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工具の基礎 1【プラスドライバー・マイナスドライバー】

アイキャッチ、ドライバー。 メンテナンス

バイクのメンテナンスでよく使われる工具の基礎と使い方を解説。
第1回は「プラスドライバーとマイナスドライバー」

山田
山田

ドライバーって回すだけの簡単な工具だよね?

神崎
神崎

正しい使い方や、基本サイズが何種類あるのかって意外と知られてないんじゃないかな?

※ちなみに、プラスドライバーの基本サイズは 10種類です。
(日本のJIS規格 5種類、国際規格のISO 5種類、細かく言えばもっとあります)

鈴川
鈴川

プラスドライバーは、先端部分や ネジの溝を壊してしまいやすい工具です。

壊さない為に、基礎と正しい使い方を身に付けて下さい。

工具の基礎 一覧。別タブで開きます。

工具の基礎 1【プラスドライバー】

工具の基礎 2【スパナ・めがねレンチ】

工具の基礎 3【コンビネーションレンチ・ギアレンチ(ラチェットレンチ)】

工具の基礎 4【ソケットレンチ(ラチェットハンドル)】

工具の基礎 5【六角レンチ・トルクスレンチ】

工具の基礎 6【モンキーレンチ】

工具の基礎 7【プライヤー・ラジオペンチ・ニッパー】

工具の基礎 8【ロッキングプライヤー(バイスプライヤー)】

工具の基礎 9【電工ペンチ 前編・ギボシ端子の付け方】

工具の基礎 10【電工ペンチ 中編・圧着端子の付け方】

工具の基礎 11【電工ペンチ 後編・スプライス端子の付け方】

工具の基礎 12【スピンナーハンドル・T型スライドハンドル】

工具の基礎 13【トルクレンチ】

工具の基礎 14【工具のお手入れ】

目次をクリック・タップで移動できます。

プラスドライバーは押して回す。

色々な長さのプラスドライバー

ドライバーについて調べると、「押す力7、回す力3」という言葉がよく出てきます。
ドライバーを作っているメーカーのサイトにも出てくる有名な言葉です。

特にプラスドライバーは、回す方向にばかり力を入れると、浮き上がって外れ「カムアウト」という現象が起こります。
強く回しているときに外れると、ネジの溝をなめて (つぶして) しまいます。

押す力を強くすることで、ドライバーがネジから外れにくくなります。

「押す力7、回す力3」は、正確な表現じゃない。

山田
山田

どういう事?

鈴川
鈴川

簡単に言うと、
ネジがまだユルユルのときに、強く押し付ける必要はないってことですね。

ネジが緩んでいるときに強く押すと、ネジが斜めになってしまうおそれがあります。
そのまま回すとネジ山がつぶれたり、ドライバーが外れたりする可能性があります。

「押す力7、回す力3」は、ネジを締め付ける最後のほうの力加減です。
ドライバーが外れないように少しずつ押す力を強めていって、最後のほうで「押す7、回す3」ぐらいになるようにします。

ネジを外すときも、最初は「押す7、回す3」、緩んできたら押す力を弱めていきます。
ゆるまないネジについては、少し下の「貫通形の使い方」「叩くのは最終手段」を見て下さい。

プラスドライバーの使い方。

プラスドライバーの正しい使い方
  1. 最初はネジを指で回す。
  2. 指で軸を持つ。軽く回る間はあまり力を入れない。
  3. 手のひらをグリップの底に付け、押す力を強めていく。

※押したときにバイクやパーツが動いてしまわないように注意して下さい。

1. 最初はネジを指で回す。

指で回せるスペースがあれば、最初は指で締め付けていきます。

ドライバー越しよりも直接持ったほうが、斜めになったときに気付きやすくなります。
また、ドライバーほど強く回せないので、斜めのまま回してしまっても ネジ穴をつぶす可能性は低くなります

使用しているドライバーの扱いに慣れてきたら、最初からドライバーを使っても構いませんが、斜めになっていないか確認しながら慎重に作業して下さい。

3~4回転ぐらいまでが特に斜めになりやすいので要注意。

2. 指で軸を持つ。軽く回る間はあまり押さない。

軸を持てるなら、片手で軸を持ち、もう一方の手でグリップを持ちます。
離れた2ヶ所を持つことで、ドライバーが ぶれてネジが斜めになるのを防ぎやすく出来ます。

体勢や軸の長さで変わりますが、真ん中より少し下あたりを持つと安定しやすいです。
スペースがなくて軸の上のほうしか持てなくても、持たないよりかは安定します。

文字を書くときと同じように、軸を持つ手を下に付ければ安定感が増します。
体勢にもよりますが、軸を持つ手の肘を脇腹にくっ付けるとぶれにくくなります。

ネジがユルユルな間は、あまり押し付けずに回します。

3. 手のひらをグリップの底に付け、押す力を強めていく。

ある程度ネジが締まってきたらきたら、押す力を増やす為に「手のひらをグリップの底に当てて」しっかり押しながら回します。

徐々に押す力を強めていって、いちばん最後に「押す力7、回す力3」になるのが理想ですが、そんなに上手くはいかないので、最後のほうは「押す力7、回す力3」ぐらいの配分で締め付けていきます。

これも体勢によりますが、手首から肘までをドライバーと一直線にすれば、押しやすくなります。

締め付け過ぎるとネジの溝が壊れます。
基本的には、片手でちょっと強めに締め付けるぐらいで十分です。

マイナスドライバーも基本的な使い方は同じです。

ただ、プラスドライバーほどには強く押し付けなくても大丈夫です。
プラスドライバーと同じように締め付け過ぎに注意して下さい。

基本的には、片手でちょっと強めに締め付けるぐらいで十分です。

ドライバーは消耗品。

ドライバーの先端部分は徐々に磨耗していきます。
欠けてしまうこともあります。

長年使っているドライバーは先端の状態を確認して、欠けていたり、すり減っていたら交換しましょう。

プラスドライバーのサイズ。

プラスドライバー、0番から3番
0番(S型)から3番。
4番も存在しますが、一般的なセットでは滅多に見かけません。

日本のJIS規格では、5種類に分類されます。

S形:1種類。(0番)
H形:1番・2番・3番・4番 の4種類。

S形がいちばん小さく、次が1番、その次が2番、その次が3番、いちばん大きいのが4番です。
分かりやすくする為に、S形を0番と呼ぶこともあります。

世界共通規格のISOでも、5種類に分類されます。

0・1・2・3・4の 5種類。

「プラスドライバー サイズ」などのワードで検索すると、「3種類」「4種類」「5種類」という説明ばかり出てきます。(初回投稿2023年8月時点の話です)

これは、分かりやすさ重視でよく使われるサイズ限定、もしくはJIS規格の5種類を説明しているものです。

工具類のマニアックなサイトや海外のサイトでは、ISO規格などJIS規格以外の説明が出てきます。

JISとISOの比較。

JISとISOでサイズが違う

ほとんどの部分で微妙にサイズが違います。
もの凄く細かくサイズが規定されていますが、重要なポイントは次の 3つです。

  1. 軸の太さ。
  2. 先端の角度。
  3. 緩やかに曲がっていく所の (ほぼ)直線部分の長さ。
JIS
S形
0番
H形
1番
H形
2番
H形
3番
H形
4番
軸の太さ3か45689
先端の角度18
±1度
18
±1度
18
±1度
18
±1度
18
±1度
直線部分
(最小)
1.52.53.75.27.6
単位mm
ISO
01234
軸の太さ34.56810
先端の角度1919191919
直線部分
(最小)
2.782.784.376.748.34
単位mm

黄色ラインのみ同じ数値。
2番と3番は太さが同じなので、ある程度の互換性があります。

ただし、ISOのほうが ごく僅かに先が尖って細長い形です。
JISのネジにISOのドライバーを使うと、少し隙間が出来てしまうおそれがあります。

サイズは合っているのに、隙間があってガタつく場合は、別のドライバーを試してみて下さい。
※上の表でも「最小」「プラスマイナス1度」と書かれているようにサイズには許容範囲が有り、メーカーによって微妙にサイズが違うことがあります。

プラスドライバーは非常にナメやすいので、どのドライバーも合わないときは作業を中止することも考えて下さい。

バイクでよく使われるサイズは?

バイクで使用するのは、ほとんどが 2番のドライバー。
ごくまれに 1番と 3番が使われます。
4番は滅多に使われません。
0番は、いわゆる精密ドライバーです。
0番以下は、00や000で表しますが、バイクには関係ありません。

上の表の通り、2番はJISもISOも太さが同じなので、サイズがぜんぜん合わないというケースは、ほぼないでしょう。

※古い日本車のみ注意が必要です。
旧JIS規格のネジは、今のJISドライバーもISOドライバーも合いません。
まったく合わないネジが出てきたときは、バイク屋に相談することをおすすめします。

参考:JIS B 4633:1998 十字ねじ回し。
参考:ISO 8764-1:2004 (E)

サイズ表記に使われる記号。

1番、2番という「番号」以外にも、「#」や「PH」など他の表記方法があります。

番号1番2番3番4番
No.No.1No.2No.3No.4
##1#2#3#4
PHPH1PH2PH3PH4
PP1P2P3P4
数字
のみ
1234

ドライバーは英語で、スクリュードライバー(screwdriver)
プラスドライバーは英語で、フィリップス スクリュードライバー(phillips screwdriver)と言います。
PHとPは、フィリップス(phillips)の略です。

山田
山田

フィリップスさんがプラスドライバーを開発(正確にはトンプソンさんの特許を取得して改良)したので、フィリップス スクリュードライバーという名前になりました。

ネジに合ったサイズを使う。

2番のネジに1番2番3番のドライバーを当てる

画像は2番のネジに、1番・2番・3番のドライバーを宛がってみたところ。

1番は、隙間が多くガタつきます。
2番は、隙間が少なくフィットしてガタつきません。
3番は、十字の溝に入っていきません。

ネジの溝にもサイズが有り、ぴったり合ったドライバーを使わないと、なめてしまう(ネジの溝をつぶしてしまう)可能性が高くなります。

サイズがひとつ小さくても軽く回すことは出来てしまうので、よく確認するようにして下さい。

プラスのネジが使われている場所。

プラスのネジが使われる場所

プラスのネジは、バッテリーターミナル(コードを繋ぐ部分)や、ブレーキ液のリザーバタンクなどに使われることが多いです。

ブレーキ液のリザーバタンクは、作業中にハンドルが動かないように注意して下さい。

ドライバーの種類。

JIS規格によって、サイズ以外にもいくつかの種類分けがされています。
プラスドライバー・マイナスドライバーどちらにも共通するものとして、

  1. 貫通形。
  2. 非貫通形(普通形)。
  3. 磁力あり。
  4. 磁力なし。

という 4つの種類があります。

貫通形、非貫通形(普通形)。

貫通形と普通形(非貫通形)

金属の軸が端から端まで、グリップ(持ち手)を貫通しているのが貫通形。
金属の軸がグリップの途中までなのが非貫通形(普通形)。

貫通形の使い方。

サビなどで固着して緩まないネジは、衝撃を与えることで緩む場合があります。

貫通形は、座金(グリップの底)をハンマーで叩いて使うことが出来ます。

貫通形の底をハンマーで叩く

やり方は、
1、ドライバーをネジにセット。
2、グリップを横からしっかりと握る。
  緩む方向に少しだけ力を入れておいてもOK。
3、ハンマーでグリップエンドを叩いて衝撃を与える。
4、強く押しつけながら回してみる。

叩くのは最終手段。

ドライバーの先端は欠けやすいので、先に叩かずにすむ方法を試します。

固着したネジを外す為の主な方法は 4つ。

  1. 浸透潤滑剤を使う。
  2. 押す力を増やす。
  3. ボルスター付きドライバーを使う。
  4. インパクトドライバーを使う。

浸透潤滑剤を使う。

クレ556などの浸透潤滑剤を使って緩まないか試します。

やり方。
1、ネジの隙間を狙って浸透潤滑剤を吹き付けます。
2、10分ほど待つ。
3、回してみる。

ドライバーをセットする溝に浸透潤滑剤がかかっていたら、回す前に拭き取っておきます。
拭き取らないとドライバーも滑りやすくなってしまいます。

再びネジを締め付ける前にも、ネジ穴などに浸透潤滑剤が残っていたら拭き取って下さい。

押す力を増やす。

基本の「押す力7、回す力3」で回らないときは、
「押す8、回す2」「押す9、回す1」といった感じで押す力を更に強めていきます。

注意してほしいのは、無理はしないこと。
ドライバーは、なめやすい(ネジの溝を壊してしまいやすい)工具です。
ヤバそうと感じたら他の方法に切り替えて下さい。

ボルスター付きドライバーを使う。

ボルスター付きドライバー

軸の根本が六角形になっていて、スパナやメガネレンチなどをかけて回せるドライバーです。
六角形の軸を「ボルスター」「六角ボルスター」と呼びます。
出来れば、外れやすいスパナよりもメガネレンチを使って下さい。

使用方法。
1、メガネレンチをセット。
2、手のひらで真っ直ぐ押し付ける。
3、片手で押し付け、片手でレンチを回す。

インパクトドライバーを使う。

グリップの底をハンマーで叩くと軸が回転するドライバー。
「ショックドライバー」「アタックドライバー」とも呼ばれます。

徐々に力を強めていくよりも、一瞬で大きな力を加えたほうがネジは緩むことが多いです。
インパクトドライバーは、押す方向と回す方向どちらにも一瞬で大きな力を与えることが出来ます。

叩くことを前提に作られている為、軸は消耗品として交換できます。
交換できる軸を「ビット」と言い、様々な種類が有り、色々なネジに使えます。

使い方。
1、しめる方向にも切り替え可能なので、ゆるめる方向になっているか確認。
2、片手でグリップをしっかりと握り、真っ直ぐ十字穴にセット。
3、ゆるめる方向へ少しだけ力を入れておく。
4、ハンマーで底を叩く。

※「遊び」のような力が伝わりにくい部分が少しだけあるので、最初からゆるめる方向へ力を入れておきます。

※叩いた反動で、逆に回って浮き上がりそうになります。
しっかりとグリップを握って下さい。

※反動で、しめる方向に切り替わってしまうことがあります。
連続で叩くのはやめたほうがいいでしょう。

※「インパクトドライバー」で検索すると電動式のものが沢山出てきます。
電動式は基本的に「回す方向に打撃を加わえて締め付けの補助をする」という別の考え方の工具です。
間違えないように注意して下さい。

充電式インパクトドライバー

電動式のインパクトドライバー。

ロッキングプライヤーという工具には、固着したネジ外しに特化した製品があります。
ロッキングプライヤーの基本情報や使い方は、こちらをご覧ください。
工具の基礎 8【ロッキングプライヤー(バイスプライヤー)】

磁力あり、磁力なし。

プラスドライバー、磁力あり

先端に磁力を持たせたドライバーは、ネジがくっつくので、ネジを落としにくくなります。
手が届かない場所にネジを落としたときに、ドライバーが届く範囲ならくっつけて回収できます。
※すごく重いネジは無理です。

・マグネタイザー。
磁力の無いドライバーに磁力を付与できます。
磁力を付けるだけでなく消すことも可能です。
ドライバーの軸に磁石を巻き付ける簡易的な製品もあります。

・ピックアップツール。
落としたネジなどを回収する専門の工具。
長い棒の先に磁石が付いた工具で、100円ショップでも売っています。

ピックアップツール
曲がる作りだと、入り組んだ場所にも使いやすい。
先にマジックハンドのような爪が付いている製品もある。

工具箱に入れておきたいなら、伸び縮みできる製品がおすすめ。

伸縮型ピックアップツール
縮めるとペン型になるピックアップツール。

ポジドライブのネジ。

普通のプラスネジとポジドライブ
右:普通の十字溝とプラスドライバー。
左:ポジドライブの溝とポジドライブ ドライバー。

十字の溝にバツ印を足したような形をしているネジです。
ヨーロッパでよく使われるネジで、バイクにも使われることがあります。

ポジドライブ(Pozidriv)のPとzを取って、PZ1、PZ2と略して表記されることが多いです。

十字部分の形が違う為、プラスドライバーは使えません。
「ポジドライブドライバー」「ポジドライバー」という専用のドライバーを使います。
日本では情報が少ない為、使われているネジのサイズとドライバーのサイズはバイク屋に聞いて下さい。

マイナスドライバー。

マイナスドライバー。軸の長さ、刃幅、刃厚。
  1. 軸の長さ。
  2. 刃幅。(先端の幅)
  3. 刃厚。(先端の厚み)

日本の「JIS規格」と国際規格の「ISO」で、軸の長さ・刃幅・刃厚が 3つセットで決められています。

・JIS規格。

刃厚
先端の厚み
刃幅
先端の幅
軸の長さ
0.64.550
0.75.575
0.86100
0.97125
1.08150
1.19200
1.210250
1.210300
単位:mm(ミリメートル)

使用する際に、いちばん重要なのが「刃厚」
しかし、
「刃厚」が書いていないことがよくあります。

※画像のドライバーも「6 × 100mm」と、幅と長さしか書いていません。

JIS規格相当品なら、幅か長さのどちらかが分かれば「刃厚」も分かります。
しかし、
長さは、使い勝手を考えて色々な長さがあります。
「刃幅」を目安にして「刃厚」を特定するのが良いでしょう。

海外メーカーなど、JISではなくISO基準で作られている製品もあります。

・ISO。

刃厚
先端の厚み
刃幅
先端の幅
軸の長さ
Aタイプ
軸の長さ
Bタイプ
軸の長さ
Cタイプ
軸の長さ
Dタイプ
0.4240
0.42.55075100
0.535075100
0.6375100125
0.63.525 (35)75100125
0.8425 (35)75100125
14.525 (35)100125150
15.525 (35)100125150
1.26.525 (35)100125150
1.2825 (35)125150175
1.68125150175
1.610150175200
212150200250
2.514200250300
単位:mm(ミリメートル)

長さは、使い勝手を考えて 4タイプ。更にメーカー独自の長さもあります。
やはり「刃幅」を目安にして「刃厚」を特定するのが良いでしょう。

参考:JIS B 4609 : 1998 ねじ回し – すりわり付きねじ用
参考:ISO 2380-1-2004
   ISO 2380-2-2004

マイナスのねじが使われている場所。

ブレーキレバーの固定にマイナスねじ。

ブレーキレバーを固定するボルトによく使われています。

差し替え式。

ドライバーにはビット。ラチェットハンドルにはビットソケット。
  1. ビット差し替え式。
    先端部分を差し替えて使用するドライバー。
     
  2. ソケットレンチ (ラチェットハンドル) 用のソケット
    ソケットにもプラスねじやマイナスねじ用のものがあります。

画像 左:様々なビット。
メーカーが違っても互換性があります。
差し替え式は、たくさん種類を揃えても かさ張らないというのが大きなメリットです。

ビットのサイズ。(取り付け部分の幅)
・4mm
・5mm
・6.35mm
・8mm
ビットを追加したい場合は確認して下さい。

差替式ドライバーのビットは、6.35mmが主流です。

小型のラチェットハンドル。

板ラチェットドライバー

プラスネジ、マイナスネジは、強く締め付け過ぎるとネジの溝がつぶれます。
持ち手が長いほど強く締め付けることが出来る為、大型のラチェットハンドルは締め付け過ぎてしまうおそれが出てきます。

プラスやマイナスのネジへの使用がメインのラチェットハンドルは、小型の製品が多くなっています。
「ラチェットドライバー」「板ラチェットドライバー」などと呼ばれます。

ビットを使っていない差し替え式ドライバー。

ダイソーの差し替え式ドライバー

ホームセンターや100円ショップなどでよく見かけるタイプ。
形状はメーカー独自のもので、互換性はありません。

有名メーカー。

ドライバーを販売していて、日本で入手しやすいメーカーを紹介。

国別。五十音順、アルファベット順。

日本。
・アストロプロダクツ。
・スエカゲツール。(SEK、Pro-Auto)
・Anex。(アネックスツール)
・DEEN。(ファクトリーギア)
・ENGINEER。
・KTC。(京都機械工具)
・SK11。(藤原産業)
・STRAIGHT。(ツールカンパニーストレート)
・TONE。
・VESSEL。

アメリカ。
・Bondhus。(ボンダス)
・Snap-on。(スナップ オン)

カナダ
・SIGNET。(シグネット)

スイス
・PB SWISS TOOLS。(PB)

スウェーデン
・BAHCO。(バーコ)

ドイツ
・GEDORE。(ゲドレー)
・HAZET。(ハゼット)
・KNIPEX。(クニペックス)
・STAHLWILLE。(スタビレー)
・Wera。(ヴェラ)

フランス
・FACOM。(ファコム)


ドライバーのランキングやレビューは、こちらからご覧ください。

amazon 手動式ドライバーの売れ筋ランキング。 amazon「プラスドライバー」検索結果。 楽天市場「プラスドライバー」検索結果。 Yahoo!ショッピング「プラスドライバー」検索結果。

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マイナスドライバーは、「プラス」を消して「マイナス」にして下さい。

・所長の次回予告。

所長
所長

次回は、

「スパナ・メガネレンチ」

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工具の基礎 1【プラスドライバー】

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工具の基礎 11【電工ペンチ 後編・スプライス端子の付け方】

工具の基礎 12【スピンナーハンドル・T型スライドハンドル】

工具の基礎 13【トルクレンチ】

工具の基礎 14【工具のお手入れ】