バイク保険の基本情報を解説。

だいたい知ってるし、さっそく見積もりを・・・

すぐに見積もりをしたい人も、まずは必要な書類を用意してね。
見積もりに必要な書類。
排気量 | 必要書類 |
---|---|
125cc以下 | 標識交付証明書 免許証 保険証券等 |
軽二輪 126cc~250cc | 軽自動車届出済証 免許証 保険証券等 |
小型二輪 251cc以上 | 車検証 免許証 保険証券等 |

初めての場合は、「保険証券」はいりません。
というか、持ってないですよね。
それでは、バイク保険の基本情報を解説していきます。
知ってる情報は飛ばしてください。
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自賠責保険と任意保険の違い。

左:自賠責保険証。イメージ図。
右:任意保険の保険証券。イメージ図。
補償範囲の違いを簡単にまとめると、次の表のようになります。
自賠責保険 | 任意保険 | |
---|---|---|
事故の相手 | ○ 補償可能 | ○ 補償可能 |
相手の車両 相手の物 | ☓ ダメ | ○ 可能 |
自分 | ☓ ダメ | ○ 可能 |
自分のバイク | ☓ ダメ | ○ 可能 |
「自賠責保険」は、相手側の怪我や死亡に対してのみ補償されます。
「任意保険」は相手側の車両、自分の怪我、自分のバイクも補償可能です。
※契約内容によって補償範囲は変わります。
自賠責保険。
法律で加入が義務付けられている保険です。
正式名は「自動車損害賠償責任保険」
補償される上限額が低めで、事故によっては補償しきれない可能性があります。
自賠責保険の補償 上限額。
- 傷害:120万円。
- 死亡:3,000万円。
- 後遺障害:後遺障害等級(※)で変化。
常時介護が必要4,000万円。
随時介護が必要3,000万円。
それ以外75〜3,000万円。
※後遺障害等級について。
神経系統、精神、胸腹部臓器に著しい障害を残して介護が必要な場合
常時介護:4,000万円(第1級)
随時介護:3,000万円(第2級)
上記以外の後遺障害
3,000万円(第1級)~75万円(第14級)
参考:国土交通省 自賠責保険・共済ポータルサイト
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jibaiseki/index.html
任意保険。
加入するかどうかを自分で決める保険です。
自賠責保険よりも補償される金額や補償内容が充実しているという特徴があります。
様々な補償内容を自分で選べますが、補償を沢山つければ保険料は高くなります。
任意保険の基本的内容を説明していきます。
任意保険の等級制度。
1年間 無事故で (保険を使わずに) 過ごすと「等級」が上がり、翌年の保険料が安くなる制度です。
任意保険の契約は、所有している車両の台数で 2種類に分けられます。
- 所有車が 9台以下「ノンフリート契約」
- 所有車が10台以上「フリート契約」

個人の方は、たいてい「ノンフリート契約」となりますね。
ノンフリート契約での割引率を「ノンフリート等級別料率制度」と言います。

正式名は長いので単純に「等級」と表現することが多いです。
・フリート契約の割引。
所有車10台以上の「フリート契約」は、等級ではなく、契約台数や支払われた保険金などによって割引率が変わります。
フリート契約の特徴。
- 割引率が高め。
- 保険金の支払い額によって割引率が変わる。
※大きな事故を起こして高額の保険金を使っていれば、翌年の割引率は かなり悪くなってしまう。
等級の数と割引率。
任意保険の等級は、1等級から20等級まであり、数字が大きいほど割引率が高くなります。
一般的な例。
※分かりやすく「割引」と書いていますが、正確には 4等級以下は徐々に「割増」となっていきます。
等級 | 割引率 (無事故) | 割引率 (事故有り) |
---|---|---|
1 | +108 割増 | +108 割増 |
2 | +63 割増 | +63 割増 |
3 | +38 割増 | +38 割増 |
4 | +7 割増 | +7 割増 |
5 | 2 | 2 |
6 (F) 継続契約 | 13 | 13 |
6 (S) 新規契約 | +3 割増 | |
7 | 27 | 14 |
8 | 38 | 15 |
9 | 44 | 18 |
10 | 46 | 19 |
11 | 48 | 20 |
12 | 50 | 22 |
13 | 51 | 24 |
14 | 52 | 25 |
15 | 53 | 28 |
16 | 54 | 32 |
17 | 55 | 44 |
18 | 56 | 46 |
19 | 57 | 50 |
20 | 63 | 51 |
・最初は 6等級。
無事故で (保険を使わずに) 1年経過すると、1等級上がります。
・6 (F) とは?
前年度も契約していた場合を表します。
新規契約の場合、6 (S) となり、3パーセント割増しからのスタートとなります。

さすがに「最初から割引」とはなりません。
※保険会社によっては、20歳以下 6A、21歳以上 6B、26歳以上 6Cなど、6S以外の記号を使っていることもあります。
・セカンドカー割引。
2台目以降の車両は、新規契約なのに「7等級で割引率38パーセント」といったサービスを提供している会社もあります。
保険を使うと等級が下がる。
保険を使うと翌年の等級が下がり、「事故有り」の割引率となります。
一般的な例を紹介します。
※保険会社、契約内容によって変わることもあります。
・事故を起こして被害者や、被害者の車などに対して保険を使う。
3等級下がります。
上の表にある「事故有り」の割引率となり、元の割引率に戻るまで 3年かかります。
・イタズラや火災などで保険を使う。
1等級下がります。
元の割引率に戻るまで 1年かかります。
・ノーカウント事故。
保険を使っても等級が下がらないものを「ノーカウント事故」と言い、
- 人身傷害保険
- 搭乗者傷害保険
- 弁護士費用特約
- ファミリーバイク特約
などが当てはまります。
※各保険、特約の詳細は後ほど説明します。
・もらい事故の場合。
もらい事故でも保険を使って等級が下がると、翌年の保険料が上がります。
もらい事故や軽い事故の場合、等級の下がる保険を使ったほうがいいのか 使わないほうがいいのか、保険会社に相談してください。
等級の引き継ぎ。

バイク保険の満期日、もしくは解約日の翌日から、1週間以内 (※) に再契約を行えば等級を引き継げます。
※保険会社によって日数は変わる場合があります。
ただし、
「1週間以上あけて新しい保険会社に変え、低い等級をリセット」
ということは出来ません。
新規の場合 6等級から始まりますが、6等級よりも低い等級で保険を変える場合、解約日の翌日から13ヶ月は等級が引き継がれます。
満期日の確認。
1年間 保険を使わずに満期日を迎えると、等級がひとつ上がって 翌年の保険料が下がります。
中途半端な時期に解約すると、新しい契約先で また 1年間経過しないと等級が上がりません。
保険を使っていないなら、なるべく満期日 (もしくは満期日を超えてすぐ) に乗り換えるようにしましょう。
早めに準備しておく。
無駄なく満期日ちょうどで乗り換える場合は、満期日までに新しい保険会社に連絡をしておく必要があります。
保険料の支払い方法によっては、契約開始まで時間がかかることもあります。
早めに準備しておくようにしてください。
また、保険料の支払いを「自動更新」にしている場合は、満期日で解約することを前の保険会社に伝えておく必要があります。
保険の空白期間に注意。
満期日 (又は解約日) から数日後に新しい保険会社と契約した場合、保険に入っていない空白期間ができてしまいます。
仕事や通勤通学で毎日のようにバイクに乗る人は気をつけてください。
基本的な保険の解説。

基本。
- 対人賠償保険。
- 対物賠償保険。
- 人身傷害保険。
- 搭乗者傷害保険。
- 無保険車傷害保険。
- 自損事故保険。
その他有名どころ。
- 対物超過修理費特約。
- 車両保険。
- 弁護士特約。
- ロードサービス。
※保険会社によって名称は異なる場合があります。
たいてい保険会社がいくつかの補償を組み合わせた基本セットを用意しています。
不足を感じた場合に、その他の補償を自分で付け足す形となります。
各保険の内容。
対人賠償保険。
事故の相手に対しての保険です。
事故で相手を死傷させてしまった場合、自賠責保険では払いきれない可能性があります。
自賠責保険で保証される金額を超えた分を保証してくれるのが「対人賠償保険」です。
・上限額。
事故の内容によっては、賠償金が数億円となることもあります。
上限額は「無制限」にしておくのが一般的です。
対物賠償保険。
事故相手の車両や家、店舗などを壊してしまったときに賠償してくれる保険です。
電柱やガードレールなど公共設備も保証してくれます。
・上限額。
電車との事故や、店舗を破壊した場合など、数億円の賠償金が必要なケースもあります。
対人賠償保険と同じく、上限額は「無制限」にしておくのが一般的です。
人身傷害保険。

バイクに乗っていた人 (本人、同乗者) の死傷に対する保証です。
過失割合は関係なく、怪我の治療費などを保証してくれます。
精神的な治療や休業による損害も保証されます。
また、等級が下がらない「ノーカウント事故」となっていることが多い保険です。
・支払われる上限額。
自分で決められますが、上限額を高く設定すると保険料も高くなります。
「生命保険」など他の保険でカバーできる場合は、上限額を抑えることが出来ます。
損害保険料率算出機構が、上限額をどれぐらいに設定しているかのデータを公開しています。
・上限額3,000万円が40パーセント前後。
・上限額5,000万円が40パーセント弱。
・上限額5,000万円以上が10パーセント前後。
・上限額無制限が10パーセント前後。
参考:損害保険料率算出機構 https://www.giroj.or.jp/
・2つのタイプ。
保険会社によっては、2種類から選べる場合もあります。
- 搭乗中タイプ。
契約しているバイクでの事故のみ保証されます。
- 一般タイプ。
契約していない別のバイクの事故も保証されます。
また、歩行中や自転車に乗っているときの自動車事故も保証されます。
保証範囲が広い為、保険料は搭乗中タイプよりも高くなります。
※保険会社によって名称や内容には違いがあります。
搭乗者傷害保険。
バイクに搭乗していた人 (本人、同乗者) の死傷に対して、「定額」の保険金が支払われる保険です。
等級が下がらない「ノーカウント事故」となっていることが多い保険です。
ひとつ上で説明した「人身傷害保険」とは別で支払われます。
「人身傷害保険」よりも補償範囲が狭く、補償される金額の上限も低くなっています。
「人身傷害保険」の補助といった位置づけになります。
「人身傷害保険」と「搭乗者傷害保険」のどちらかひとつにする場合、補償の大きい「人身傷害保険」にするのが基本です。
無保険車傷害保険。
事故の相手が任意保険に加入していなかったり、補償内容が不足していた場合、賠償金を支払えない可能性があります。
「無保険車傷害保険」は、相手側が支払えなかった分を補償してくれる保険です。
等級が下がらない「ノーカウント事故」となっていることが多い保険のひとつでもあります。
最初から付いていることも多い保険なので、保険の内容を確認してみてください。
自損事故保険。
単独で起こした事故で死傷した場合に、定額の保険金が支払われます。
最初から付いている、もしくは人身傷害保険でカバーできている場合が多いです。
対物超過修理費特約。
相手の車両や物に対する基本の補償は「対物賠償保険」です。
しかし、対物賠償保険は時価額が上限となっています。

どういうこと?
例えば、事故相手の車が古い車だったりすると、
- 売却したと仮定したときの値段 (時価額) は「30万円」
- 修理をしたときの値段は「50万円」
といったことが起こるおそれがあります。
上記の例だと、対物賠償保険では30万円 (時価額) までしか補償されません。
時価額を超えた修理費用に備える特約が「対物超過修理費特約」です。
車両保険。
事故で自分のバイクが損傷したときに、修理費用を保証してくれます。
新車や値段の高いバイクに付けておきたい保険です。
・2つのタイプ。
車両保険は 2種類から選べる場合があります。
- 広い範囲で補償を受けられる「フルカバー型」
- 事故や火災での損傷など基本的な補償内容の「エコノミー型」
※保険会社によって名称や内容は異なります。
※補償の多いフルカバー型のほうが保険料は高くなります。
・盗難は対象外が多い。
バイクは車よりも盗まれやすい為、バイクの車両保険に盗難補償は付いていないことが多いです。
盗難補償特約といったものがあれば、ある程度の保証を受けることが出来ます。
盗難保険 (任意保険とは別物) に入ると、保険料に応じた補償を受けれます。
・盗難保険。
盗難保険とロードサービスの「Zutto Ride Club」
国内 4大メーカー (ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ) のオフィシャルパートーナー。
新車は高額補償、古いバイクは保険料を抑えるなど、数多くのパターンから選ぶことができます。
弁護士特約。
事故の相手側に、損害賠償請求をするときの費用を補償してくれます。
等級が下がらない「ノーカウント事故」となっていることが多い補償のひとつです。
相手側の過失が100パーセントの場合、自分が加入している保険会社は示談交渉に参加することは出来ません。
※法律で決まっています。
また、相手側の要求に納得できないケースもあるでしょう。
弁護士特約を付けておけば、自分の代わりに弁護士に示談交渉を行ってもらうことが出来ます。
ロードサービス。

ロードサービスは、基本の保険に最初から付いていることも多いサービスです。
等級が下がらない「ノーカウント事故」となっていることが多い補償のひとつです。
内容は主に 2つ。
- レッカー移動。
- トラブル対処。
・レッカー移動。
事故や故障で動けなくなったバイクを運んでくれるサービスです。
無料で運んでくれる距離は保険会社によって違うので、事前に確認しておいてください。
・トラブル対処。
バッテリー切れやガス欠など軽いトラブルを現場で対処してくれるサービスです。
内容は保険会社によって変わりますので、一度は目を通しておいてください。
保険会社のロードサービスは、回数制限があることが多いです。
バイク (又は車) に乗る機会が多い人は、回数無制限の「JAF」に入会して、JAFと提携している保険会社を選ぶのがおすすめ。
運転者年齢条件。
年齢によって保険料は変わります。
基本的に若い人ほど保険料は高くなります。
家族など別の人が乗ることがあるなら、いちばん年齢の低い人に合わせて設定しておく必要があります。
・運転者年齢条件の例。
※保険会社によって異なる場合があります。
126cc以上のバイク。
- 20歳以下。(年齢問わず)
- 21歳以上。
- 26歳以上。
26歳以上が、いちばん保険料が安くなります。
125cc以下のバイク。
- 20歳以下。(年齢問わず)
- 21歳以上。
21歳以上のほうが、保険料は安くなります。
21歳、26歳など決められた年齢に達すると保険料が安くなります。
保険の更新をする際に、年齢条件も確認してください。
20歳以下の方の保険料は、かなり高額になります。
125cc以下のバイクなら、「ファミリーバイク特約」を利用することで、値段を安く抑えることが可能です。
ファミリーバイク特約。
自動車の保険に付け足すことが出来る補償のひとつです。
家族が、125cc以下のバイクで事故などを起こした際に補償を受けることが出来ます。
・2種類。
補償範囲の広い「人身傷害タイプ」
補償が限定される「自損事故タイプ」
といった 2種類に分かれていることが多い為、補償内容をよく確認するようにしてください。
※名称、細かい内容は保険会社によって変わることがあります。
ファミリーバイク特約のメリット。
20歳以下の方が、新規でバイク保険に加入するよりも、かなり安くなります。
自分、又は家族が自動車保険に加入しているなら、「ファミリーバイク特約」を付け足せないか確認してみてください。
また、基本的にファミリーバイク特約は、使っても等級が下がらない「ノーカウント事故」に含まれます。
ファミリーバイク特約の注意点。
※車の保険に付け足す補償ですから、等級は車が対象です。バイクに等級は付きません。
ずっとバイクにのり続けるなら、21歳、26歳など保険料が安くなるタイミングで、任意保険に切り替えるか検討するのがおすすめです。
※バイクに「ロードサービス」は適用されません。
「長距離ツーリングでの故障が心配」といった場合は、別途ロードサービスに加入、又はJAFに加入するなどして対策が必要です。
盗難保険とロードサービスの「ZuttoRide Club」
公式サイト:バイク業界トップクラスの盗難保険・ロードサービス【ZuttoRide Club】
バイク保険を無料で一括見積もり。
SBIホールディングス株式会社が運営、主要 8社を比較できる「インズウェブ」
公式サイト:バイク保険一括見積もり

見積もり前に書類を用意してください。
見積もりに必要な書類。
バイクの排気量 | 必要書類 |
---|---|
125cc以下 | 標識交付証明書 免許証 保険証券等 |
軽二輪 126cc~250cc | 軽自動車届出済書 免許証 保険証券等 |
小型二輪 251cc以上 | 車検証 免許証 保険証券等 |
※初めて保険に入る場合、保険証券はいりません。
SBIホールディングス株式会社が運営する、バイク保険一括見積もりの「インズウェブ」

見積もりは無料。
参加保険会社
アクサダイレクト。チューリッヒ。三井ダイレクト損保。共栄火災。損保ジャパン。AIG損保。三井住友海上。あいおいニッセイ同和損保。東京海上日動。ZuttoRide少額短期保険。SBI日本少額短期保険。
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