新車を購入後、始めて行う点検が初回点検です。
一般的に、1ヶ月経過・もしくは1,000km走行したら点検を受けることが推奨されています。

初回点検ってお金かかるの?

点検費用は無料。
オイル代など消耗品と交換工賃は有料。
というところが多いですね。

ホンダ・ヤマハ・スズキ・カワサキの初回点検の条件などを紹介します。
日本ではちょっと微妙?なドゥカティ・ハーレーの公式情報も紹介。
目次をクリック・タップで移動できます。
初回点検の意義。
めったに起こることではありませんが、初期不良などの不具合が発生している可能性があります。
バイクは沢山の部品を使って組み立てられています。
細かいネジの一つ一つまで全部テストしてから使用しているわけではないので、初期不良は完璧には防げません。
故障とまでは言えなくても、ボルト類の緩みや、レバーの遊び量の変化など、ちょっとした不具合も起こっている可能性があります。
生身で乗るバイクだからこそ、念には念を入れて安全を確保する必要があります。
ちょっと大袈裟な言い方ですが、自分の命を守る為にも初回点検は受けておくことをおすすめします。
バイクは車種によって加速力・減速力・曲がりやすさ等、いわゆる「乗り味」が違います。
初回点検は、新しいバイクの気になった点をスタッフに聞いたりする良い機会だとも言えます。
初回点検とオイル交換。

最初のオイル交換は、走行距離500km~1,000kmでの交換が推奨されています。
その後は、走行距離3,000km~5,000km、もしくは半年経過で交換。というのが一般的です。
1ヶ月で500km近く、又はそれ以上走っていれば、初回点検と共にオイル交換をしましょう。
走行距離がもの凄く短い場合は、バイク屋と相談してください。
初回点検でオイル交換を店に頼む場合、「点検は無料、オイル交換は有料」という店が多いです。
初回はオイルフィルターも交換する場合が多いので、オイルフィルターの代金も確認しておいて下さい。
その後のオイルフィルターの交換は、2回に1回程度が目安となります。
※取扱説明書に交換時期が書かれている場合は説明書に従って下さい。

カートリッジ式オイルフィルター。
金属部品の表面を完全に、完璧に平らにすることは不可能で、目に見えないデコボコが存在します。
エンジン内部の接して動いている部分は、デコボコが削れて金属の粉が出ます。
金属粉はエンジン内部を潤滑しているエンジンオイルに混ざります。
※だんだん削れて馴らされていくので、金属粉は徐々に減っていきます。
走り始めがいちばん金属粉が出るので、最初のオイル交換だけ早めに実施します。
ホンダの初回点検。

- 登録または届出から1ヶ月、もしくは走行距離1,000kmに達したとき。
- バイクを購入した店で無料で実施。
- 購入した店以外では有料。
- 有効期間は、登録または届出から50日まで。
- オイル代など消耗品とその交換工賃は有料。
- メンテナンスノートを持参すること。
いきなり店に行くと、作業が立て込んでいた場合は待たなければなりません。
事前に予約をしておくことをおすすめします。
点検内容。
・ブレーキ装置。
ブレーキペダル及びレバー:ブレーキの効き具合
ロッド及びケーブル類:緩み、がた及び損傷
ホース及びパイプ:漏れ、損傷及び取付状態・走行装置。
ホイール:リム及びホイールディスクの損傷
スポークの緩み及び損傷・動力伝達装置。
クラッチ:作用
チェーン及びスプロケット:チェーンの緩み・エンジン。
本体:低速及び加速の状態
本体:アイドリング回転数
本体:カムチェーンの調整
(自動調整式は点検不要 125cm3以下のみ)
潤滑装置:エンジンオイルの漏れ
燃料装置:燃料漏れ
冷却装置:冷却水の漏れ・メーカー推奨定期交換部品。(有料)
HONDA MAINTENANCE NOTEバイクの点検整備について
エンジンオイル(1,000km時)
オイルクリーナ(1,000km時、カートリッジタイプ)
https://www.honda.co.jp/maintenance-motor/index02.html
ヤマハの初回点検。

- 登録または届出から1ヶ月、もしくは走行距離1,000kmに達したとき。
- 購入した店で無料で実施。
- やむを得ず購入店で受けられないときは、ヤマハスポーツバイク取扱店で無料で実施。
- 125cc以下は購入店以外では有料。
- オイル代、消耗部品代とその交換工賃は有料。
- 有効期間は、登録または届出から50日まで。
- メンテナンスノートを持参すること。
- 初回点検無料チケットがある場合はチケットも持参。
点検などを依頼する場合は、事前に予約をしておくことをおすすめします。
点検内容。
・かじ取り装置。
フロント・フォーク:
ステアリング・ステムの取付状態
ステアリング・ステムの軸受部のがた
・制動装置。
ブレーキ・ペダル及びブレーキ・レバー:
遊びロッド及びケーブル類:
緩み、がた及び損傷ホース及びパイプ:
漏れ、損傷及び取付状態ブレーキ・ドラム及びブレーキ・シュー:
ブレーキかカムレバー及びテンションバーの緩み、損傷
・走行装置。
ホイール:
ホイール・ナット及びホイール・ボルトの緩み
フロント・ホイール・ベアリングのがた
リヤ・ホイール・ベアリングのがた
・動力伝達装置
クラッチ:
クラッチ・レバーの遊び
作用トランスミッション:
オイル漏れ及びオイル量チェーン及びスプロケット:
チェーンの緩み
・電気装置。
点火装置:
点火プラグの状態バッテリー:
液量 完全密閉式は点検不要
・原動機。
本体:
カムチェーンの調整 自動調整式は点検不要
アイドリング回転数潤滑装置:
オイル漏れ燃料装置:
燃料漏れ冷却装置:
YAMAHA 点検整備の項目と時期 (126cm3以上)
水漏れ
水量
https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/yamaha-motor-life/2015/11/-126cm3.html
スズキの初回点検。

- 登録から1ヶ月、もしくは1,000km走行時点。
- 購入したスズキ販売店で無料で実施。
- 購入した店以外では有料。
- オイル代や部品代とその交換工賃は有料。
- 有効期間は、登録から50日まで。
- メンテナンスノートを持参すること。
- 初期の点検整備がバイクの寿命に影響します。
点検などをお店に依頼する場合は、事前に予約をしておくことをおすすめします。
カワサキの初回点検。

- 1ヶ月目、もしくは1,000km走行時。
- 購入したカワサキ正規取扱店にて無料で実施。
- 有効期間は、登録または届出から50日まで。
- オイル代、消耗部品代、交換工賃は有料。
- メンテナンスノートを持参すること。
いきなり店に行くと、作業が立て込んでいた場合は待たなければなりません。
事前に予約をしておくことをおすすめします。
外車。
・ハーレーダビッドソン。
ハーレーダビッドソンジャパン正規販売店で走行距離1,600km(1,000マイル)になったら初回点検。
しかし実際は、1ヶ月もしくは800kmで初回点検としている店が多いです。
1,600kmというのが、湿気の多い日本の気候や、信号・渋滞の多い日本の交通事情に合ってないように感じます。
購入した お店の方針に合わせるのが無難でしょう。
参考:定期点検の時期および実施作業の時期 – Harley-Davidson
https://serviceinfo.harley-davidson.com/sip/service/procedure/1751623806233643348/BLAISE/498834/ja_JP?uid=498834&nid=6549
・ドゥカティ
ドゥカティジャパン正規ネットワーク店で走行距離1,000km、もしくは登録後6ヶ月で初回点検。
6ヶ月というのは さすがに長すぎるように感じますが、購入した お店の方針に合わせるのが無難でしょう。
参考:ドゥカティ公式保証
https://www.ducati.com/jp/ja/service-maintenance/ducati-warranty
所長から一言。

自分でオイル交換をする人も、最初の1回は店に頼んで、車種特有の作業のコツなんかを聞いておくのもいいかもしれません。
新車は まず「慣らし運転」が必要です。
慣らし運転については、こちらをご覧ください。