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【初心者向け】バイクの洗車。水洗い編【基本と注意点】

カテゴリー メンテナンス メンテナンス
神崎
神崎

バイクの洗車方法を初心者が分かりやすいように解説。

目次をクリック・タップで好きな場所に移動できます。
洗車の手順は目次の真ん中あたり「水を使う洗車のやり方」からです。

基本情報

知ってる情報は飛ばして下さい。

水を使う方法。使わない方法。

バイクの洗車は、大きく分けて2種類の方法があります。

  1. 水をかけて、洗剤で洗う。
  2. 水は使わずに、汚れを落とす。

一般的に汚れがひどいときには水洗い。
それ以外のときは、水なし。

山田
山田

水を使わずに、どうやって汚れを落とすの?

神崎
神崎

分かりやすいのは、洗車用シートの「フクピカ」
 

軽い汚れ落としとワックス(コーティング)が出来る製品が他にも色々とあります。

鈴川
鈴川

今回は、水を使った洗車方法です。

海の近くを走ったとき、融雪剤・路面の凍結防止剤の上を走ったときは、水洗いがほぼ必須となります。

どちらも塩分が車体に付きます。
金属に塩分が付くとかなり錆びやすくなってしまいます。
水をあまり使わずに全て取りきるのはかなり難しいです。

自宅前で水を使えない場合。

洗車グッズを持って、洗車場などに行きましょう。
大型バイク用品店では洗車場所を貸してくれる所があります。

コイン洗車場。

だいたい車の洗車で使いやすいように設計されています。

バイクの場合、

・水圧が強すぎる。
・決まった時間内でしか水を使えない。
・収納力の低いバイクは、洗車グッズを持っていきにくい。

などデメリットもある場所だと言えます。

水に関しては、
・洗剤用と水用(洗い流し用)のバケツを2つ持っていく。
・直接スプレーして洗える洗剤を使う。
など対策は可能です。
事前に 水を使える時間などは調べておきましょう。

※たまにバイク不可の洗車場があります。

バイク用品店。

2りんかん・ナップスといった大型バイク用品店では、洗車場所と道具を貸してくれる「セルフ洗車」というサービスを行っている店があります。
30分500円ほど。延長できる店もあります。

同じチェーン店でも店によって使える道具などが違います。
HPに全ての道具の詳しい説明までは、なかなか載っていません。
事前に電話で確認するか、出向いてチェックしておくほうがいいでしょう。

バイク屋・用品店などで専門スタッフに洗ってもらう。

場所の確保が難しいなら、これもアリだと思います。

チェーン清掃。

水あり洗車とチェーン清掃 問題。

水を使う洗車での お悩み。
  • その1
    水洗いだとチェーンに水や洗剤がかかってしまう。
  • その2
    どうせならチェーン清掃もやってしまおう。
  • その3
    水洗いの後は、20分ほど走行して拭ききれなかった水分を飛ばす必要がある。
  • その4
    チェーン清掃の直後に走行すると、チェーンオイルがホイールなどに飛び散る。
山田
山田

どどど、どうしよう?

鈴川
鈴川

チェーン清掃は慣れないと かなりの時間がかかります。
走行せずに全ての水分を拭き取るのも難しいです。
 

初心者は、なるべく水をかけないように洗車。
チェーン清掃は後日。(時間が余っていれば走行後)
というのがオススメです。

神崎
神崎

なるべく水をかけないようにと言っても、洗剤が残ったままはマズイです。
チェーンにかかった洗剤はしっかりと洗い流しておきましょう。
 

雨の中、長時間走ることだって出来るんですから、多少は濡れても大丈夫です。

別タブで開きます。
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準備する物。

必需品。

  • バケツ。
  • ホース。又は加圧ポンプ。
  • 洗剤。
  • 洗車用ブラシ。
  • 拭き取り用のタオル。
  • 濡れても汚れてもいい服。

可能ならば揃えておきたい物。

  • 養生テープ。
  • バイク専用の洗剤。
  • 洗車用スポンジ。
  • 拭き取り専用品。
  • 手袋。
  • ワックスもしくはコーティング剤。
  • 注油用オイル。

順番に説明していきます。

バケツ。

中に洗車道具が入る大きさだと、道具の持ち運びが楽になります。
四角形やフタ付きにすると「普段から道具をしまっておく箱」として使いやすくなります。

山田
山田

コイン洗車場に行くなら折り畳み式。

バケツ無しで直接スプレーする洗剤を使うことも可能ではあります。
しかし、洗車場では完全に思い通りに水を使えるわけではありません。バケツはあったほうが洗いやすいです。

ホース。又は加圧ポンプ。

ホース。
洗車のみなら使用回数はそれほど多くならないので、収納時に邪魔になりにくい製品がおすすめ。
洗車以外にも使うなら、使用頻度の多いほうに合わせた製品。
蛇口の形と大きさ、必要な長さのチェックを忘れないように。

加圧ポンプ。(洗車ポンプ。ポータブル洗車機)
水を入れておくタンクにホースが付いていて、手動のポンプやバッテリー電源などで勢いよく水を出せる製品。
バイクの洗車用なら2000円前後から購入可能です。

養生テープ。

水に弱い部分の保護に使います。

養生テープ。マスキングテープ。仮止めテープ。貼ってはがせるテープ。
 
剥がしやすくて跡が残りにくいテープならどれでもいいです。
ホームセンターや100円ショップでも売っていて簡単に入手できます。

鈴川
鈴川

幅の広いものがオススメ。

ガムテープも使えなくはないですが、跡が残りやすいです。

洗剤。

バイク用シャンプー、ワックス入りシャンプー
左:直接スプレーして使うバイク用シャンプー。
右:軽い汚れ落としとワックスがけが出来る製品。タンクやカウル用。

・バイク用シャンプー。
・車用のカーシャンプー。
・食器用の洗剤。
どれでも汚れは落とせます。

初心者へのおすすめは、
防錆剤入りのバイク用シャンプー
防錆剤なしより少しだけ錆びにくくなります。
バイク専用なら、成分に詳しくなくても問題は起こりません。

車用シャンプーの注意点。

車用はコンパウンド(研磨剤)が入っている製品が数多くあります。
しかも研磨剤入りとは書かれていない製品も数多くあります。
配合成分に詳しくないとなかなか分かりません。
一般的にバイクの塗装は車より薄く、コンパウンド入りだと塗装が痛んでいきます。
 
車用とバイク用は成分が同じでも配合率が違ったりします。
塗装面の厚い車用は洗浄力が高く、説明書き通りの希釈率で使うとバイクの塗装・ゴムをほんの少しだけ痛めます。
 
コーティング車専用という製品は、洗浄力が弱めです。
しかし、バイクは洗車の度に自分でコーティング剤を使うというパターンが一般的な為、あまり向いていません。

神崎
神崎

車用シャンプーを使うなら、
ノーコンパウンドなどと説明にハッキリ書かれている製品を

規定よりも少しだけ薄めて使って下さい。

食器用洗剤の注意点。

台所用の洗剤も塗装やゴムに対して少しだけ攻撃性がある成分を配合していることがあります。
有名なのは、柑橘系の成分です
これも成分に詳しくないとなかなか分かりません。
どのぐらい薄めて使うかも書いていません。完全に勘となります。

食器用の洗剤はタイヤへのダメージを考慮していません。
タイヤはなるべく薄めて洗って、洗剤が残らないようにしっかりと水で流して下さい。

食器用洗剤は中性を使って下さい。
中性・酸性・アルカリ性で、中性がいちばん攻撃性が低くなります。

鈴川
鈴川

台所用洗剤は、中性で色々な成分が入っていないシンプルな製品を使って下さい。

塗装面・ゴム・樹脂を洗うときはなるべく薄めて下さい。

洗車用ブラシ。洗車用スポンジ。

基本的に、タンクなど傷がつきやすい場所はスポンジ。
塗装されていないエンジンやブレーキディスクローターなど、傷が付きにくい場所はブラシで洗います。

ブラシ。

洗車ブラシ。毛先が曲がっているほうが使いやすい

上:毛先がカーブしているブラシ。奥まった場所にも毛が届きやすい。
中:狭い場所用の細長いブラシ。先端に毛があるものがおすすめ。
下:毛先が横向きのブラシ。奥まった場所に毛が届かない。

出来れば2本。
1. 広範囲用の大きめブラシ。
2. 細かいところ用の小さめのブラシ。

凄く汚れているときは、
3. 油汚れが酷い場所専用ブラシ。があると作業が捗ります。

・ブラシの形状。
毛先が全て横向きだと洗いにくい場所があります。
カーブするように毛が付いているブラシが使いやすいです。

細長いブラシも先端に毛がある製品が使いやすいです。
※ホイール用の細長いブラシは先端に毛が無いものが多いので要注意。

・使用する場所。
塗装していないエンジン・ブレーキ周り・ステップ・ペダルなどブラシで擦っても傷が付きにくい場所に使用します。

スポンジ。

洗車用スポンジ

最初は洗車専用の出来るだけ柔らかいオーソドックスな製品がオススメです。
実際に洗車してみないと使い勝手は分からないので、最初は傷つけにくい柔らかいスポンジを何度か使ってみて下さい。
 
タンクやカウルなど傷が付きやすい場所に使用します。

拭き取り用のタオル。専用品。

洗車用ウエス
左:マイクロファイバークロス。
真ん中2つ:セームタオル。水色は100円ショップのもの。
右:ペーパーウエス。

普通のタオルでも拭けますが、拭き取り専用品を使うと時間短縮が出来ます。

セームタオル。セーム革。

天然の革と人工のものがあります。
洗車用はほぼ人工のもので、合成セームとも呼ばれます。

・人工のセームタオルの特徴。
PVA(ポリビニルアルコール樹脂)という吸水スポンジをタオル形状にしたものです。
傷を付けにくい素材で吸水力バツグンです。

スポンジを薄くしたような素材なので、乾くと硬め。
塗らして絞ってから使います。

「水を吸わせて絞る」を繰り返して使います。
 
一般的な洗車用(1000円前後の製品)セームタオルは、丁寧に使えば1~2年は余裕で持ちます。

拭き取り専用のセームタオル

10年以上使用しているセームタオル。
黄色が当時1200円ぐらいの製品。34×38cm。
ピンクが当時250円ぐらいの製品。25×28cm。
 
年に1~2回しか使わないので、使用回数はどちらも10回以下。
安いピンクの製品は、表面が毛羽立ってゴワついています。
濡らすとゴワつきはなくなります。
両方とも吸水性能は健在。
叩くとポロポロと崩れてくるようになったので使用回数が少なくても寿命は来るようです。

山田
山田

実は100円ショップにも売っています。
耐久性は低いですが、とりあえず試してみるのにちょうどいいですね。

マイクロファイバークロス。

マイクロファイバーは、綿のタオルより吸水性が高く傷を付けにくい素材です。
拭き取りだけでなく、ワックスやコーティング剤を塗り広げるときにも使えます。
 
台所用や掃除用は傷つけにくさを考慮していない可能性があります。
なるべく洗車用を使うようにして下さい。

普通のタオル・古いTシャツなど。

じゅうぶん拭き取りは可能です。
しかし専用品より時間がかかります。

ペーパーウエス(使い捨ての紙タオル)。

油汚れが付きそうな場所や狭いところに使うのに適しています。

油汚れは取れにくく、再利用が難しくなります。
使い捨てのペーパーウエスはチェーン清掃でも活躍します。

手袋。

バイクの洗車で使う手袋

下:使い捨てのポリエチレン手袋。とその箱。
左:メカニックグローブ。
中央:手のひらに強力滑り止め付きの手袋。
右:手のひらにゴム付きの手袋。

軍手。

直接 洗剤を付けて、手で細かいところを洗えるという利点があります。
ただし手は濡れます。汚れます。

使い捨てビニール手袋。

お肌が弱い人におすすめ。
薄く、他の手袋の下に着けやすいのも魅力。

エンボス加工(滑り止め)がしてある製品もあります。

メカニックグローブ。メンテナンスグローブ。

メンテナンス専用の手袋。
手のひらに滑り止め加工がしてあり作業しやすいのが特徴。
滑りにくいと手が疲れにくくなります。

防水性は無いので手は濡れます。汚れます。
手のひら側は広い範囲に合成皮革などが使われていて、少し汚れにくくなります。

手のひら側にゴムの付いた薄い軍手のような手袋。

ホームセンターに色々な種類が大量にあります。
100円ショップに置いていることもあります。

薄いおかげで細かい作業がしやすいという利点があります。
軍手より滑りにくく、少し手が汚れにくいです。

神崎
神崎

強力な滑り止め加工がしてある製品はちょっと使いにくいです。

あまりにも滑りにくいと作業しにくくなっちゃうんです。
「強力グリップ」などと書かれている製品を最初に買うのはオススメしません。

ワックス。コーティング剤。

コーティング剤

洗車の後にワックスやコーティング剤を塗ると、汚れや傷が付きにくくなります。
付いた汚れも落ちやすくなります。

ワックス。

昔からある塗装面の保護剤。
蝋(ろう)やシリコンオイルで膜を作ります。

固形とスプレー式が主流。
ワックス入りシャンプーという製品もあります。

効果は概ね1ヶ月ほど。

耐熱ワックス。

高温になるエンジンとマフラー専用のワックス。

コーティング剤。

フッ素やシリコン、ガラスで薄い膜を作ります。
ガラスの膜を作る製品は、施工がやや難しいという特徴があります。
金属にも樹脂(プラスチック)にも使える製品が多く、エンジン・マフラーに使える製品もあります。
 
効果は概ね1~3ヶ月ほど。
 
専門業者に施工してもらう長寿命のコーティングもあります。
効果の持続期間は様々で、値段も様々です。
耐久性は、数年から10年ほど。

注油用のオイル。

洗車後の注油、サビ予防

水あり洗車をすると、潤滑油や保護用の油が流れ落ちやすい部分があります。

具体的には、
・ブレーキ・クラッチレバーの軸。
・クラッチのワイヤー。
・スタンド・ステップ・ペダルの軸。
・※フロントフォークのインナーチューブとダストシール。
 
※フロントフォーク:ハンドルとタイヤの間にあるサスペンション。
インナーチューブ:フロントフォークの細い部分。
ダストシール:太い部分と細い部分の境目にあるゴムカバー

フロントフォーク以外は、そこまで気にしなくても大丈夫です。
でも、水をかけまくったり、洗剤でガシガシ洗わないように注意はしましょう。

神崎
神崎

メンテナンスが苦手な人は、1年点検・半年ごとのオイル交換のときに頼めば必要な場所に注油してくれます。
点検時は頼まなくても注油してくれるはずです。

・揃えておきたいのは、フロントフォーク用「シリコンスプレー」
ウエスにシリコンスプレーを吹き付けて、横向きに回すようにフロントフォークを拭きあげます。
ついでにダストシールも拭いて下さい。
シリコン皮膜が出来て錆びにくくなります。
ゴム(ダストシール)は割れにくくなります。

シリコンスプレーは、他にも色々と使える便利な製品です。

服装。

濡れずに洗車を終えるのは至難の業。
濡れてもいい服装、汚れてもいい服装で作業して下さい。
 
暑くなければ、レインウェアの下だけ着てもいいでしょう。
バイクの洗車は立ったりしゃがんだりで結構動きます。
レインウェア上下やポンチョは暑くて辛くなる可能性が高いです。

・靴について。
冬は長靴。最低でも防水の靴。
夏はサンダルなどでも大丈夫。
足元は特に濡れやすいので、冬場は防水の靴がないと辛いです。
といっても長靴は持っていない人も多いのではないでしょうか。
冬の洗車で防水の靴が無いときは安い長靴などを買って下さい。

神崎
神崎

私は、バイク用の防水シューズを履いてます。


水を使う洗車のやり方。

鈴川
鈴川

ここから洗車手順です。

水を使う洗車のおおまかな流れ。

  1. 水に弱い部分の保護。
  2. 水をかけてホコリなどを落とす。
  3. 洗剤で汚れを落とす。
  4. 拭き取り用のタオルで残った水分を取る。
  5. ワックスやコーティング剤で保護膜を作る。
  6. 20分ほど走行して拭き取れなかった水分を飛ばす。

順番に説明していきます。

1. 水に弱い部分の保護。

・まず保護する部分の汚れを落とす。
ホコリを落とし、キツく絞ったタオルなどで水拭きします。
汚れが落ちれば終了。
 
汚れが落ちきらないときは、
洗車用の洗剤を含んだ水をタオルに付け、しっかり絞ってから拭いて下さい。
その後、洗剤を取るために再度水拭きして下さい。
 
汚れ落としの専用品を使う場合も直接かけずに、ウエス(メンテナンス用のタオル)などに付けて拭くようにして下さい。

保護する方法。

養生テープやマスキングテープを貼る。
ビニール袋を被せる。
といった方法で保護します。

山田
山田

バイクは雨に濡れても大丈夫なのに保護しなくちゃいけないの?

鈴川
鈴川

洗剤を含んだ水は、浸透力が上がります。
水が入りにくい隙間にも入っていく可能性があるんです。

神崎
神崎

「バイク 洗車」といったワードで検索しても

洗剤(界面活性剤)が浸透力を上げることは ※ほぼ出てこないので知らない人も多いんじゃないかな?

※最初に投稿した2022年4月時点の話です。

保護する場所。

バイクの洗車で注意する場所

1. マフラー。
2. 鍵穴。
3. ウインカーなどのスイッチ類の隙間。後付けのUSB電源など。
 
4.5.6.は洗うときに気を付ける場所。後で説明します。

神崎
神崎

水が後ろから大量に入ることを想定していない「マフラー」もいちおう対策しておきます。

マフラー。

保護するのはいちばん端の穴。
 
走行直後は熱くなっています。
熱で溶けたテープやビニールが付くとなかなか取れなくなってしまいます。

やけどの心配もありますから、冷ましてから作業して下さい。
 
軽く水をかけて冷やして、水分を拭き取れば時間短縮できます。
しかし、
停止後のエンジンやマフラーを急激に冷やすと割れる可能性があります。
滅多に起きない現象ですが、冷たい水を大量にかけるのは控えましょう。
 
「マフラープラグ」というマフラーを塞ぐ専用品もあります。

鍵穴。

・エンジン始動用のメインキー。
・スマートキーの場合はスタートスイッチの隙間。
・タンクキャップ。
・シートを外すときの鍵穴。
・ヘルメットホルダーや後付けケースの鍵穴。

上からテープを貼って保護します。

タンクキャップは劣化してくると隙間から水が入りやすくなります。
念のため全体的に保護して下さい。
 
シート・ヘルメットホルダーは忘れやすい場所です。
いちばん先に塞ぐように心がけておけば忘れにくくなります。

ウインカーなどスイッチ類の隙間。

ハンドル左右に付いているスイッチ類とブレーキ液の入っているリザーバタンクの隙間を保護します。

ブレーキ液のリザーバタンク
ブレーキ液のリザーバタンク。

ビニール袋を上に置いてテープで巻き付ける。
タオルなどを巻いてテープで固定する。
といった方法で保護するとテープの使用量を減らせます。
使い捨てのビニール手袋を破いて広げると上手く使えることがあります。

神崎
神崎

めんどくさければテープをたくさん貼ってもOK。

電源。

後付けのUSB電源など。
キャップが付いていても洗剤を含んだ水は防げないかもしれません。
隙間を保護しておきましょう。
ビニール袋を被せるなら、使い捨てのビニール手袋が流用できることがあります。

チェーン。(チェーン清掃をしない場合)

必須ではありませんが、チェーンカバーの無い部分を軽く保護しておくと作業が楽になります。
上にビニール袋を置いてテープで固定するなど、ある程度防げればOK。

2. 水をかけてホコリなどを落とす。

バイクは、「前・上」から雨がかかることを想定して作られています。
「下・後ろ」から水をかけると故障やサビの原因になることがあります。

高圧洗浄機の強い水がかかることも想定されていません。
薄い部品が曲がったり、潤滑油が流れ出たりといったことが起こります。

山田
山田

水は、前・上からやさしくかけるようにして下さい。

コイン洗車場で水圧が強いときは、出来るだけ離れて水をかけるようにします。
バケツに水を溜めて、溜めた水をかけてもOK。

ホイールなど高圧洗浄機を有効に使える場所もあります。
メンテナンスに興味が出て、使っても大丈夫な場所を把握できたときには役立ちます。

強く水をかけたり大量にかけたりするのは避けたい場所。

バイクの洗車で注意する場所

1. 2. 3. 保護してある場所。

4. ラジエター(ラジエーター)のフィン。
中の薄い板がフィン。
横向きの板の中に更に薄い板があります。
薄くて曲がりやすいので強く水をかけないようにして下さい。

5. フロントフォーク。
前のサスペンション。
細い部分が太い部分に入っていくように動いて地面からの衝撃を吸収します。
間にある黒いゴムがダストシール。異物が入るのを防ぐ部品です。
簡単には水が入らないようになっていますが、強くかけたり大量にかけたりはしないほうが無難です。
特にダストシールには強く水をかけないようにして下さい。

6. リアサス。
後ろのサスペンション。
フロントフォークと同じように伸び縮みするので、水を強くかけないように注意して下さい。

その他。
・ハンドル・ペダルなどの回転軸。
・各種ケーブルの根本。
・チェーン。

鈴川
鈴川

まとめ。

・明らかに動く場所の軸と接触部。
・薄い部品。

・ケーブル類。

・チェーン。

に気を付けて下さい。

3. 洗剤で汚れを落とす。

説明書き通りの量を守ってバケツで泡立てます。
濃すぎると微妙に塗装やゴムを痛めます。

神崎
神崎

車用のカーシャンプーは洗浄力が強すぎることが多いです。
規定よりも更に薄めて使って下さい。

直接スプレーで吹き掛けるタイプの洗剤もあります。

基本的な洗い方。

洗剤をスポンジやブラシに付けて洗っていきます。

塗装面など傷つきやすい場所はスポンジ。

洗車用のスポンジでなるべく擦らないように洗っていきます。
手で泡を移動させていく。ぐらいの感じで洗います。

ブラシしかない場合、タンクなど傷つきやすい場所をブラシで擦らないように注意。
手やウエスで泡を動かして洗って下さい。
軽い汚れなら泡を乗せて水で流すだけでも落ちます。

傷つきにくい場所はブラシ。

具体的には塗装面、シート、ミラー、樹脂(プラスチック)、アルミパーツ以外
ブラシで洗っていきます。

ラジエター(エンジンの前に付いている四角い箱型の部品)のフィン(いくつもある薄い板)は簡単に曲がってしまうので力を入れずに洗って下さい。

鈴川
鈴川

エンジン・ブレーキ周りなどが 酷く汚れている場合は、使ったブラシをしっかり洗って下さい。

汚れが落ちきらなかったときは「汚れた場所専用品」にしましょう。

上記「強く水をかけたり大量にかけたりするのは避けたい場所」は、
洗剤もあまりかけないほうがいい場所です。

洗う順番。

汚れは下に落ちていくので、基本的には上から下へと洗っていきます。

しかし、
エンジンの下・ホイール・リアタイヤ上の泥よけなどは、かなり汚れやすいです。
下側が もの凄く汚れている場合は、先に下の汚れをある程度落としておきます。
 
泥よけに下から水をかけるときは、他の場所にかからないように注意して下さい。

山田
山田

汚れが落ちにくい場所は、泡をのせて数分待ってから洗うと落ちやすくなります。

狭い範囲を少しずつ洗う。

洗浄成分の入った水が蒸発すると水アカや染みとなって残ります。
少し洗ったら水で流す。を繰り返して洗います。
 
夏の晴れた日はあっという間に乾いていきます。
可能であれば日陰で洗いましょう。

最初から完璧は求めないほうがいいです。
落ちにくい汚れは、後から専用品で落とすことも出来ます。


バイク用シャンプーのレビューや商品詳細は、こちらからご覧ください。

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調べたい商品が決まっている方は、検索ボックスにメーカー名などを足して検索して下さい。

4. 拭き取り用のタオルで残った水分を取る。

専用品の「マイクロファイバークロス」や「セームタオル」を使うと楽です。

タオルを当てて水分を取る。絞ってまたタオルを当てる。
これを繰り返して水分を取っていきます。
 
端を持って浮かせ気味に軽く動かしながらという方法もあります。
 
シートやエンジンなど傷が付きにくい場所は適度に動かしながら拭き取ります。

ブロワー。

風を出す工具。でっかいドライヤーみたいなもの。
洗車での使用は、風で水分を吹き飛ばすのに使います。

タオルが入りにくい細かい場所を乾かせます。
傷を付ける心配もありません。

欠点は大きな音が出ること。
環境によっては、近所迷惑になって使えません。


拭き取り用タオルのレビューや商品詳細はこちらからご覧ください。

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5. ワックスやコーティング剤で保護膜を作る。

車用を流用することも可能なので、もの凄い数の製品があります。

バイク用は、
・直接スプレーして塗り広げるタイプ。
・マイクロファイバークロスなどに付けて塗り込むタイプ。
この2種類が主流です。
 
液体を塗り込むタイプもありますが、施工が難しい製品が多いです。

滑ると危険な場所にかからないように気を付けて下さい。
タイヤ・ブレーキ周り・ステップ・シート・ハンドルグリップ。
などです。
 
ウインカーなどのスイッチ類・ライトの隙間に直接かけないようにして下さい。
クロスに付けて拭くようにして下さい。
 
コーティング剤は洗ってもなかなか取れません。
スプレータイプは周辺にかからないようにクロスなどで養生しつつ慎重に作業して下さい。

定番商品。

ユニコン:カークリーム。
塗装面にタオルで塗り込む液体ワックスです。
価格は安いのですが、ゴム・樹脂(プラスチック)・高温部(エンジン・マフラー)に使えるとは書いていません。

鈴川
鈴川

油汚れを落としやすく、ホイールの汚れ落としの定番商品でもあります。

ワコーズ:バリアスコート。
ガラス系とレジン系のWポリマー。
レジンは旧来のワックスのようなコーティング剤です。
軽い汚れを落とす効果もあります。
耐熱温度は300度。
 
金属・樹脂・エンジン・マフラーに使えます。
革・ゴムには使えません。
エキパイ(マフラーのエンジンに近い細い部分)は300度を越えることがある為、効果は薄れます。
 
使い方は直接スプレーしてクロスで塗り広げます。
その後、クロスの綺麗な面で拭きあげて仕上げます。
しかし、慣れないとムラが出やすい製品です。
付属のクロスに吹き付けて塗り込むとムラになりにくいです。

プレクサス。
プラスチック専用のコーティング剤です。
軽い汚れを落とす効果もあります。
耐熱温度は1400度。
 
金属・樹脂・エンジン・マフラー・※エキパイに使えます。
革・ゴムには使えません。
 
使い方は直接スプレーしてクロスで塗り広げます。
その後、クロスの綺麗な面で拭きあげて仕上げます。
乾きにくいので、細かい場所は必ずクロスに吹き付けて塗り込むことをオススメします。

※エキパイ:一般的に、エンジンから出ているパイプの後ろのほうをマフラー(サイレンサー)、前のほうをエキゾーストパイプ(エキパイ)と呼びます。エンジンに近いエキパイのほうが高温になります。

シュアラスター:ゼロフィニッシュ。
ガラス系コーティング剤。
軽い汚れ落としとコーティングが出来ます。
匂いが少なく、ヘルメットの掃除・コーティングにも向いています。
耐熱温度は300度。
 
金属・樹脂・エンジン・マフラーに使えます。
革・ゴムには使えません。
エキパイは300度を越えることがある為、効果は薄れます。
 
使い方は直接スプレーしてクロスで塗り広げます。
その後、クロスの綺麗な面で拭きあげて仕上げます。
乾きが早いので拭きあげ作業は素早く行って下さい。
細かい場所はクロスに吹き付けて塗り込みます。

AZ:MCT-001 アクアシャインコート。
低価格のガラス系コーティング剤。
ワックス系のMCT-002という製品もあります。
 
金属・樹脂に使えます。
革・ゴム・高温部には使えません。
 
使い方は洗車後に直接スプレーしてクロスで拭きあげます。
洗車後の塗れた状態でも使えます。

KURE:シリコンスプレー。
金属・樹脂・ゴムの潤滑と保護つや出し。
効果は薄れますが高温部にも使えます。
 
雨に弱く耐久性は低いです。
値段が安く、ゴムに使えるのが魅力。


コーティング剤のレビューや商品詳細は、こちらからご覧ください。
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注油。(フロントフォークの保護)

フロントフォークのインナーチューブ(細くなっている部分)は錆びやすく、交換はかなり高額になります。

フロントフォークには「シリコンスプレー」を使うのが定番です。
ウエス(メンテナンス用のタオル)にシリコンスプレーを吹き掛けて塗っていきます。
縦ではなく、横に回転させるように塗ります。
ダストシール(太い部分と細い部分の境目にあるゴムカバー)も塗っておくと劣化しにくくなります。
ベタベタになるとホコリが付きやすくなるので、最後にウエスの綺麗な面でしっかりと拭きあげて下さい。

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6. 20分ほど走行して拭き取れなかった水分を飛ばす。

奥に入り込んだ水分は拭き取りにくく乾きにくいです。
ブロワーを使っても全ての水分を飛ばすのは難しいです。

車種によっては、走っても乾ききらない場所もあります。
しかし、走らないよりはだいぶマシです。
少しでも錆びを防ぐ為に、出来る限り洗車後は走行して下さい。

ちょっとしたおすすめグッズ。

バイクの洗車で役立つアイテム
歯ブラシはチェーン清掃に使うので真っ黒。

左: スプレーボトル2本。
右上:筆。もしくは小さくて真っ直ぐの毛が付いたブラシ。
右下:歯ブラシ。

・スプレーボトル2本。
洗車では、洗剤で洗う→乾く前に水で流す。を繰り返します。
 
水で薄めた洗剤液を入れたもの。
水を入れたもの。

この2つを用意しておくと狭い場所を洗うとき かなり便利です。

・歯ブラシ。筆・もしくは小さくて真っ直ぐの毛が付いたブラシ。
細かい場所には歯ブラシが定番ですが、歯ブラシは毛が横に付いている為に毛が届かない場所が結構あります。
筆は色々な硬さが選べるのも良いところ。
柔らかめの筆は、薄くて曲がりやすいラジエターのフィンに使いやすいです。

所長の次回予告。

所長
所長

次回は、まさかの
 

「バイクの洗車。水なし編」

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タイヤを回せる簡易的なメンテナンススタンドがあると、ホイールが洗いやすくなります。

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