金属・ゴム・プラスチックなどの保護、つや出し。潤滑。防水。
バイクの金属部品は、放っておくと錆びてきます。
ゴムはひび割れ、プラスチックは日に焼けて白っぽくなります。
定期的にシリコンスプレーを使えば、劣化を防ぐ(遅らせる)ことが出来ます。
適当に吹きかけるだけでいいの?
吹きかけただけでは、ホコリなどが付きやすくなってしまいます。
スプレーした後、ウエス(メンテナンス用のタオル)などで塗り広げながら拭きあげて下さい。
2~3回拭いたぐらいで全部取れてしまうようなことはないので
しっかり拭き取りましょう。
バイクのほとんどの場所に使えますが、保護・つや出し及び潤滑剤なので、滑ると危険な場所には使えません。
ウエスなどにシリコンスプレーを吹きかけて 塗り込むようにすると、周りにかけることなく作業できます。
キャップにノズルを取り付けられる。
キャップに差し込むようにして、ノズルを固定できます。
ノズルを失くす可能性が減りますね。
50~100円ほど安いシリコンスプレーもありますが、
ノズルを固定できない、もしくはノズル無しの商品が多いです。
耐熱性が有り、エンジンやマフラーにも使える。
- プラスチック部品。
- メーター、ヘッドライトカバー。
- エンジン。
- ホイール。
- マフラー。
- フロントフォーク、ダストシール。
- スクーターの外装。
レビューなどを見ると、上記の場所に使われることが多いようです。
耐熱ワックス(高温になる場所専用のワックス)の代わりとして、エンジンやマフラーにも使えます。
ただし、専用品に比べて耐久性は低くなります。
中でも特に多いのが、
フロントフォークのインナーチューブ(細くなっている部分)と、
境目を塞ぐように付いているダストシール(ゴム製のカバー)。
- フロントフォークは錆びやすいパーツです。
- 錆びが酷いと壊れてしまいます。そして、交換には大金がかかります。
- ダストシール(ゴム)があるので、金属用の錆び止め剤は使えません。
これらの理由から、シリコンスプレーがよく使われています。
ウエスに吹き付けて縦ではなく横、回転させるように塗っていきます。
その後、ウエスの綺麗な面でしっかりと拭きあげます。
ホコリが付くとそこから錆びていくので、しっかりと拭いて下さい。
私は 主に、フロントフォークのインナーチューブとダストシール、
マフラーに使います。
インナーチューブが、フロントフォークの いちばん下に付いている車種もあります。
これを倒立フォークと言います。
イラストの位置に付いているものは、正立フォークと言います。
滑ると危険な場所や、電装部品にかからないよう注意が必要。
ハンドル(グリップ)・レバー・ステップ・シート・ブレーキ周辺。
こういった滑ると危険な場所の近くに使用するときは、
ウエスなどを宛てがったり、ウエスにスプレーして塗り込んだりしましょう。
- 金属部分ならパーツクリーナーや、「シリコンオフ」という脱脂できる商品があります。
- プラスチックやゴムの場合は、「パーツクリーナー プラスチックセーフ」という分かりやすい名前の商品があります。
- 食器用洗剤や、バイク洗車用のシャンプーなどでも、繰り返し洗えばだんだん取れてきます。
電装部品にかかると どうなるの?
KUREの公式サイトにスプレーすると「シリコン皮膜が作られる」といったことが書かれています。
これが電気の通りを悪くします。
ハンドルスイッチ(ウインカーのスイッチボックス)などには直接スプレーぜず、ウエスにスプレーして塗り込む方法が良さそうです。
多くの場所に使えるが、専用品と比べると耐久性は劣る。
いちおう画像の説明。飛ばしてOKです。
左から、
1、KURE シリコンスプレー。
金属・ゴム・プラスチック・高温部の保護、つや出し。潤滑。
2、KURE クレポリメイト。
ゴム・プラスチックの保護、つや出し。
3、Energizer Holdings アーマーオール。
ゴム・プラスチックの保護、つや出し。
4、LAVEN 耐熱ワックス。
高温部のワックス。
5、デイトナ ワイヤーオイル。(旧製品)
ワイヤー類の洗浄、潤滑。
6、ワコーズ VGグリース。(旧製品)
主に金属の潤滑。浸透性低め、耐久性高め。
7、LAVEN ペネルーブ。(旧製品)
主に金属の潤滑。浸透性高め、耐久性低め。
8、モータウン クイックシャイン。
軽い汚れ落とし、ワックス。
週1~2回、晴れの日に乗っての比較。
耐久性は、
- 専用品が、1~3ヶ月。
- KUREのシリコンスプレーは、2週間から1ヶ月。
※使う製品、使う場所で期間は変わる。おおむね2~2.5倍の差。
専用品を使うと手間が減る。
シリコンスプレーはコストパフォーマンスがいい。
金属の潤滑性能は、かなりの差が出ます。
金属部品の潤滑には専用品がお薦め。
所長から、一言 (まとめ)
金属・ゴム・プラスチック・マフラーやエンジンなどの高温部、
多くの場所の保護、つや出しが出来る。
耐久性は専用品に劣るが、価格が安くてコスパがいい。
滑ると危険な場所や、電装部品にかからないよう注意。
値段にかなりのバラつきがあります。
安いところを探してみて下さい。