PU、PVC、耐水圧、透湿性などの専門用語とレインウェアに関する基本情報は、関連記事をご覧ください。
透湿防水(汗の湿気は通す、雨は防ぐ)のレインウェアでは最小クラス。
圧縮しなくてもかなりコンパクト。
出来るだけ荷物を増やしたくない人にとって、ありがたい商品です。
- Lサイズを圧縮して収納袋に入れると、約20×9×11cm。
- 500mlのペットボトルは、約21×6.5cm。
ペットボトル2本ぶん ぐらい。
めっちゃ小さい!
ただし、収納袋も小さい。
丁寧に折りたたまないと、なかなか入りません。
きつく折ったり、無理やり押し込むと生地や防水テープが痛むおそれがあります。
毎回丁寧にたたむか、もう少し大きい袋を用意するのが良さそうです。
収納袋は、約20×9×11cmの筒型。
シート下には入れやすいことが多いですが、バッグ類には平らなほうが入れやすい場合が多いです。
筒型をバッグに入れるとき、他の荷物と上手く噛み合わないと無駄なスペースが出来やすくなります。
100円ショップで、平たいビニールの袋・メッシュの袋などを買って入れ換えるのがおすすめです。
機能は最低限。
小ささを追求した結果、機能が犠牲になっています。
裏地がない。
透湿防水のレインウェアは、
- 体に張り付きにくくする。
- 耐久性を上げる。
- できるだけ蒸れないようにする。
といった目的で、裏地が付いていることが多いです。
- 表生地と裏地の間に透湿防水メンブレン(膜)が入った、3レイヤー。
- 生地に透湿防水コーティング。その上に体に張り付きにくいラミネート加工などをした、2,5レイヤー。
- 生地に透湿防水コーティングをした、2レイヤー。
※2レイヤーは、耐久性と蒸れ防止の為にメッシュの裏地を付けることが多い。
デュアルテックスコンパクトレインスーツは、2レイヤーでメッシュの裏地はありません。
メッシュは、湿気を逃がすベンチレーションの部分にあるだけ。
バイク用レインウェアの多くは、背中などに湿気を逃す為の穴があります。
もちろん、雨は入りにくい作りとなっています。
フードがない。
フードは付いていません。
ヘルメットがフード代わり。
どのようなシチュエーションで使うのか、購入前に考えておくほうがいいでしょう。
腕と脚にバタつき防止のフラップがない。
雨の侵入を防ぐ為、手首と足首に絞り込めるフラップが あります。
これは当然。
それ以外でフラップが付いているのは、腰部分のみ。
二の腕、ふくらはぎ部分にバタつき防止のフラップは付いていません。
二の腕は耳に近くて、バタつくと音も気になるんだよね。
首も調整範囲が狭いです。
小ささ重視で、割りきった作りとなっているようです。
シームテープ(縫い目を被う防水テープ)が剥がれやすい。
縫い目がある所は、糸が生地を貫通しています。
シームテープが剥がれると、そこから雨が入ってきます。
購入時から小さく折りたたまれていること、裏地がないことによって、
シームテープが剥がれやすいようです。
レビューでも、テープが剥がれたと思われる浸水報告が複数あります。
定期的にチェックすることをお勧めします。
シームテープは、ホームセンターやネットで買える。
貼り替えには、アイロンが必要だったりと多少の手間がかかります。
(アイロン不要の商品も有り)
ただ、買い換えるより値段は安く、作業も難しくはないので
シームテープが剥がれている箇所からの浸水なら、貼り替えも検討してみるといいでしょう。
張り替えってどうやるの?
貼り替え方法は、
シームテープを販売している YNAKという会社が詳しく説明してくれています。
- 貼る場所の汚れを取り、乾かす。
- 縫い目、生地の合わさる部分にテープを乗せる。
※テープの角を丸く切っておくと剥がれにくくなる。
※アイロン台など熱に強く平らな場所で作業する。 - テープの上に当て布(ハンカチなどでOK)を置いて、アイロンで押さえる。
※ドライ設定で10~20秒。テープが透明っぽくなるまで。
※化繊120度。綿160度。レインウェアは化繊。
Amazonは画像横に幅、長さを選ぶ場所があります。スマホだと画像の下です。
通勤や通学に使用。
雨でも構わずツーリング!
といった人は、耐久性の高い製品のほうが良さそうです。
所長から、一言 (まとめ)
小ささ重視!
突然の雨に備えておきたい人に、ありがたい商品。
通勤、通学など常用する人には向いていない。