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作業用手袋・種類別の特徴とおすすめポイント

アイキャッチ、作業用手袋 メンテナンス

洗車や整備のときに使う作業用の手袋について。
バイクの整備用は「メカニックグローブ」とも呼ばれます。

山田
山田

ベテランは、素手で作業する人が多いイメージ。

神崎
神崎

プロでもほとんど素手で作業する人がいますね。

でも、手袋をつける大きなメリットが 2つあります。

・作業用手袋の分かりやすいメリット。

  1. 怪我をしにくい。
  2. 手が汚れにくい。
山田
山田

怪我をしそうな危険な作業なんて、めったにないでしょ?

神崎
神崎

バイクの金属部品に手の甲が当たると意外と痛いですよ。
※体験談。

洗車時、手がふやけているときは、角張った所に指先が当たっただけで切れることもあります。
※体験談。

利き手の指先が切れると、実生活でめちゃくちゃ困ります。※経験談。

山田
山田

「手が汚れにくい」は、分からなくもないけど。

神崎
神崎

問題は油汚れ。

手に付いた油汚れを洗って落とすより、手袋をつけるほうが楽なことが多いです。

鈴川
鈴川

・滑りにくいので、力を必要とする作業が楽になる。
・冬は素手より温かい。

という利点もありますね。

神崎
神崎

一方、
・細かい作業はやりにくい。
・夏は蒸れる。
・短時間の作業では付けるのが面倒。

といったデメリットもあります。

山田
山田

作業内容や季節によって、使ったほうが良いこともありそうですね。

アレルギーについて。

天然ゴムに含まれている「ラテックス」によって、アレルギー反応が起こるおそれがあります。
手荒れ、かぶれ等が見られたら、使用を中止して下さい。

※まれに、天然ゴム以外の素材でもアレルギーが起こる可能性があります。

作業用手袋の種類。

各種作業用手袋

大きく分けて、4種類。

  1. ゴム、ビニール手袋 タイプ。
  2. 背抜き (ゴム引き、手のひらコーティング) タイプ
  3. 本革、合成皮革 タイプ。
  4. 使い捨て。

通販はもちろん、ホームセンターやワークマン等に買いに行っても、もの凄い数の作業用手袋が売っています。

鈴川
鈴川

種類や素材の特徴を知っておかないと、どれを選べばいいのか迷ってしまうと思います。

種類・素材について順番に説明していきます。

ゴム手袋、ビニール手袋。

ゴム手袋とビニール手袋
左:透湿防水で有名なテムレス。
右:一般的なビニール手袋。

破れない限り、手が濡れたり汚れたりしません。
ぴったりフィットする製品は少なく、細かい作業には不向きです。
洗車などで使うのに向いています。

通気性が無く、裏地の無いものが多い為、夏は蒸れます。
冬もだんだんと冷たくなってきます。
真夏、真冬に長時間の作業をするときは、薄手のインナー手袋を使うのがおすすめです。

インナー手袋で蒸れ、寒さを軽減

100円ショップの園芸コーナーにある手袋やドライブ手袋でも十分効果はあります。

ゴム・ビニール手袋には、かなり厚手の製品もあります。
厚手の製品は、絶対に手を濡らしたくないときの「レイングローブ」として使えます。

別タブで開きます。

ゴム手袋、ビニール手袋の主な素材。

  • 天然ゴム。
  • ニトリルゴム。
  • クロロプレン。(ネオプレン)
  • PU、ポリウレタン。(ウレタン)
  • PVC、ポリ塩化ビニル。(塩化ビニル樹脂)

ゴム系:天然ゴム。ニトリルゴム。クロロプレン。
樹脂系:PU。PVC。

・天然ゴム。
他の素材に比べて耐油性に劣るので、油が付きやすい作業には向いていません。
洗車、短時間の作業向き。
伸縮性、柔軟性が有り、価格が安いというメリットがあります。

・ニトリルゴム。
耐油性に優れているので、バイク整備全般に使うなら、天然ゴムよりおすすめ。
ゴムなので伸縮性もあります。

・クロロプレン。
伸縮性が有り、耐油性にも優れており高寿命。
ただし、値段は高い。

・PU、ポリウレタン。
耐油性に優れており、ゴムのような伸縮性もあります。
一部、透湿防水(汗の湿気を逃がし蒸れにくい)の製品もあります。
デメリットは加水分解によって劣化しやすいこと。

・PVC、ポリ塩化ビニル。
耐油性は高めですが、PUほどの伸縮性はありません。
PUより高寿命、価格が安いというメリットがあります。

山田
山田

どの素材も、サビ取り剤によく使われる「リン酸」に強いので、サビ取り剤の使用時にも使えます。

背抜き手袋。(ゴム引き手袋)

背抜き手袋
  • 左:軍手にゴムコーティング。
  • 右:薄手の生地にゴムコーティング。

手のひら側にだけ「ゴムコーティング」や「ポリウレタンコーティング」を施したタイプ。
薄手の製品はぴったりとフィットする為、ある程度 細かい作業でも使えます。

背抜き手袋の特徴。
・手のひら側は濡れにくい、汚れにくい。
・ゴムもポリウレタンも伸縮性が有り、動かしやすい。

・手の甲側は通気性が有り、蒸れを少し軽減できる。
・汗をかきやすい手のひら側は蒸れる。

滑り止め効果が強力なタイプ。

強力グリップ背抜き手袋

商品説明に「強力滑り止め」などと書かれている製品は注意が必要です。

神崎
神崎

滑り止めが効きすぎると使いにくいことが多いんです。

・強い力が必要な作業。
・油が付きやすい(滑りやすい)作業。

などには向いています。

背抜き手袋(コーティング部分)の主な素材。

  1. 天然ゴム。
  2. ニトリルゴム。
  3. PU、ポリウレタン。

ゴム系:天然ゴム。ニトリルゴム。
樹脂系:PU。

・天然ゴム。
耐油性に劣る為、油が沢山付きそうな作業には不向きです。
価格が安いというメリットがあります。

・ニトリルゴム。
耐油性に優れている為、色々な作業に使えます。
天然ゴムより少し高額。

・PU、ポリウレタン。
耐油性に優れている為、色々な作業に使えますが、加水分解で劣化しやすい素材です。
天然ゴムより少し高額。

ニトリルゴムの背抜き手袋

ニトリルゴムの背抜き手袋。
耐油性が有り、PUより高寿命。
特に こだわりが無ければ、ニトリルゴムがおすすめ。

本革、合成皮革。

革の作業用手袋

本革(天然の革)の作業用手袋は、全体に革が使われている製品が主流です。

本革製品の特徴。
・強度、耐久性が高い。
・適度な滑り止め効果。
・通気性が有る。
・分厚いので細かい作業には不向き。
・値段が高め。
・水や油は染みこむ。

※厚みがあるので、すぐに手が濡れる、汚れるということはありません。

バイク整備では、油汚れで手袋が汚れてしまうことが多いです。

鈴川
鈴川

高価な革手袋を使うのはちょっともったいないですね。

整備専用なら、安い製品がおすすめです。
ただし、「握った形」「指を曲げた形」に裁断されているかチェックするようにして下さい。
握った形に裁断されていないと、工具や洗車ブラシを持ったときに突っ張ってしまいます。

合成皮革。

メカニックグローブ、手のひら合成皮革

合成皮革の手袋は、手のひら側にだけ革が使われている製品が主流です。

山田
山田

メカニックグローブと言えば、コレだよね。

合成皮革製品特徴。
・強度が高い。
・適度な滑り止め効果。
・手のひら側にも多少の通気性が有り蒸れにくい。

※素材が合成皮革によく使われるポリウレタン、マイクロファイバーなら多少の通気性があります。
※指の側面に通気用の穴を開けている製品もあります。

・分厚いので細かい作業には不向き。
・水や油は染みこむ。

※厚みがあるので、すぐに手が濡れる、汚れるということはありません。

昔はバイクの作業用グローブといえば、このタイプでした。
現在は、細かい作業がやりやすい「背抜き手袋」が主流となってきています。

使い捨て。

使い捨てのビニール手袋とゴム手袋
  • 左:簡易的なビニール手袋。
  • 右:手にフィットする手袋。

手にフィットする製品は、ある程度 細かい作業も可能です。
基本的に かなり薄い為、※耐久性は低めです。

※使い捨てといっても、丁寧に使えば何度か再利用できます。

薄さを生かして、手を濡らしたくないときに「背抜き手袋」「革手袋」の下に付ける。という使い方が出来ます。

使い捨てビニール手袋で水濡れを防ぐ

使い捨てのビニール手袋を下に付ければ、手の甲側も濡れなくなります。
真冬の洗車などでおすすめの使い方。

使い捨て手袋の主な素材。

  1. 天然ゴム。
  2. ニトリルゴム。
  3. ポリエチレン。
  4. PU、ポリウレタン。(ウレタン)
  5. PVC、ポリ塩化ビニル。(塩化ビニル樹脂)

ゴム系:天然ゴム。ニトリルゴム。
樹脂系:ポリエチレン。PU。PVC。

・天然ゴム。
ゴムなので伸縮性があります。
価格は安め。
耐油性が無い為、油が付きそうな作業には不向き。

・ニトリルゴム。
伸縮性が有り、耐油性もあります。
バイク整備では天然ゴムより使いやすい素材です。

・ポリエチレン。
耐油性はありますが、伸縮性はなし。
価格は非常に安いものが多いです。

・PU、ポリウレタン。
柔軟性が有り、耐油性もあります。
ただし、加水分解で劣化しやすい素材です。

・PVC、ポリ塩化ビニル。
耐油性あり。
PUほどの伸縮性はありませんが、PUより高寿命。

作業用手袋の洗濯。

洗濯表示があるなら、表示に従って下さい。
参考リンク:消費者庁 新しい洗濯表示。

皮革製品以外の洗濯。

  1. 中性洗剤で優しく洗う。
  2. タオルで水気を取る。
  3. 風通しの良い場所で陰干し。

皮革製品の汚れ取り。

保革オイル
保革オイル。
  1. 基本は乾拭き、もしくはブラッシング。
  2. たまに保革オイルを塗る。

汚れがひどい場合。

  1. レザーソープなど革用の洗剤を使って汚れを拭く。
    もしくは革用の洗剤を使って水洗い。
  2. ウエスで挟んで水分を取る。
    ※色移りするおそれがあります。
  3. 乾く前に、手に付けて形を整える。
  4. 風通しの良い場所で陰干し。
  5. 乾いたら保革オイルを塗る。

内側の乾かし方。

軍手で内側の水分をとる

水分を吸ってくれそうな手袋の上から付けると、中の水気を少し取ってくれます。

他には、
・定番の方法である「新聞紙を詰める」
・エアコン、扇風機の風が内側に当たる場所に置く。

といった方法があります。

所長から一言。(まとめ)

所長
所長
  • ゴム、ビニール手袋。
    洗車向き。
  • 背抜き手袋。
    色々な作業に使える。おすすめ。
  • 革手袋。
    耐久性が高い。手のひら側も蒸れにくい。
  • 使い捨て手袋。
    背抜き、革手袋の下に付けるなど補助向き。

耐油性と伸縮性。

素材名耐油性伸縮性
天然ゴムなし有り
ニトリルゴム有り有り
クロロプレン有り有り
PU有り有り
PVC有り少し有り
ポリエチレン有りなし
所長
所長

最初の一双は、
耐油性、伸縮性があり、価格が安めで劣化しにくい「ニトリルゴムの背抜き手袋」がおすすめ。

洗車で手を濡らしたくない場合は、ゴム・ビニール手袋か、使い捨て手袋。


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