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バイク用レイングローブ【種類別おすすめポイント】

カテゴリー グローブ
山田
山田

防水のグローブって、色々あって分かりにくいんですけど。

神崎
神崎

大きく分けて 4種類

  1. 冬用グローブ。(※透湿防水機能が標準装備なことが多い)
  2. 透湿防水のグローブ。
  3. 防水のみのグローブ。
  4. グローブの上に装着するオーバーグローブ。

※透湿防水:汗の湿気は通すが、雨は通さない素材。

鈴川
鈴川

どのような状況で使用するかで、おすすめが変わります。

まずは基本情報。その後に、それぞれの特徴を解説します。

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透湿防水。

RSタイチのウインターグローブ

雨は通しませんが、汗の湿気は通す素材です。
汗でグローブ内が蒸れるのを軽減します。

主にPU(ポリウレタン)で作られていて、
生地の内側にコーティングするか、薄いフィルム状にして生地の間に挟みます。

有名な素材である「ゴアテックス」は、PUではなくテフロン製です。
高価ですが高寿命という特徴を持っています。

透湿防水素材の寿命。

よく使われるPU(ポリウレタン)は、徐々に劣化していく「加水分解」という現象がおこります。

熱、水分、汚れ、ホコリなどで劣化していきます。
風通しの良い場所で保管する、酷く汚れた場合は洗濯をする、というちょっとしたケアで劣化を遅らせることが出来ます。

寿命は2~3年。あまり使わず適切に保管していれば5年以上持つこともあります。

ゴアテックス。GORE-TEX。

冬用グローブ

透湿防水素材の中でも特に有名なゴアテックスは、ポリウレタンではなくテフロン製です。
適切に洗濯、保管していれば劣化しない。と言われるぐらいの耐久性があります。

ただし、ゴアテックスにも色々な種類が有り、汚れ防止のポリウレタンが併用されている製品もあります。
その場合、ポリウレタンが劣化すれば性能は低下するでしょう。

通常、商品説明にはそこまで詳しくは書かれていません。
そしてグローブは他にも寿命の短い素材(合成皮革)が使われていることが多いです。
汚れや色褪せもあるので、ゴアテックスだから永遠に使えるというわけではありません。

※生地表面に使用される「ゴアテックスShakedry」はテフロンのみです。
ポリウレタンを使用していないので高寿命ですが、価格は高くなります。

山田
山田

ゴアテックスは劣化しなくても、先に他の素材がダメになる可能性があるのね。

耐水圧。

耐水圧のテスト、イメージイラスト

レインウェアやレイングローブなどで使っている生地に、どのぐらいで水が染み込むか (ざっくり言うと防水性能) を表した数値です。

「mm」で表され、数値が高いほど高性能。

具体的な数値として、

  • 一般道:10,000mm。
  • 高速道路:20,000mm。

これ以上の数値であれば安心できます。

神崎
神崎

私の経験上、短時間(5~15分)で一般道なら、5,000mmぐらいでも何とか持ちこたえられます。
さすがにゲリラ豪雨クラスの雨は無理ですが。

透湿性能。(通気性)

汗の湿気を通す性能で、「g 又は g/m2/24h」で表されます。数値が高いほど高性能。

具体的な数値としては、

  • 夏は8,000g/m2/24h以上。
  • 冬は3,000g/m2/24h以上。

私の経験上、最低でもこのぐらいは必要です。
これは あくまで個人的な目安です。
手のひらは汗をかきやすいので、透湿性能はなるべく高いものがおすすめです。

撥水。

生地表面の雨を球状にして弾くのが撥水です。
防水のように完全に雨を防ぐことは出来ませんが、生地の表面がビショビショになりにくいというメリットがあります。

湿気は、湿度の高いほうから低いほうへと移動する性質をもっています。
生地の表面がびしょ濡れだと、透湿防水の湿気を排出する効果が十分に発揮できなくなります。

鈴川
鈴川

蒸れるのが嫌な人にとって、表生地の撥水はかかせません。

撥水剤。

撥水効果は徐々に低下していきます。
雨を弾かなくなってきたら、市販の撥水剤で撥水効果を回復させることが出来ます。

ただ、撥水剤を買うより、安いグローブに買い換えたほうがコスパがいい場合もあるので、購入する際は よく考えてみて下さい。

※透湿防水のグローブには、「透湿防水素材に使える」と明記してある撥水剤を使用して下さい。
※スプレー型の撥水剤は吸い込むと危険です。注意書を必ず確認するようにして下さい。

暖めて撥水効果を回復。

撥水効果が完全に終わっていなければ、ドライヤーで復活させることが出来ます。
10cm以上離して、熱くなりすぎないように注意しながらドライヤーの温風を当てて下さい。

アイロンでも復活させることが出来ますが、グローブにアイロンは使いにくい為、ドライヤーがおすすめです。

バイク用レイングローブの機能。

バイク用レイングローブの機能

よく採用される定番の機能です。
※全ての製品に当てはまるわけではありません。

  1. 手のひら側に、頑丈で滑りにくい素材。
  2. 指に補強。
    人指し指はスマホ画面に反応する素材を使うことも多い。
  3. ハンドルグリップが当たる所に補強。
  4. プロテクション。
  5. 手首部分を絞り込めるフラップ。

1、手のひら側は、転倒して手を着いたときに備えて、頑丈な素材が使用されます。
また、滑りにくくすることでアクセル操作・レバー操作が軽くなり、操作ミスも減ります。

2、3、アクセル・レバーが当たる部分は擦りきれやすいので、補強されていることが多いです。

4、安全性を重視した製品は、手の甲側にも頑丈な素材でプロテクションを付けています。

5、手首部分を絞り込める機構は、転倒したときにグローブが脱げてしまうのを抑えます。

裏地。

レイングローブの裏地は手にひっつきやすい
手首部分をひっくり返しています。

主な裏地。

  • 秋冬用は「中綿」
  • 春夏用は「メッシュ」「吸水速乾素材」

秋冬用は中綿が分厚く詰まっているので ほとんど問題はないのですが、春夏用は外すときに薄い裏地が手に引っ付いてくることがあります。
引っ張られないように指先を強く持ったり、雑に直したりすると、透湿防水素材が破損するおそれがあるので丁寧に扱って下さい。

インナーグローブ。

吸水速乾素材の夏用インナーグローブ
吸水速乾素材の夏用インナーグローブ。

夏は裏地が無いと汗で内側が濡れてしまい快適性がかなり下がります。
冬は裏地(中綿)が無いと寒さに耐えられません。
裏地が無いときはインナーグローブを使えば、ある程度 対応可能です。

ハンドルを握っても突っ張らない。

バイク用グローブは握りこんでも突っ張らない

一般用途のグローブはハンドルグリップを握ったときに突っ張ってしまうものが多いです。
手が疲れてきますし、アクセル操作・レバー操作がやりにくくなってしまいます。

バイク用以外のグローブを使う場合も、握った形で突っ張らないものにしておくのがおすすめです。

冬用グローブ。

RSタイチのウインターグローブ

多くの冬用グローブが透湿防水素材を使っています。
雨が降ってきても冬用グローブならそのまま走行可能です。

バイクは雨が勢いよく手に当たるので、長距離・長時間の走行となると、雨が染みてくる可能性があります。
冬の長距離ツーリングでは、予備の防水グローブがあると安心です。

・汗冷え。
汗をかきにくい冬用は、どちらかと言えば「透湿性能」よりも「防水性能」が重要と言えます。
ただ、冬でも汗は出るので、透湿性が全くないと内部が蒸れます。
蒸れたまま長時間走っていると、汗が冷えて寒くなる「汗冷え」という症状が起こります。
冬でも透湿性はあったほうが快適です。

春・夏用の透湿防水グローブ。

バイク用レイングローブ

一般的に「レイングローブ」と言えば、春・夏用の防水グローブのことを差します。

夏は汗をかきやすいので、透湿性があると快適性が増します。
春・秋の朝晩は意外と冷えます。透湿性があると「汗冷え」を防ぎやすくなります。

夏は手が濡れても耐えられる可能性がありますが、春・秋の朝晩はなかなか耐えられません。
春・秋の雨天走行ではレイングローブは必須と言えます。
長距離ツーリングに行く場合も、天気の急変などに備えてレイングローブを用意しておきましょう。

透湿性が無い防水グローブ。

ネオプレンのグローブ
左:雨が染みてくるネオプレングローブ。
右:完全防水のネオプレングローブ。

バイク用として一般的なのは 2種類。

  1. ウェットスース素材の「ネオプレン」を使ったグローブ。
     
  2. ナイロンやポリエステルに「防水加工」をしたグローブ。
    ※透湿防水加工ではなく、防水加工のみ。

透湿性を付け加える必要がない為、防水性、又は耐久性を上げやすいという特徴があります。
ネオプレンなど元々防水の素材を使えば値段も安く出来ます。

透湿性がないので、とうぜん蒸れます。
インナーグローブで蒸れを少しだけ抑えられます。

ネオプレングローブの注意点。

ネオプレンは製品名で、素材はクロロプレンゴムという特殊なゴムです。
ゴムなので雨・風を防ぎます。
耐久性が高く、値段はそこそこ安めという優れた素材なのですが、いくつかの注意点があります。

完全防水ではない製品がある。

雨が染みてくる製品と、完全防水の製品の 2種類があります。

  1. 縫い目に防水処理がされておらず、雨が染みてくる製品。
  2. 縫い目にシームテープ(防水テープ)、又は、下まで貫通しないように縫った完全防水の製品。

雨が染みてくる製品は、商品説明に書かれていないことがあるので要注意。
完全防水の製品は、ほぼ確実に商品説明に書かれています。

鈴川
鈴川

ネオプレンは濡れても冷たくなりにくい素材です。
雨が染みてくる製品は夏の雨天用に向いています。

操作性が悪い。

ゴムなのでグリップ力はありますが、弾力性がありすぎて動いてしまいます。
特にアクセル操作がやりにくくなります。

※手のひら側に別の素材が使われている製品もあります。

手の甲ネオプレン、手のひら合成皮革
手の甲だけにネオプレンを使用。
手のひらは操作性が良い合成皮革。

手のひら側に合成皮革が使われている製品は、操作性良好です。

ネオプレンは匂いが とれにくい。

乾きにくい素材の為、雨や汗が染み込んで しばらく経つと嫌な匂いが発生します。
そのまま放置すると なかなか匂いがとれなくなります。

雨や汗で濡れたら洗濯をして下さい。

ネオプレングローブの洗濯。

  • 常温の水(約30度以下)を使う。
    お湯を使うとグローブに使われている他の素材が痛むおそれがあります。
     
  • 専用洗剤か中性洗剤を使う。
    漂白剤や柔軟剤も使えません。
     
  • 洗濯機は使わない。
    痛んでしまうおそれがあります。
    すぐダメになるというわけではないですが、使わないほうが無難です。
     
  • キツく絞らない。
    力を入れて絞るとシワや跡が残ってしまいます。
     
  • 干すとき日光に当てない。
    紫外線で劣化していきます。
    耐久性は高いのですが、色落ちしやすいので使用時以外は太陽に当てないようにします。

一般的な洗濯手順。

※タグに洗濯表示がある場合は、洗濯表示に従って下さい。

  1. 中性の洗剤を入れた水で優しく手荒い。
  2. 洗剤を押し出すようにしてすすぎ洗い。
  3. 洗剤が取れにくいので何度かすすぎ洗い。
  4. 軽く軽く絞り、タオルでくるんで水分を取る。
  5. 内側の水分をとる。後で説明します。
  6. 風通しの良い場所で陰干し。
    洗濯バサミで挟むと跡が付きます。タグやベルトを利用して下さい。

内側の水分をとる方法。

軍手で内側の水分をとる
イメージ画像。使用グローブはレザーグローブです。

ネオプレンは乾きにくいので、全体がネオプレンのグローブでは ほぼ必須の作業です。

  1. 薄い軍手などをつけ、その上にグローブをつけて軍手に水分を吸収させる。
  2. ちぎった新聞紙を中に詰める。
  3. 扇風機やエアコンの風を内側に当てる。
    他の素材が痛むおそれがあるのでドライヤーやストーブは使わないようにして下さい。
    全体がネオプレンの製品でも、接着剤を使っていることがあり、接着剤が溶けるのを防ぐ為にドライヤーやストーブは使わないほうが賢明です。
    ※ネオプレン自体の耐熱温度は110度ぐらい。

・干し方の工夫。

内側が乾きやすい干し方
イメージ画像。使用グローブはレザーグローブです。

逆向きに干すと 水分が下に落ちやすく、横向きにすると風が入りやすくなります。
最初は逆、ある程度水分が落ちたら横にするのがおすすめ。

部屋干しなら、吊るさずに タオルの上に置いて、扇風機の風を内側に当てたりすることも出来ます。

通勤・通学向き。分厚いゴム手袋。

耐油グローブ青・黒と透湿防水のテムレス
左:耐油手袋(青)
中:耐油手袋(黒)
右:透湿防水の耐油手袋

手は複雑な形をしていて縫い目が多く、アクセル操作・レバー操作で頻繁に動かします。
その為、グローブは寿命が短くなりがちです。
紫外線や汚れでも劣化していくので、グローブは使う回数が多いほど寿命が短くなります。

通勤・通学で毎日のように使う場合、「値段の安さ」「耐久性の高さ」「手入れの楽さ」が重要となってきます。

ゴム手袋のメリット。

  1. 高い防水性。
  2. 安い。
  3. 表面がすぐ乾く。
  4. 洗濯が楽。

1、ゴム手袋の中でも「耐油」「ニトリル」と書かれた製品は 分厚いものが多く、防水性バツグンです。

2、耐久性もそこそこ高く、なにより低価格で入手できます。
だいたい200円~600円ほど。

3、グローブ表面は軽く拭くだけで乾きます。
通勤・通学で職場や学校に到着した後、びしょ濡れのグローブを置いておかなくて済みます。

4、ネオプレングローブよりも濯ぎ(すすぎ)が簡単で、乾くのも早く、洗濯が楽です。

基本的な洗い方は、
・中性洗剤で手荒い。
・握るように軽く軽く絞る。
・風通しの良い場所で陰干し。

中が乾きにくい場合は、すこし上の「内側の水分をとる方法」を見て下さい。

ゴム手袋のデメリット。

  1. 一部商品を除いて透湿性がない。
  2. バイク用と比べると操作性が悪い。
  3. 見た目が良くない。

1、透湿性(通気性)がなく蒸れるので、インナー手袋との併用がおすすめです。

2、ゴムなのでグリップ力はありますし、指を曲げている形の製品が主流で (ハンドルを握っても) 突っ張りにくくなっています。
ただ、バイク用と比べてしまうと操作性は悪いです。

3、黒や茶色の耐油手袋もあります。少しだけ見た目がマシになるかもしれません。

透湿防水のゴム手袋「テムレス」

一般的な耐油手袋とテムレスの厚さ比較

テムレスは透湿性のあるゴム手袋の代表的な製品です。

画像いちばん上がテムレス。外側の青い部分がゴムで内側の水色部分は裏地。
その下が一般的な耐油手袋。白い部分が裏地、それ以外がゴム。

テムレスはゴム部分がかなり薄く、防水性と耐久性は低くなります。
値段は600円前後と低価格なので、蒸れやすい夏専用としておすすめです。

冬用の「防寒テムレス」という製品もありますが、安いバイク用ウインターグローブと大差ない値段です。
バイク用より操作性が悪いので あまり買う意味はありません。
操作性の良いバイク用のウインターグローブで低価格の製品にしたほうがいいでしょう。

オーバーグローブ。

グローブの上から装着する防水グローブです。
全体的にかなり大きくなってしまう為、操作性は悪くなります。

涼しいメッシュグローブや、操作性の良いレザーグローブでツーリングに出掛け、雨が降ってきたらオーバーグローブを使う。といった使用方法が一般的です。

なるべく手を濡らしたくない人は「防水グローブの上に防水オーバーグローブ」という使い方で防水性能を上げれます。

雨のときだけでなく、寒い時期に「防寒性」を上げることも出来ます。

ハンドルカバー。

隙間や縫い目からの侵入はありますが、雨が直接手に当たるのを防げます。
防水グローブと併用すれば、ほぼ完璧に雨を防げます。

詳しくは、こちらをご覧ください。

別タブで開きます。

レイングローブのレビュー、商品詳細は、こちらから御覧ください。

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春・夏用グローブについてはこちらをご覧ください。

秋・冬用グローブについてはこちらをご覧ください。

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