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種類別おすすめエアゲージ【使い方と注意点も解説】

カテゴリー メンテナンス メンテナンス

タイヤの空気圧を計れるエアゲージ。
タイヤゲージ・タイヤエアゲージとも呼ばれます。

山田
山田

評判が良くて安いやつでいいんじゃないの?

神崎
神崎

こだわりが無ければそれでOK。

ただし、注意点が2つあるよ。

  1. 衝撃を与えると壊れる可能性あり。
  2. 車種によっては使えない・使いにくいものもある。
鈴川
鈴川

自分のバイクに使えるかどうかは、必ず確認しておいてほしいポイントでず。

まずは基本情報から。
知ってる情報は飛ばして下さい。目次をクリック・タップで好きな場所に移動できます。

エアゲージは衝撃に弱い。

ホース付きのエアゲージ

エアゲージは精密機械です。
落としたり、強い衝撃や振動を与えると故障するおそれがあります。

精密機械だからなのか、最初から壊れている「初期不良」の報告がそこそこ見られます。
返品・交換が可能なショップでの購入をおすすめします。

エアゲージは、バイク用品店・カー用品店・ホームセンターなどでも売っています。
リアル店舗で購入した場合、レシートや領収書はしばらく保管しておきましょう。

指定空気圧。(適正空気圧)

指定空気圧、タイヤサイズなどが書かれたラベル

空気圧:どれだけ空気が入っているかを数値で(圧力で)表したものです。
指定空気圧メーカーが指定する空気圧で、多すぎても少なすぎても支障が出ます。

チェーンカバーやシート裏にタイヤ情報のラベルが貼られていることが多いので確認して下さい。
どこにも書かれていない場合は、説明書やメーカーのサイトで確認できます。

タイヤメーカーは、指定空気圧ぴったりからプラス20kPaの範囲に合わせるように推奨しています。
空気は徐々に抜けていきますし、エアゲージは少し誤差が出ることがあるので、指定空気圧から高めの範囲で合わせます。

空気入れで空気を入れながら、エアゲージで何度か測定しつつ合わせていきます。

換算表。

空気圧を表す数値には、4種類の単位があります。
1、kPa
2、kgf/cm2
3、bar
4、psi

日本では kPaがよく使われます。
海外メーカーや自転車用は psiもよく使われます。

・kPaを基準とした目安表。

kPakgf・cm2barpsi
1001.021.014.50
1101.121.115.95
1201.221.217.40
1301.3251.318.85
1401.4271.420.30
1501.5291.521.75
1601.6311.623.20
1701.7331.724.65
1801.8351.826.10
1901.9371.927.55
2002.0392.029.00
2102.1412.130.45
2202.2432.231.90
2302.3452.333.35
2402.4472.434.80
2502.5492.536.25
2602.6512.637.70
2702.7532.739.16
2802.8552.840.61
2902.9572.942.06
3003.0593.043.51

・換算表。

1kPa0.0102kgf/cm20.01bar0.145psi
1kgf/cm298.067kPa0.981bar14.223psi
bar100kPa1.0197kgf/cm214.504psi
psi6.895kPa0.0703kgf/cm20.069bar

例:バイクの指定空気圧が250kPa、エアゲージの目盛りがpsiなら、
  割り算、250 ÷ 6.895 = 約36.258psi

エアバルブ。

英式バルブ、仏式バルブ、米式バルブ

エアバルブは、バイクのホイールにある空気を入れるところです。

  1. 英式バルブ。
    普通の自転車。
     
  2. 仏式バルブ。
    スポーツタイプの自転車(ロードバイク)。
     
  3. 米式バルブ。
    車、バイク。

基本的にバイクは「米式バルブ」です。
車も米式バルブなので、車用のエアゲージはバイクにも使えます。

自転車用のエアゲージで米式バルブに対応していないものがあります。
商品説明で米式バルブ対応かどうか確認するようにして下さい。

エアゲージの使い方。

※一般的な方法です。
製品によって使い方には違いがあります。説明書で確認して下さい。

  1. エアバルブのキャップを外す。
  2. エアゲージの口金を押し当てる。
  3. リセット(減圧)ボタンで空気を抜きながら微調節。
  4. 使用後はリセットボタンで数値をゼロに戻す。

エアバルブのキャップを外す。

空気を入れる場所をエアバルブと言います

エアバルブ(空気を入れるところ)のキャップを外します。
自転車と同じで、指で回せば外れます。

外したキャップを失くさないように注意して下さい。

エアゲージの口金を押し当てる。

エアゲージの口金とリセットボタン
  1. 口金。
  2. リセットボタン。
エアバルブに真っ直ぐ押し込む

キャップを外したエアバルブに口金を押し当てます。

少し力を入れて、真っ直ぐにキュッと押し当てます。
プシュッと一瞬だけ空気が抜けて、その圧力で数値が表示されます。

斜めに押してしまうと空気が漏れて正確に計ることが出来ません。
また、遠慮して軽く当てても正確な数値は出ません。
最初は手こずるかもしれませんが、何回かやっているうちにコツを掴めます。

リセット(減圧)ボタンで空気を抜きながら微調節。

数値をゼロに戻すリセットボタンは、空気を抜く「減圧ボタン」としても使用できます。
何度か計りつつ少し多めに空気を入れて、最後に空気を抜いて指定空気圧に合わせます。

エアバルブに押し当てたままリセットボタンを押すと針がゼロに戻り空気が抜けていきます。
リセットボタンから指を離すと、空気の抜けが止まり針が空気圧を表示します。

※リセットボタンとは違う方法で減圧する製品、減圧できない製品もあります。

使用後はリセットボタンで数値をゼロに戻す。

戻しておかないと故障の原因になることがあります。
説明書にも必ず戻しておくようにと書かれています。

口金の角度。

口金の向き。斜め、直角、真っ直ぐ
  1. 45度。
  2. 90度。
  3. 真っ直ぐ。

45度。

車とバイクどちらでも使える可能性が高く、種類が多いというのが特徴です。

斜めを維持したまま真っ直ぐに押し当てなければならないので、慣れるまでは ちょっとやりにくいかもしれません。
持ち方を変えたりして何度か試してみて下さい。

ディスクローターが左右に2つあるとエアゲージが使いにくい

大きめのディスクローターが左右に(ダブルディスク)あると、隙間が少なくて使えないことがあります。
事前に干渉しないか確認して下さい。

90度。

隙間が少ないときに使いやすいのが90度。
ディスクローターが左右にある(ダブルディスク)バイクや、タイヤが小さいスクーターなどに使いやすい角度です。

車や、エアバルブが横向きになっているバイクでは使いにくくなります。

真っ直ぐ。

エアバルブが内側(タイヤの中心)を向いているバイクには使えない可能性があるので注意して下さい

車や、エアバルブが横向きになっているバイクでは使いやすくなります。
ガソリンスタンドの空気入れにも多いタイプです。

口金の向きを変えるアダプター。

キタコ:エクステンションエアバルブ。

バイクのエアバルブを横向きに変えるアダプターです。
ガソリンスタンドの空気入れが使いやすくなります。

構造上、付け外しの最中に空気が抜けます。
短時間で大量には抜けませんが、体勢を整えておいて手早く作業するほうがいいでしょう。

タイヤ交換のときに、「横向きのエアバルブ」に変えてしまうという方法もあります。
タイヤ交換するときにバイク屋・タイヤ屋に相談してみて下さい。

エアゲージの種類。

  1. ホース付き。
  2. ホース無し。
  3. ペンシル型。
  4. デジタル式。
  5. コンプレッサーに接続。
  6. 低圧専用。

ホース付き。

ホース付きのエアゲージ

文字盤(針のあるところ)を体の近くに持っておけるので、数値が確認しやすいのが特徴です。
空気を抜く減圧作業もやりやすくなります。
口金やホースを回転させることが出来る製品が使いやすいので、商品説明で確認して下さい。

かさ張るので持ち運びには向いていません。

ホース無し。

ショートサイズのエアゲージ

持ち運びやすくなりますが、数値は見えにくくなります。
口金が回転する製品だと、少し見やすくなります。

本体が大きいとディスクローターなどが干渉して使えないことがあります。
大きさと口金の角度を確認しておくようにして下さい。

ペンシル型。

ペンシル型のエアゲージ

価格が安めで、他のタイプに比べると壊れにくいという特徴を持っています。
有名メーカー製で500円以下という非常に安い製品もあります。

口金は45度が多いので、ダブルディスクのバイクなどでは使いにくいことがあります。

大きさはだいたい太めのボールペンぐらいで、携帯性は抜群です。

ペンシル型のエアゲージは目盛りが飛び出す

口金を押し当てると、反対側から目盛りの付いた板が飛び出してきます。
測定後は、指で押せば元に戻ります。

作りが悪かったり、油が付いたりすると、飛び出す勢いで余計に動いてしまって多めの数値となってしまいます。
逆にゴミが詰まると動きが悪くなります。
安いからといって雑に扱わないように注意して下さい。

デジタル式。

デジタルエアゲージ

「231kPa」といった感じで一桁目までの数字が出ます。
針での表示(アナログ式)よりもパッと見て分かりやすいのが特徴です。

単位の切り替えやLEDライトが点くなどアナログ式には無い機能を持った製品もあります。

バイク用のデジタル式は種類が少ないです。
デジタル式が欲しい人は、車用や自転車用もチェックしてみて下さい。

コンプレッサーに接続。

高価だが評価の高い旭産業のゲージボタル。
口金(エアチャック)が付いているセット品と、付いていない「本体のみ」があります。
口金だけの購入も可能で真っ直ぐと90度があります。

空気を圧縮して勢いよく吹き出す「コンプレッサー」に接続するタイプ。
「空気入れ & エアゲージ」として使えます。

レバーを深く握れば空気が入り、浅く握れば空気が抜けます。
※減圧ボタンで空気を抜くタイプもあります。

口金が真っ直ぐな製品が多いので注意して下さい。

低圧専用。

エトスデザインのエアゲージは 3種類。
最大測定値400kPa、オフロード用200kPa、トライアル用100kPa

本格的なオフロード走行では、空気圧をかなり低くしてから走ります。

通常のエアゲージでは 目盛りが読み取りにくかったり、低すぎて計れなかったりするので、低い圧力専用のエアゲージを使います。

エアゲージの精度。

空気入れに付いているエアゲージに比べれば正確なものが多いのですが、多少の誤差は出ます。
商品説明にも「誤差プラスマイナス10kPa」といった表記があります。

評価の高いエアゲージを買って、早いうちに誤差を把握しておくのがおすすめです。

誤差を把握しておく。

  1. バイク屋、バイク用品店、信頼できるガソリンスタンドで空気圧を計ってもらう。
    バイク用品店、ガソリンスタンドはセルフの場合も有り。
     
  2. すぐに自分のエアゲージで何度か計り直す。
    タイヤの温度が変わると空気圧も変化するので、時間を置かずに計る。

何度か計れば、だいたいの誤差が分かります。
次回からは誤差を考慮に入れて数値を合わせれば、かなり正確な空気圧に調整できます。
※毎回の誤差が違いすぎる場合は、エアゲージの故障と考えて下さい。

エアゲージは強い衝撃や振動に弱いので持ち運ぶときは注意が必要です。
ポケットに入れる・リュックに入れるなど、身に付けるものに入れたほうが振動の影響は少なくなります。

校正。

校正とは、精密機器の精度チェックのことです。

エアゲージは 部品の経年劣化などで、精度が悪くなっていきます。
バイク屋などプロは、1年に1回 校正をしています。

校正は数千円、修理が必要なら更に修理代がかかるので、一般用途なら校正を依頼するよりも買い換えたほうが良さそうです。

本格的にサーキット走行をするなら、高級品を買って定期的に校正を依頼してもいいでしょう。
参考リンク:旭産業株式会社。→アフターサービス。別タブで開きます。


おすすめ商品。

エーモン:エアゲージ スタンダードグレード。製品コード8821

口金の角度が45度のおすすめ商品。

エーモンはカー用品の有名メーカーです。
エアゲージは 3種類。

  1. ホース無しの「ライトグレード」製品コード8822
  2. ホース付きの「スタンダードグレード」製品コード8821
  3. 高級品の「プレミアムグレード」製品コード8820

旧製品も残っていて売られているので、商品名と製品コードを確認して下さい。

仕様。

  • エア漏れ防止機構。
  • 測定値保持機能。
    測定後、エアバルブから離しても数値はそのまま。
  • 減圧機能。
    リセットボタンで空気を抜けます。
  • 口金360度回転。
  • 最大測定値:500kPa
  • 誤差プラスマイナス10kPa以内。
  • 専用ソフトケース付き。
  • ホースの長さ:約430mm
  • ゲージ系:51Φ
    ライトグレード:35Φ

    プレミアムグレード:78.5Φ
    文字盤の大きさです。

エア漏れ防止機構は、押し当てて計るときに、空気が漏れにくい機構です。
ライトグレード・プレミアムグレードにも採用されています。
※旧製品には採用されていません。

携帯性を重視するならライトグレード、
サーキット走行などでシビアに空気圧を管理したい人はプレミアムグレードがおすすめです。

エトスデザイン:究極エアゲージ。YAG-400

口金の角度が90度のおすすめ商品。

エトスデザインはバイク用品の有名メーカーです。
エアゲージは、オフロード用・トライアル用・口金の角度を45度に変えれるアダプターなどがあります。

仕様。

  • 口金360度回転。
  • 膨張しにくいステンレスメッシュホース。
  • 減圧ボタン。
    リセットボタンで空気を抜けます。
  • 測定値ホールド機能。
    測定後、エアバルブから離しても数値はそのまま。
  • 最大測定値400kPa
  • ホースの長さ:約300mm
  • 重さ:約350g

口金が90度なので、エアバルブとディスクローターの隙間が小さいバイクに向いています。
車やエアバルブが横向きのバイクだと逆に使いにくくなるので注意して下さい。

パナレーサー:デュアルヘッド デジタルゲージ BTG-PDDL2

デジタル式のおすすめ商品。

口金は90度、ホース無し。
旧製品(BTG-PDDL1)もありますが、機能はほぼ同じです。黒い本体に青いボタンが新型。

パナレーサーは元々パナソニックの自転車部門で、自転車用品の有名メーカーです。

仕様。

  • 仏式、米式バルブ対応。
    オートバイは米式です。
  • 最大測定値:1,235kPa
  • 誤差:プラスマイナス10.5kPa
  • 減圧(空気を抜く)ボタン。
  • オートオフ機能。
    操作しないまま約45秒で自動的に電源オフ。
  • 単位変更可能。
    kPa、kgf/cm2、bar、psi
  • 測定値保持機能。
    左ボタン短め押しで離しても測定値を保持。
  • 液晶バックライト。
    約10秒間。操作すると再点灯。

ホース無しで携帯性は良いのですが、数値は見にくくなります。
たまにしか使わない人は操作方法を忘れてしまうかもしれません。説明書は保管しておくことをおすすめします。

デジタル式・口金90度で評判の良い製品は少ないので、自転車用ながら貴重な存在。

BAL (大橋産業):タイヤゲージ ペンシル型 N0.211

ペンシル型のおすすめ商品。

BAL (大橋産業)はカー用品の有名メーカー。いくつかのバイク用品も販売。
商品名はエアゲージではなくタイヤゲージ。
ホース付き・ホース無し・デジタル・ペンシル型・高圧用(トラック等)と豊富なラインナップ。

  • 最大測定値:350kPa
  • 重さ:28g
  • 口金角度45度。回転せず固定。

有名メーカーのペンシル型としては、格安。
目盛りは銀色一色なので、ちょっと見えにくいです。


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