右折待ちから発進するときって緊張しちゃうんだよね。
ちょっとしたコツを身につけると、緊張感を減らせますよ。
余裕が出来れば失敗も減ります。
大まかな流れや、右折関連の法律など基本情報も紹介します。
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右折時の基本ルールと注意点。
※基本情報ですので、分かっている人は飛ばしてください。
「右直事故」
右折車と直進車の衝突事故。
「直進車の影からバイク」
直進車が止まって先に右折させてくれるときに、直進車の左側からバイクや自転車が飛び出してきて衝突する。
こういった右折時の事故について教習所で習った人も多いのではないでしょうか。
スピードの速い直進車との衝突は、重大な事故に繋がります。
正しい手順を守ることで、安全かつスムーズに右折することができます。
以下は、バイク右折の基本ルールと注意点です。
- 事前の準備。
右折する前に、周囲の交通状況を確認。
車線変更が必要な場合は、ミラーの死角に車両がいないか注意深く確認します。
- ウィンカーの使用。
右折する意図を他のドライバーに知らせるために、右ウィンカーを点滅させます。
直前ではなく早めにウインカーを出すことで、後続車両があなたの行動を予測できます。
- 右側へ寄る。
2車線以上の道路では、右折可能な右側のレーンに移動しておきます。
交差点に差し掛かる前に、車線内の右寄りに移動します。
- 標識等の確認。
右折する交差点に近づく際は、信号や交差点標識、道路標示(道路上に書かれた矢印など)を確認し、それに従います。
- 対向車への配慮。
交差点で右折する際、直進、左折する対向車に優先権があります。
直進、左折車両がいる場合は、彼らの通行を妨げないように注意しましょう。
- 歩行者の確認。
右折する際は、曲がり角や歩道に歩行者や自転車がいないか確認しましょう。
前を横断する歩行者、自転車がいる場合、そちらが優先です。
フルフェイスヘルメットは右後方が確認しにくいので、しっかりと振り返って確認するようにしてください。
- 危険の予測。
車の影からバイクが出てくるかもしれない、真っ直ぐ走っている自転車が急に横断してくるかもしれない、いわゆる「かもしれない運転」を心がける。
これらの基本ルールと注意点を守ることで、バイク右折時の安全性を確保し、交通事故を防ぎやすくなります。
右折に関わる法律。
法律の文章は難しいので、箇条書き風にまとめます。
事前にやっておくこと。
- 交差点の30m手前でウインカーを出す。
- 車線変更の3秒手前でウインカーを出す。
- 車線変更する際に、他の車両のジャマになるような動きをしてはいけない。
- 片側2車線以上の道路では、右側の右折可能レーンに移動しておく。
右折直前までにやっておくこと。
- センターラインのある道路では、右折前にセンターライン側へ寄っておく。
- 一方通行の道路では、右折前に右側へ寄っておく。
右折するときの決まりごと。
- 自分が先に交差点内に入っていたとしても、対向車(直進、左折する車)が優先。
- 交差点の中心の少し内側を徐行しながら右折する。
- 道路標示などで通る場所が指定されているときは、それに従って徐行しながら右折する。
注意点。
- 信号が赤になっても、右折を開始している状況なら (右折待ちの途中で信号が赤になっても) そのまま通行できる。
ただし、青信号側の交通をジャマしてはいけない。 - 右折先が渋滞しているなど進めそうにないときは、交差点内に入ってはいけない (右折待ち位置まで進んではいけない)。
二段階右折。
・二段階右折のやり方。
- 右ウインカーを出して左端を真っ直ぐ徐行。
交差点を渡り終える直前で右に90度向きを変えて停止し、ウインカーを消す。
- 目の前の信号が青になったら発進。
特定の条件下で、50cc以下のバイクに義務づけられている右折方法です。
二段階右折に関わる法律。
- 片側 3車線以上の道路では二段階右折を行う。
- (3車線なくても)二段階右折の標識があれば行わなければならない。
- 交差点に入る前に左端に寄っておく。
- 右ウインカーを出して左端を徐行する。
- 右に90度向きを変えたらウインカーを消す。
- 二段階右折禁止の標識があれば、車と同じように右折する。
- (3車線以上でも) 信号の無い交差点、もしくは警官の手信号のない交差点では、車と同じように右折する。
二段階右折の標識。
正式名:一般原動機付自転車の右折方法(2段階)
二段階右折禁止の標識。
正式名:一般原動機付自転車の右折方法(小回り)
参考:道路交通法
第三章 車両及び路面電車の交通方法、
第四節 追越し等 (進路の変更の禁止)第二十六条の二
第六節 交差点における通行方法等 (左折又は右折)第三十四条
第九節 停車及び駐車 (交差点等への進入禁止)第五十条
参考:道路交通法施行令
第一章 総則 (信号の意味等)第二条
第三章 車両及び路面電車の交通方法 (合図の時期及び方法)第二十一条
参考リンク:e-Gov 法令検索 (https://www.e-gov.go.jp)
二段階右折をするかどうか分かりにくい状況など、詳しい情報はこちらをご覧ください。
右折待ちから曲がるときのコツ。
- あまり右側に曲げずに停止。
- 顔を上げて進みたい方向を見て発進。
- 顔の動きをシミュレーションしておく。
- 迷ったときは行かない。
- 交差点内で止まってしまったときのことを考えておく。
順番に説明していきます。
あまり右に曲げずに停止。
停止時に右側に曲げ過ぎていると、対向車からウインカーやヘッドライトが見えにくくなります。
また、狭い道で斜めに止まると、直進したい後続車のジャマになります。
バイクの後方に接触されるおそれもあります。
周りの交通状況や道路の構造上どうしようもないとき以外は、対向車からウインカー・ヘッドライトが見えるように停止しましょう。
右折待ちのときの停止位置。
右折待ち用の停止線があるときは、停止線の手前。
右折待ち用の停止線がないときは、交差点の中心より少し手前で停止します。
中央の斜線で囲まれた部分ではなく、少し手前に停止します。
顔を上げて進みたい方向を見て発進。
教習所の一本橋と同じで、低速走行のときは「下を見る」とフラつきやすくなります。
「顔を上げて(目線を上げて)」前を見たほうがフラつきません。
バイクは見ている所へ進んで行こうとします(視覚吸引作用)。
クラッチレバーやメーターを見ながら発進すると上手く曲がってくれません。
すぐ近くの路面を見ていると、そこが最終目的地のように進んで行きます。
- 発進直後の低速では、ある程度ハンドルを曲げないと曲がってくれません。
- しかし、バイクはハンドルを曲げたほうと逆向きに傾く性質を持っています。
バイク、ライダーの重心が少し内側にないと左に倒れてしまいます。 - そしてスピードが上がってきたら傾けないと曲がらなくなってきます。
右折時にこれらのことを色々と考えながら体を動かすのは無理なので、「見ている所へ進んで行く」という人間の性質を利用します。
進みたい方向を見ていれば、無意識に体が動いて勝手にバランスを取ってくれます。
運転に慣れれば、周りを確認しながら発進。そして直ぐに進みたい方を見てバランスをとる。といったことも出来るようになりますよ。
顔の動きをシミュレーションしておく。
- 対向車が途切れそうな段階で、前を横断する歩行者、自転車がいないか確認。
- 特に右後方を忘れずに確認。
- そして対向車が途切れたら、顔を上げて進みたい方向を見ながら発進。
焦っていたり、緊張していたりすると、歩行者の確認や、進みたい方向を見るのを忘れることがあります。
シミュレーションしておくことで、実際の場面で思い出しやすくなります。
特に発進の際に「目線」が下がって、すぐ前の路面を見てしまいがちです。(経験談)
迷ったときは行かない。
交通量が多いとき、
ギリギリ曲がれるかな、いや無理かな
ということが よく起こります。
身体が むき出しのバイクは、ぶつかったときのダメージが車の比ではありません。
迷ったときは曲がらないようにしましょう。
法律の所で紹介した通り、右折待ちの途中で赤信号になっても、そのまま曲がってOKです。
※青信号側のジャマをしてはダメ。
・後続車からのプレッシャーがある場合。
クラクションを鳴らされたりしたときは、振り返って頭を下げるなど、「ごめんなさいアピール」をします。
トラブルになる可能性をかなり減らすことが出来ます。
交差点内で止まってしまったときのことを考えておく。
エンストなどにより、止まってしまったときにどうするかをシミュレーションしておきます。
考えておけば、焦ってパニックになる可能性を減らせます。
また、
「止まっても、こうすれば良い」という保険があると、精神的に余裕が生まれ、失敗しにくくなります。
動き出す瞬間にエンストした場合。
後続車がいなければ、エンジンの再始動。
発進しようとしてエンストしたならギアは 1速のはずなので、クラッチレバーを握ってエンジンをかけます。
ギアがニュートラルじゃないとエンジンがかからないバイクもあるので、エンジンのかけ方は前もって確認しておきましょう。
後続車がいる場合は、「振り返って頭を下げる」など、ごめんなさいアピールもしておきます。
これだけでトラブルになる可能性を大きく減らせます。
交差点の途中で止まってしまった場合。
足で地面を蹴って進むか、降りて押すなどして、出来るだけ早く交差点内から脱出します。
その後、エンジンの再始動。
後続車がいる場合は、後続車のことも考えた位置まで動かしてから、エンジンの再始動。
特に、路肩付近に移動させたい場合は、後続車に十分気を付けて移動させてください。
余裕があれば、後続車に頭を下げておきます。
運転に慣れてくれば、惰性で動いている間にエンジン再始動。とかも出来るようになります。(経験談)
所長から一言。(まとめ)
- ウインカーは交差点の30m手前で出す。
- 車線変更のウインカーは 3秒前。
- 右折前に車線内の右側に寄っておく。
- 交差点の中心より少し内側を徐行しながら右折。
右折待ち。
- 停止時に右に曲げ過ぎると、対向車からウインカーが見えなくなる。
- 顔を上げて進みたいほうを見て発信。
体が勝手に動いて見ているところへ進んで行くという人間の性質を利用する。 - 迷ったときは行かない。
- 交差点内で止まったときのことを考えておく。
- 後続車を待たせたてしまったときは、軽く頭を下げる。
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