・バイクを止めて写真を撮る。
・自動販売機で飲み物を買う。
など、ちょっとだけバイクを停めるときにヘルメットを何処に置くのか。
やっぱりミラーに掛けるよね。
ミラーに掛けるとヘルメットが・・・
うん、知ってるよ。
「ミラーに掛けると内装が痛む」ってやつでしょ。
でも、お手軽だし、ソッと置くし。
私もミラーに掛けていましたが、ツーリング後「ミラーに虫の死骸」がいくつも付いているのを見て、ミラーに掛けるのを やめました。
ああ、虫かぁ
それはちょっと嫌かも。
冬場は大丈夫かな。
今回は、主なヘルメットの置き場所と、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
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ミラーに掛ける。
ミラーに掛けるというか、被せます。
手軽で多くのバイクで使える方法です。
サイドスタンドで左に傾いているバイクの「左ミラー」に掛けると、安定性が悪く落ちてしまうおそれがあります。
サイドスタンドのバイクは、右ミラーに掛けるのが基本です。
ミラーに掛ける際の注意点。
・バランス。
ミラーに被せている形なので、バランスが崩れると落下します。
慎重に置きましょう。
ミラーの形状的に安定しにくい場合があります。
センタースタンドのバイクだと、左右どちらも安定せず掛けられないこともあります。
ミラーの高さから落とすと、ほぼ確実に傷が付きますから、安定しない場合は掛けないようにするのが無難です。
・汚れ。
最初に書いた通り、ミラーには虫がこびりついていることがあります。
排気ガスやホコリなども直撃しているので、あまり綺麗とは言えません。
・内装が痛む。
ヘルメット内部の発泡スチロールがへこむ可能性があります。
ヘルメットを販売しているメーカーの見解は次を見てください。
ヘルメットメーカーは推奨していない。
アライは、説明書に「ミラーに掛けないように」と明記しています。
▼ヘルメットをミラーに引っ掛けないで!
アライ:RX-7X 説明書 https://www.arai.co.jp/jpn/fullface/r7x_top.html
バックミラーにヘルメットをかけると、ミラーの角でシールドが傷付いたり、衝撃吸収ライナーが変形す
るおそれがあり、変形したライナーは衝撃吸収能力に少なからず影響を及ぼします。また、ヘルメットの
上に腰掛けるのも厳禁です。ヘルメット裾部のエッジモールを傷付け、それをきっかけにエッジモールが
剥がれたり、削れたりしてヘルメット裾部が露出するおそれがあります。帽体の裾部は硬いので、それを
保護しているエッジモールが無いと転倒時に首や肩など身体を傷つけるおそれがあります。
公式Xでも、内部の発泡スチロールがへこむので、ミラーに掛けないようにとの投稿があります。
その後のやり取りで、ソッと置くとしても力加減は人によって違うので、メーカーとしては推奨できない。となっています。
ショウエイも説明書や、公式サイトにヘルメットをミラー掛けないようにと明記しています。
バックミラーなど角張った物に掛けないでください。
ショウエイ 製品マニュアル 10の注意事項 https://www.shoei.com/support/howtouse/10safety.html
ミラーに掛ける際のメリット、デメリット。
ミラーに掛けるメリット。
- 被せるだけなので手軽。
- ほとんどのバイクで掛けることが可能。
- 横に張り出さないので狭い場所でもOK。
ミラーに掛けるデメリット。
- 慎重に置かないとバランスが崩れて落下するおそれがある。
- ミラーは汚れている可能性が高い。
- ミラーの位置や形状によっては掛けられない。
- 内装を傷めるおそれが有り、販売メーカーは推奨していない。
ハンドルに掛ける。
あご紐を留めて、あご紐をハンドルグリップに掛けます。
私は このやり方です。
ハンドルに掛けるパターンについて調べると、「落ちる可能性が高いからダメ」という記述ばかり見つかります。
※初回投稿時点(2024年5月)の話です。
しかし、ミラーに掛けるときと同じで、
サイドスタンドで左に傾いているバイクの右グリップに掛ければ、基本的には落ちません。
ヘルメットの自重で安定する為、バランスが崩れて落ちることもありません。
※ただし、ハンドルグリップが下を向くバイクでは落ちる可能性があります。
ハンドルに掛ける際の注意点。
ハンドルが大きく下がっているバイクや、センタースタンドでハンドルが下がり気味のバイクは落ちるおそれがあります。
掛けるときにヘルメットがタンクなどと接触することがあります。
慎重に掛けるようにしてください。
ハンドルに掛ける際のメリット、デメリット。
ハンドルに掛けるメリット。
- 走行中は手 (グローブ) で覆われている為、ミラーよりは汚れが少ない。
- 内部は汚れない。
- バランスが崩れて落ちることは ほぼない。
- 内装を傷めない。
ハンドルに掛けるデメリット。
- あご紐を留める手間がかかる。
- タンクなどに接触することがある。
- 雨が降っているときはヘルメット内に雨が入ってしまう。
- ハンドルグリップが下を向くバイクだと落下するおそれがある。
「ヘルメットをハンドルに掛けると、落ちる可能性が高いからダメ」
という話が、広まってしまった理由を考えてみる。
※興味ない人は飛ばしてください。
あご紐ではなく、ヘルメットを横向きにしてハンドルグリップに突っ込むように掛ける。
このやり方だと、あご紐を掛けるより不安定になります。
昔はセンタースタンドのバイクが今より多かったので尚更です。
おそらく、この「ヘルメットを横向きにして掛ける話」が、間違って伝えられてしまったのではないでしょうか。
そして、有名バイク雑誌のwebサイトにこの話が載っているので、そのままコピーされて広まってしまった。
更に、あご紐を掛けている画像と共に載っているので、余計に間違った認識で広まってしまったのではないでしょうか。
※個人の想像です。
※初回投稿時点(2024年5月)の話です。
シートに置く。
平らで広めのシートなら、安定して置ける場合があります。
特に、センタースタンドでシートの広いスクーターは置きやすいことが多いです。
バランスが崩れて転がれば とうぜん落下するので、慎重に置くようにしましょう。
派生として、バックレスト (背もたれ) に掛けるパターン。
ミラーと同じで、ヘルメット内部の発泡スチロールをへこませてしまう可能性があります。
ミラーより接触する面積が大きければ、ダメージは減るかもしれません。
シートに置く際のメリット、デメリット。
シートに置くメリット。
- 置くだけなので手軽。
- 内部が汚れない。
- 内装を傷めない。
シートに置くデメリット。
- 置いているだけなので、落下の危険性はある。
- シート形状やサイドスタンドによる傾きで、安定して置けないバイクが多い。
タンクに置く。
タンクの前のほうに置くと、ハンドルやカウル(スクリーン)が支えとなって安定して置ける場合があります。
あご紐の金具でタンクを傷つけないように、ヘルメット本体でカウルを傷つけないように注意が必要です。
タンクに置く際のメリット、デメリット。
タンクに置くメリット。
- 内装が傷まない。
- 内部が汚れない。
タンクに置くデメリット。
- あご紐の金具でタンクを傷つけないようにする。
ヘルメットやカウルを傷つけないように慎重に置く。
など、少し手間がかかる。
- 安定して置けない車種が多い。
地面に置く。
バイク初心者はビックリするかもしれませんが、昔からある定番の方法のひとつです。
ヘルメット下部は汚れます。
汚れないように、下にグローブを敷くのも定番ですが、グローブは汚れます。
・置く向きについて。
アスファルトやコンクリート上で、逆向きに置くと傷が付きます。
また、転がりやすく安定しません。
土の地面では逆さに置かないと、虫が侵入することがあります。
逆さは転がりやすいので、サイドスタンドに持たれ掛けさせるなど工夫が必要です。
地面に置く際のメリット、デメリット。
地面に置くメリット。
- 高い位置から落とす心配がない。
- 置くだけなので手軽。
- 内装を傷めない。
地面に置くデメリット。
- ヘルメット下部が汚れる。
- 汚れないように何かを敷くと、ひと手間余分にかかる。
- 土の地面で逆向きに置くと安定しにくい。
- 夏に地面が熱いときは素材が痛む (※) 。
※ヘルメットメーカーの OGK Kabuto、Y’S GEAR (ヤマハ)、WINSなどは、50度以上の場所に置いたり、50度以上のお湯で洗ったりしないようにと注意喚起しています。
参考
OGK Kabuto ヘルメットの取扱いについて
https://www.ogkkabuto.co.jp/motorcycle/maintenance/maintenance.html
Y’S GEAR (ヤマハ) ヘルメットの説明書内に記載
https://www.ysgear.co.jp/mc/helmet/
WINS Japan ヘルメットの説明書内に記載
https://www.wins-japan.com/
ヘルメットロックに付ける。
ヘルメット盗難防止用のロックです。
色々な種類が有り「ヘルメットホルダー」とも呼ばれます。
最初から付いている車種もありますし、後付け用のヘルメットロックもあります。
位置によっては、ヘルメットが車体に接触します。
慎重に取り付けてください。
ワイヤーロック型のヘルメットロックもあります。
ヘルメットを何処かに置いてワイヤーを通すか、ワイヤーを通してぶら下げる形で使用します。
ヘルメットロックに通せる部分がないと使えません。
通常、「Dリング」と呼ばれるD型の金具をヘルメットロックに通します。
Dリング。
- 画像 左:あご紐を通して固定する為のDリング。
- 画像 右:あご紐の固定はバックルで、ヘルメットロックの為だけのDリング。
※Dリングの位置によっては、かなり取り付けにくいこともあります。
ヘルメットロックに付ける際のメリット、デメリット。
ヘルメットロックのメリット。
- 内部が汚れない。
- 内装を傷めない。
- そのままバイクから離れても盗難の危険性が少ない。
ヘルメットロックのデメリット。
- ちょっと手間がかかる。
- 車体にヘルメットが当たることがある。
- 車体の横に付ける場合、かなり付けにくいことがある。
- まれに取り付けられないヘルメットがある。
最後に。
今回は、ちょっとだけ置くときの方法でしたが、
バイクから離れるときは、持ち歩くか、ヘルメットロックに付けましょう。
盗難だけでなく、イタズラで取られたり落とされたりすることもありますからね。
ヘルメットロックのランキングやレビューは、こちらをご覧ください。
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