ナビ・ドライブレコーダー・androidのスマホ、タブレットなどで使えるSDカード。
カードに書かれている記号(ロゴ)の意味や読み方、注意すべきポイントについて説明します。

SDカードってみんな同じじゃないの?
そもそもバイク用品ではないよね?

例えば、バイク用ドライブレコーダーのQ&Aに、
- 1番多いトラブルがSDカードの不具合です。
- SDカードの種別、スピードクラス、容量を確認して下さい。
といったことが書かれています。

(昔の私のように)何も知らないと、
「種別?」「スピードクラス???」
となってしまいます。

今回の記事をザッとでも読んでもらえれば、
SDカードの種類、書かれている記号の読み方などが分かりますよ。
SDカードのサイズ。

ミニSDカードは、あまり使われておらず、
主に利用されているのは「SDカード」「マイクロSDカード」の2種類。

1. SDカード:32×24mm。厚さ2.1mm。

2. microSDカード:15×11mm。厚さ1mm。

どちらも「SDカード」と書くのが一般的。
microは省略されることが多いです。

・変換アダプター。
SDカードと同じ大きさ、形状。
microSDカードが収納できるようになっています。
microSDカードをSDカードとして使えるようになります。

バイク用の機器には、microSDカードがよく使われています。
SD・microSDどちらが必要かは、製品仕様や説明書で確認して下さい。
SDカードの種類。
SDカードは容量で種類が違います。
SD・SDHC・SDXCの3種類。
容量 | 名称 |
---|---|
2GBまで | SD |
32GBまで | SDHC |
2TBまで | SDXC |
ほとんどの製品がSDHC、又はSDHCとSDXCに対応していますが、
いちおう説明書等で確認して下さい。
※マイクロSDカードは、microSD・microSDHC・microSDXCという表記になります。

商品紹介などでは、全て「SDカード」と省略して書かれていることが多いです。
製品仕様や説明書には「SDHC推奨」など細かく書かれているので、購入前には必ずチェックするようにして下さい。
SDカードの寿命。
SDカード・microSDカードには寿命があります。
データの書き込み回数が少なければ10年以上持つこともありますが、書き込み回数が増えれば寿命は短くなります。
常に映像を記録し続けるドライブレコーダーでは、特に重要です。
SDカードの寿命が来る前に交換しなければなりません。
書き込み回数の上限。
書き込み回数の上限は、種類別で主に4種類。
TLC・MLC・pSLC・SLCという表記で表されます。
上限が高いSDカードほど値段も高くなります。
種類 | 書き込み上限 |
---|---|
TLC | 約1,000回 |
MLC | 約10,000回 |
pSLC | 約20,000回 |
SLC | 約10万回 |

TLCの場合、ドライブレコーダーで毎日1回書き込みをすれば、寿命は2年9ヶ月。
ドライブレコーダーは、容量が無くなると上書きしていきます。
容量の少ないSDカードを使っていて毎日上書きしていれば、寿命は更に短くなります。

上限の高いSLCにしておけばいいの?
SLCは高性能ですが、かなり高価です。
自身の使用状況と価格のバランスが良いものがおすすめです。
短時間しか使わないならTLC。
使う機会、時間が多いならMLCかpSLC。となるでしょう。
実は、SLC・MLCなどの表記が無い製品も多いです。
そもそも記載していないメーカーも多いです。
「SDカード MLC」といったワードで検索して、商品情報を確認して下さい。
パナソニック・kenwood(ケンウッド)・Transcend(トランセンド)などのメーカーは記載があります。
どのぐらい保存できるか。
容量がいっぱいになるまでの目安。
2GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB | 128GB | 256GB | 512GB | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
写真 2000万画素 | 205枚 | 819枚 | 1,638枚 | 3,276枚 | 6,552枚 | 13,104枚 | 26,208枚 | 52,416枚 |
映像 フルHD | 15分 | 1時間 | 2時間 | 4時間 | 8時間 | 16時間 | 32時間 | 64時間 |
音楽 MP3 | 500曲 | 2,000曲 | 4,000曲 | 8,000曲 | 16,000曲 | 32,000曲 | 64,000曲 | 128,000曲 |
音楽 ハイレゾ | 12曲 | 48曲 | 96曲 | 192曲 | 384曲 | 768曲 | 1536曲 | 3072曲 |
前後2カメラのドライブレコーダーでフルHD撮影をすると、2台ぶんの映像が保存されます。
2カメラは、保存できる時間が半分となるので注意して下さい。
SDカードによく書かれている記号(ロゴ)の意味。読み方。


スピードクラス。
書き込む際の(最低保障)速度で2・4・6・10の数字で表されます。
2の場合2MB/秒。1秒間に2MB書き込めます。
10なら10MB/秒となり、数字が大きいほど高性能。
だいたいカード本体に記号で書かれています。
Cの中に2・4・6・10いずれかの数字です。
製品仕様や説明書など文章で表記する場合は、Class2・Class4・Class6・Class10と書きます。

よく製品仕様に、Class10推奨などと書かれています。
しっかり性能を発揮させる為に、対応するSDカードを使って下さい。
UHSスピードクラス。
SDカードと使用機器の両方に求められる書き込み速度(最低保障値)。
性能を発揮するには、使用機器が対応している必要があります。
1と3があり、
1は10MB/秒。3は30MB/秒。
1でスピードクラス最上位のClass10と同じ性能。
カード本体の表記は、Uの中に1か3の数字です。
文章で表記する場合は、UHS1・UHS3。又は、U1・U3。

よく製品仕様に、U1 又は、U3 推奨などと書かれています。
製品仕様や説明書はしっかりチェックして下さい。
ビデオスピードクラス。
主に4K・8K用の規格です。
書き込み速度の最低保証値を表しています。
V6・V10・V30・V60・V90があり、
V10なら10MB/秒。V90なら90MB/秒。
数字が大きくなるほど高性能となります。
表記はそのままV6・V10・V30・V60・V90。
その他の記号。
バスインターフェーススピード
データ転送の理論上の最高値を表します。
使用機器が対応していて高性能でないと、性能は発揮できません。
カードに書かれる記号はローマ数字で、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ。
文章での表記は、UHS-I・UHS-II・UHS-III。
UHS-Iは、104MB/秒。
UHS-IIは、312MB/秒。
UHS-IIIは、624MB/秒。
アプリケーションパフォーマンスクラス
スマホアプリ用の規格。
ランダム読み込み速度。ランダム書き込み速度。シーケンシャル(連続アクセス)の最低処理速度を表します。
スマホアプリは、ランダムなアクセスの処理速度が重要。だそうです。
記号も表記もA1・A2。
ランダム 読み込み | ランダム 書き込み | シーケンシャル (連続処理速度) | |
---|---|---|---|
A1 | 1,500 IOPS | 500 IOPS | 10MB/秒 |
A2 | 4,000 IOPS | 2,000 IOPS | 10MB/秒 |
IOPSのIOは、Input(情報を入力)、Output(結果を出力)。
IOPSのPSは、Per Second(1秒あたり)。
1秒間の入出力速度となります。
A1より、A2のほうが高性能。
主要メーカー。
格安製品は故障報告が結構あります。
大事なデータを破損させない為に、有名メーカーの製品を選ぶのが無難です。
- Panasonic。
- SONY。
- TOSHIBA。
- Kioxia。キオクシア(東芝の分社)
- SanDisk。サンディスク
- Transcend。トランセンド
- Lexar。レキサー
低価格のSDカードを買いたい場合は、壊れても何とかなるナビ用などにするといいでしょう。
万が一の事故を記録するドライブレコーダーには、なるべく良い製品を使って下さい。
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所長から一言。

製品仕様や説明書に、
「SDカードはClass10」などと指定されている場合がよくあります。
カードに書かれた記号のことを知っていれば、対応したSDカードを購入することが出来ますよ。