夏用のインナーウェア・アンダーウェア。
Tシャツ・ステテコなども含めて、バイク用ジャケットやパンツの下に着るウェア。
その種類と特徴について。
![山田](https://bike-item.com/wp-content/uploads/2022/01/yamada1.jpg)
バイク用・スポーツ用・アウトドア用・普段着
色々あるよね?
![神崎](https://bike-item.com/wp-content/uploads/2022/01/kanzaki1.jpg)
私は、
・ワークマン。コーナン。(作業着)
・モンベル。(アウトドア)
・スポーツデポ。ミズノ。プーマ。(スポーツ用)
・ユニクロ。(アパレル)
・ゴールドウイン。ラフ&ロード。RSタイチ。2りんかん。(バイク用)
等々、色々と試してきましたが、値段が近い製品に大きな性能差は感じませんでした。
私の経験上、ジャンルよりも使用用途に合わせた「素材」「形状」で選ぶことが大事です。
![速乾ウェア](https://bike-item.com/wp-content/uploads/2022/06/quick-drying.jpg)
左のモンベルはゆったり着れる長袖Tシャツ。
右下のミズノは身体にぴったりフィットするコンプレッション(軽い締めつけ有り)系。
右上プーマはその中間的な着心地。
![鈴川](https://bike-item.com/wp-content/uploads/2022/03/suzukawa-01.jpg)
例外。
バイク用は乗車姿勢でフィットする形・レーシングスーツの下に着ることを想定した形の製品があります。
スポーツ走行・サーキット走行をメインに考えている人は、バイク用がおすすめ。
素材と形状から、いくつかの種類に分けて比較していきます。
※「吸汗速乾」「吸湿速乾」「吸水速乾」メーカーによって表記が多少違いますが、基本同じ性質のものです。
素材。
だいたい知ってるよ。という人は飛ばして「素材についての まとめ」を見て下さい。
科学繊維系。主にポリエステル。
・構造。
ポリエステルの糸に溝を付けたり・太さの違う糸を使ったり・細い糸を絡ませたりと、隙間を作ることで「毛細管現象」が起こりやすくしています。
吸水速乾素材の元祖的存在の「クールマックス」など多くのメーカーがポリエステルを使用しています。
ポリエステル以外の素材や複合素材を採用しているメーカーもありますが、基本的な原理は同じです。
・吸水性。
毛細管現象を利用して汗を素早く吸い取ります。
・速乾性。
ポリエステルは水分をほとんど吸収しません。
繊維の中に汗が染み込んでいかないので、汗が蒸発しやすくなります。
![神崎](https://bike-item.com/wp-content/uploads/2022/01/kanzaki1.jpg)
蒸発するときに周りから熱を奪う(気化熱)ので涼しさも得られます。
これは吸水速乾ウェア全般に当てはまります。
・UVカット。
ポリエステルは、紫外線を通しにくくUVカット効果があります。
・その他。
ポリエステルは、色落ち・型崩れしにくいという性質をもっています。
デメリットは静電気が起こりやすいこと、肌に合わない人がいること。
天然繊維系。主に綿。
・特徴。
綿は水分を吸収します。
乾きが遅く、速乾素材には あまり向いていません。
実際、元祖的存在の「クールマックス」が日本で流行りだした2005年ごろから数年の間は、ポリエステル系ばかりでした。
![山田](https://bike-item.com/wp-content/uploads/2022/01/yamada2.jpg)
しかし現在は、綿の吸水速乾ウェアも沢山販売されています。
・速乾性。
織り方を工夫したり、メッシュにするなどして乾きやすくしています。
基本的にポリエステルと比べて性能面では劣ります。
綿とポリエステルの混紡から綿100パーセントまで有り、ポリエステルが多いほど速乾性能が上がりやすくなります。
・質感。
肌触りはポリエステルよりも良いと感じる人が多いようです。
綿とポリエステルの混紡素材でも、肌触りを重視している製品が多くあります。
化学繊維が肌に合わない人にとっては有り難い製品です。
素材についての まとめ。
![所長](https://bike-item.com/wp-content/uploads/2022/01/boss1.jpg)
- 化学繊維。(ポリエステル)
高性能。
肌に合わない人もいる。
- 天然繊維。(綿)
肌触りが良い。
お肌に優しい。
「吸汗速乾」「吸湿速乾」「吸水速乾」メーカーによって少し名称が違います。
形状。
コンプレッション系。
![](http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/underarmour/cabinet/thumb/ss20_3/u13586460001_3.jpg?_ex=500x500)
公式 アンダーアーマー UNDER ARMOUR UA メンズ ベースボール ヒートギアアーマー コンプレッション ロングスリーブ クルー 1358646 ベースレイヤー インナー アンダーシャツ
身体にぴったりとフィットし、軽い締めつけのあるウェアです。
![鈴川](https://bike-item.com/wp-content/uploads/2022/03/suzukawa-01.jpg)
フィットするだけで、ほとんど締めつけはない。
というウェアもあります。
スポーツ用として様々な効果があることが報告されています。
・運動機能の向上。
・筋肉の無駄な動きを抑える。
・血行促進。
・サポーター的な効果。
コンプレッション系のメリット。
・走行中涼しい。
私の経験上、バイクで走行中は一番涼しく感じます。
肌とウェアにほとんど隙間がなく、汗がすぐに吸収されます。
そして、走行風で蒸発して熱を奪っていくので涼しく感じます。
・汗での張り付き軽減。
ジャケット・パンツが汗で張り付かず、特に 膝を曲げるとき・パンツを脱ぐときが楽になります。
汗での汚れも抑えられます。
・疲労軽減。
長時間バイクに乗っていると「ニーグリップで脚が疲れてくる」等、特に下半身に疲労が溜まっていきます。
コンプレッション系のタイツを履くと、脚の疲労が軽減されます。
キツい前傾姿勢になるバイクでは、上半身の安定・腕の疲労軽減などが期待できます。
・長時間走行での疲労について。
コンプレッション系ウェアを着たからといって、劇的に疲労が少なくなるわけではありません。
同じ姿勢で固まらないことのほうが重要です。
・疲労、肩こり、身体の痛み。
高速道路や信号の少ない郊外の道では、「1時間ぐらい同じ姿勢でバイクに乗り続ける」なんてこともあります。
たとえ椅子に座っていたとしても、1時間まったく動かなければ ちょっとしんどいですよね。
バイク上では風圧に対して体を支え、アクセルを開け、更にヘルメットの重さが首にかかってきます。
・軽く腕や首を動かす。
・お尻を少し持ち上げて降ろす。
など、たまに身体を動かしていると、肩こりや身体が痛くなるのを軽減できます。
ちなみに、
街中は信号停止の度に体が動くので、意外と疲れにくかったりします。
コンプレッション系のデメリット。
・見た目。
ワンサイズ上にしても、かなりピチピチになります。
見た目が気になる人もいるでしょう。
・着にくい、脱ぎにくい。
ピッタリしていてキツいので、着るのも脱ぐのも少し手間がかかります。
・熱気が出ていきにくい。
信号停止やバイクから降りたときなど、「風が吹いていないと」暑く感じる場合があります。
風がないときは、肌とウェアに隙間があるほうが熱が逃げやすくなります。
・サイズ選びがシビア。
小さいとキツくて苦しくなってきます。着るときも大変です。
大きいと効果が薄れます。
![神崎](https://bike-item.com/wp-content/uploads/2022/01/kanzaki1.jpg)
激しいスポーツ走行・長時間走行をしないのであれば、
大きめサイズでも問題ありません。
私は締めつけによる効果より、ピチピチになりすぎないことを重視してワンサイズ大きめを使用しています。
加圧ウェア。
締めつけのキツい「加圧シャツ」などと呼ばれるトレーニングウェアは、筋トレ用です。
筋肉をつける為に、より強い圧力をかけるウェアです。
疲労の軽減はあまり考えられていません。
同じ姿勢で座っていることの多いバイクでは、筋トレ効果も期待できないでしょう。
バイクには向いていないと言えます。
コンプレッションウェアと間違えやすいので注意して下さい。
コンプレッションウェアのレビューや商品詳細は、こちらからご覧ください。
amazon「コンプレッションウェア」検索結果。楽天市場とYahoo!ショッピングは、左サイドや検索ボックスの少し下から「レディース」などの指定が出来ます。
楽天市場「コンプレッションウェア」検索結果。リンクは全て別タブで開きます。
調べたい商品が決まっている方は、検索ボックスにメーカー名などを足して検索して下さい。
Tシャツ・ステテコなど普段着系。
![](http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/upsports/cabinet/fila1/imgrc0088716364.jpg?_ex=500x500)
フィラ 吸水速乾 メンズ 半袖 Tシャツ スポーツ ロゴT UVカット トレーニング グレー FILA 419381
フィットしすぎない普段着系の吸水速乾ウェア。
様々なジャンルのメーカーが様々な製品を作っています。
普段着系のメリット。
・見た目。
バイクから降りてジャケットを脱いだとき、見た目の違和感が少なくなります。
・汗での張り付き軽減。
ジャケット・パンツが汗で張り付かず、膝を曲げるときや脱ぐときが楽になります。
汗での汚れも抑えられます。
・熱気が出ていきやすい。
裾(すそ)、袖(そで)、襟元に隙間があって熱気が逃げやすく、風がないときはコンプレッション系より涼しく感じることがあります。
普段着系のデメリット。
・汗が肌に残りやすい。
肌とウェアに隙間が多い為、汗を即座に吸収できません。
不快に感じる人は、コンプレッション系が向いています。
![山田](https://bike-item.com/wp-content/uploads/2022/01/yamada1.jpg)
小さいデメリット。
ゆったりしたタイツ(ステテコ)は、パンツを履くときにズレ上がってくることがあります。
速乾Tシャツ・ステテコのレビューや商品詳細は、こちらからご覧ください。
amazon「吸水速乾 Tシャツ」検索結果。楽天市場「吸水速乾 Tシャツ」検索結果。
リンクは全て別タブで開きます。
調べたい商品が決まっている方は、検索ボックスに「メーカー名」や「レディース」などのワードを足して検索して下さい。
楽天市場とYahoo!ショッピングは、左サイドや検索ボックスの少し下から「レディース」などの指定が出来ます。
バイク専用。
![](http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/mg-market/cabinet/wear/03045442/nankai/sdw3059_main.jpg?_ex=500x500)
NANKAI “SDW-3059 プロテクターインナージャケット” 吸水速乾&接触冷感!クールでドライなプロテクターインナー /ナンカイ
バイク用品メーカーの吸水速乾インナー。
種類。
・乗車姿勢に合わせた裁断。
乗車姿勢をとったときにフィットするように裁断されているインナーがあります。
レーシングスーツ用で、上下つながったワンピースのインナーもあります。
・普段着系。スポーツ系。
Tシャツのようなウェアやコンプレッション系インナーも多くのバイク用品メーカーがラインナップに加えています。
2010年ごろまでは ちょっと値段が高めでしたが、
現在は他のジャンルのメーカーと同じような価格になっています。
・プロテクター装備。
少数ですが、プロテクターの付いた吸水速乾ウェアがあります。
「速乾」などとは明記されていませんが、メッシュ素材でプロテクター付きのウェアもあります。
プロテクター付きは、ジャケットを脱ぐとゴツい見た目となってしまいます。
どちらかと言えば「夏以外の季節のインナープロテクターとして使用する」といった感じです。
バイク用アンダーウェアのレビューや商品詳細は、こちらからご覧ください。
amazon「バイク アンダーウェア」検索結果。リンクは全て別タブで開きます。
調べたい商品が決まっている方は、検索ボックスにメーカー名などを足して検索して下さい。
アームカバー。
![](http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/himaraya/cabinet/0000000975a/0000000975020_r1_01.jpg?_ex=500x500)
アディダス ゴルフ アームカバー メンズ UV アームカバー 22965 adidas
腕に付けるUVカットのアームカバー。
たいてい吸水速乾素材で作られています。
半袖の吸水速乾ウェアと合わせて使用します。
※半袖だと袖から熱気が逃げやすいので、長袖のウェアを腕まくりするより涼しい場合が多いです。
日焼けを防ぐという用途の他に、バイク用メッシュジャケットが汗で張り付くのを抑える効果もあります。
アームカバーのレビューや商品詳細は、こちらからご覧ください。
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調べたい商品が決まっている方は、検索ボックスに「メーカー名」や「レディース」などのワードを足して検索して下さい。
所長から一言。
![所長](https://bike-item.com/wp-content/uploads/2022/01/boss2.jpg)
のんびりツーリングや街乗りならバイク用・スポーツ用じゃなくてもOK。
スポーツ走行がメインならバイク用やコンプレッション系で。