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【初心者向け】停止時に着く足はどれがいいのか【左足・右足・両足】

カテゴリー ライディングテクニック(基本) ライディング テクニック(基本)
山田
山田

バイク乗りを観察してると、左足を付いて停止する人が多いよね。

停止した後で、両足に変える人も結構いるね。

神崎
神崎

教習所では停止する時も、停止後も左足ですね。

いちおう これが基本です。

鈴川
鈴川

今回は、左足・右足・両足。

それぞれのメリットとデメリットを紹介していきます。

右手でフロント(前)ブレーキ、右足でリア(後ろ)ブレーキを操作する一般的なバイクでの話となります。

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左足。

左足を着いての停止。リアブレーキが使える
リアブレーキが使える。
停止中フロントブレーキを放せる。(ちょっと楽)

教習所で習う基本型。
バイク情報メディアのアンケートでも多くの人(74.2パーセント)が停止時に左足を着くと答えています。

参考リンク:バイクブロス。 マガジンズ→バイクニュース→レポート→【ライダー研究】赤信号で停止するとき、最初に着く足はどっち?

左足のメリット。

  1. 停止するときにリアブレーキが使える。
  2. 停止中にリアブレーキが使える。
  3. 両足で支えるより安定する。
  4. 軸足は左足の人が多い。

停止するときにリアブレーキが使える。

停止の直前にフロントブレーキ(右手レバー)をかけると、フロントフォーク(前のサスペンション)が縮んで「前のめり」になります。
止まった直後にフロントフォークが元に戻る動きで車体が揺れてしまいます。

神崎
神崎

レバーを緩めていって完全に放すときに止まれたり、
繊細に軽く軽くかけて止まれれば大丈夫ですが、
毎回そんな都合よくは止まれません。

重たいバイクや足つきがギリギリの場合、揺れで転倒する可能性もあるので、止まる瞬間はリアブレーキで止まるのが基本です。
※教習所の「急制動」でも停止後の車体の揺れで転倒する人が結構います。

左足を着いての停止は、この基本操作(リアブレーキで停止)が可能という大きなメリットがあります。

フロントブレーキは非常に強力なので、低速での扱いが難しく停止の操作にも気をつかいます。
停止前に速度を調節するのも、リアブレーキのほうが向いています。

停止中にリアブレーキが使える。

停止後に「ブレーキランプ」を点けて後続車に存在をアピールするときに、リアブレーキが使えます。
フロントブレーキだと、前傾姿勢のバイクは 停止中ずっと前傾姿勢を強いられます。

手を前に出してブレーキをかけ続けるより、足で踏むほうが ちょっとだけ楽です。
長距離走行では、地味に効いてきます。

・後方に注意。
信号停止時に、後ろから車が突っ込んでくるという事故が実際に起こっています。

バイクは生身むき出しの乗り物です。
鉄の塊である車にぶつけられると怪我をする可能性が大いにあります。
信号停止は体を休められる機会でもありますが、あまり気を抜かずに周囲の状況を把握しておくことも大事です。

特に、停止時に後続車がいないときは「ブレーキランプ」を点灯させ、ミラーでの後方確認を怠らないようにして下さい。

・坂道発進。
止まった所が上り坂だった場合に、そのまま坂道発進が可能。というメリットもあります。

両足で支えるより安定する。

バイクは傾ければ傾けるほど支えるのに力が必要となります。
直立させれば軽い力で支えられます。

直立させるということは「足に力を入れてしっかり支えていない」ということです。
強い横風で急に傾いたときなどに咄嗟に支えにくい状態となっています。

また、直立している車体は足が届きにくくなります。そして「右にも左にも傾きやすい」状態です。
足つきがギリギリのバイクで横風が吹けば、常にバランスを取っていなければなりません。

左足を着き、左に車体を少し傾ければ、サイドスタンドと同じような形となって安定します。

軸足は左足の人が多い。

一般的に、
動かしやすい足が「利き足」
体を支えやすい足が「軸足」です。

左足を着いての停止は、多くの人にとって「やりやすい形」と言えます。

軸足について検索すると、左:右の割合は、7:3。
という数字が沢山でてきます。

どうも実際の感覚と合わないので(軸足が左はもっと多いイメージ)大規模な調査結果を見てみると、動作によって色々と変わってくるようです。

特に、ボールを蹴るときに左足で体を支える人は、約92パーセントとなっています。

参考リンク:四肢の一測優位性についての研究。 PDFファイルです。
参考リンク:J-STAGE。 →「健常成人の利き足の違いによる片脚立ち保持時間への影響」で検索。
どちらも別タブで開きます。

左足のデメリット。

  1. ニュートラルで停止した場合、足の入れ換えが必要。
  2. 道路の構造上、足が届きにくい。

ニュートラルで停止した場合、足の入れ換えが必要。

発進する前に 地面に着く足を右足に入れ換えて、1速に入れる動作が必要です。
足つきがギリギリの人は慣れるまで大変です。

運転に慣れてくれば「発進前の体勢を整える動作のうちのひとつ」という感じになって、あまり気にならなくなります。

道路の構造上、足が届きにくい。

横断勾配。排水の為に路肩に向かって低くなっていく
イメージです。大袈裟に描いてます。

道路は排水の為に、中央が高く、端に向かって低くなっていきます。(横断勾配)
左足は、右足よりも届きにくくなります。

また、路肩には流されてきたゴミなどが溜まっていて、滑りやすくなっていることがあります。
コンクリートの白い路肩は、道路より低くなっていたり、傾斜がキツくなっていることがあります。

足が届きにくいバイクに乗っている人は、あまり端のほうには行かないようにしておくのが無難です。

縁石を利用して足を着くときも、ツルツルの綺麗な縁石は 道路(アスファルト)より滑る可能性があるので注意して下さい。

・道路の端に止まると追突されにくい。
路肩付近に止まれば、信号停止中に後ろから追突されたり、玉突き事故に巻き込まれにくいというメリットがあります。

流れの速い道路で 路肩が綺麗そうな場合は、左端に止まったほうが安全だと言えます。

路肩に左足が届きにくい人は、次の右足を着いての停止も練習しておくとイザというとき慌てずに済みます。

右足。

右足を着いて停止。足を入れ換えずにギアチェンジできる
足を入れ換えずにギアチェンジできる。
低速で扱いにくいフロントブレーキで止まらなければならない。

バイク情報メディア(バイクブロス)のアンケートでは、19.9パーセントの人が右足を着いて停止しています。

右足のメリット。

  1. ニュートラルで止まっても足の入れ換えが不要。
  2. 道路の構造上、足が届きやすい。
  3. 両足で支えるより安定する。

ニュートラルで止まっても足の入れ換えが不要。

ギアチェンジは左足で行いますから、右足で停止すれば足を入れ換えずに 1速に入れて発進できます。

道路の構造上、足が届きやすい。

少し上で説明した通り、道路は排水の為に 中央が高く、端に向かって低くなっていきます。
右足は、左足よりも路面に届きやすくなります。

両足で支えるより安定する。

両足でバイクを直立させると、左右どちらにも傾く不安定な状態となります。
足も届きにくくなります。

右足を着き、右に車体を少し傾ければ、サイドスタンドと同じような形となって安定します。

右足のデメリット。

  1. 停止するときにリアブレーキが使えない。
  2. 停止中にリアブレーキが使えない。
  3. 坂道発進がやりにくい。
  4. 右に転倒すると車に轢かれるおそれがある。

停止するときにリアブレーキが使えない。

フロントブレーキは強力なので、低速では効きすぎて扱いづらくなります。

フロントブレーキを停止の瞬間にかけたり、かけたまま停止すると車体が揺れます。
フロントフォーク(前のサスペンション)が縮んで「前のめり」となり、停止後に元に戻る動きです。
※教習所の「急制動」でも停止後の車体の揺れで転倒する人がいます。

なるべくフロントブレーキを緩めていきながら停止するようにすれば揺れを抑えられます
速度調節が必要なときも、軽く繊細な操作を心がけて下さい。

フロントブレーキをかけたまま停止せざるを得ないときは、揺れを想定してしっかり足を着くようにして下さい。

軽いバイクや足がしっかり着くバイクに乗っている人は、「それほど気にならない」という方もいるでしょう。
しかし、足を着いた所が滑りやすかったり、窪んでいたりすることもあり得ます。
将来、重いバイクに乗るかもしれません。

揺れを抑える。揺れを想定しておく。そして揺れをしっかり体感しておくことを おすすめします。

停止中にリアブレーキが使えない。

ブレーキランプを点灯させて後続車に存在を知らせるときに、ブレーキレバーを引くことになります。

前傾姿勢のバイクでは ずっと前傾姿勢のままとなりますし、何度も繰り返すと 足で踏んでおく(リアブレーキ)より疲れやすくなります。

坂道発進がやりにくい。

右足を着いた状態での坂道発進は、右手でブレーキを緩めていきながら、右手でアクセルを開けていくこととなります。

リアブレーキを使うなら、足の入れ換えが必要です。
坂道での足の入れ替えは平坦な道よりもやりにくくなります。

右に転倒すると車に轢かれるおそれがある。

右足を着くときは少し右に傾けます。

着いた右足が滑る、靴ヒモが引っ掛かって足が出ない等で転倒したとき、バイクは右側に倒れる可能性が高くなります。
路肩の近くに止まった場合、後続車に轢かれてしまうというリスクがあります。

※「少し左より」ぐらいでも車は気にせずバイクの横につけてくることもあります。

滅多に起こることではないですが、バイクブロスのアンケートでは「右足を車に轢かれた」という体験談もありました。

右足を着くときは、出来るだけ車線の中央付近に止まるほうが良さそうです。

・車線の真ん中にいると煽られることがある。
「バイクは道路の端っこを走るもの」と思い込んでいる人が存在します。

私も中央付近を走っているときに 無理な追い越しをされたことは沢山ありますし、

神崎
神崎

横に並ばれて、幅寄せされたこともあります。

後ろの車だけでなく、前の車が明らかに嫌そうな素振りを見せていたこともありました。
前の車は嫌がらせ的な急ブレーキを繰り返した後、アクセル吹かして豪快な車線変更をして他の車にぶつかりました。
※すべて実話です。

生身で怪我のリスクが高いバイクは張り合っても損します。
煽られたり、不穏な空気を感じたら、端に寄せて止まって先に行かせる等、関わらないようにするのが得策です。

両足。

両足を着いて停止。ふらつきやすいが、軽く支えられる
バランスは悪いが、軽い力で支えられる。
リアブレーキが使えない。

バイク情報メディア(バイクブロス)のアンケートでは、4.1パーセントの人が両足を着いて停止しています。

バイク乗りを観察していると、「片足で停止後に両足で支える」という人がそこそこいます。
軽いバイク、足つき性の良いバイクで多く見られます。
※わたし調べ。

両足のメリット。

  1. 条件が良いときは軽い力で支えられる。

条件が良いときは軽い力で支えられる。

バイクは真っ直ぐ直立しているほど軽い力で支えられます。
ただし、直立しているほど足は届きにくくなりますし、どちらにも傾く不安定な状態です。

平坦な道で、凄く強い風が吹いていないときは軽い力で支えられます。

街中では両足でも問題ないことが多いのですが、ツーリングで山道などを走るときは気を付けて下さい。

  1. 街中に比べて荒れた路面。
  2. 落ち葉や砂があって滑りやすい。
  3. 街中の道路より中央が高く端が低いことがある。
    道路は排水の為、中央が高く 端に(路肩に)向かって低くなっていきます。
    一般的な舗装路は傾斜1.5~2パーセント。
    それ以外は3~5パーセントと法律で決められています。

街中の きれいな舗装道路とは違ったリスクがあるので注意して下さい。

両足のデメリット。

  1. 停止するときリアブレーキが使えない。
  2. 停止中にリアブレーキが使えない。
  3. 停止時に安定しない。
  4. 坂道発進がやりにくい。

停止するときリアブレーキが使えない。

繰り返しとなりますが、停止するときにフロントブレーキを使うと車体が揺れやすくなります。
フロントブレーキは強力すぎて、低速での速度調節も気を使います。

足つきのよくないバイクでリアブレーキが使えないと、常に繊細なブレーキングが要求されます。

停止中にリアブレーキが使えない。

これも繰り返しとなりますが、
ブレーキランプを点灯させて後続車に存在を知らせるときに、ブレーキレバーを引くことになります。

前傾姿勢のバイクでは ずっと前傾姿勢のままで疲れます。
また、何度も繰り返すと 足で踏んでおく(リアブレーキ)より疲れやすくなります。

停止時に安定しない。

真っ直ぐ直立しているバイクは、左右どちらにも傾きやすい状態です。
※片足を着いて少し傾けている状態は、サイドスタンドと同じような形なので安定します。

経験しないと分かりにくいのですが、両足がべったりと着いていても「凄く強い横風」が吹くと倒れそうに感じます。
軽い力で支えている(足に力が入っていない)ので、油断しているとホントに倒れそうになります。

両足がべったり着いていても、重いバイクは慢心しないようにして下さい。

坂道発進がやりにくい。

両足を着いた状態での坂道発進は、右手でブレーキを緩めていきながら、右手でアクセルを開けていくこととなります。

リアブレーキを使うなら、左足だけに着き替える必要があります。
坂道での足の入れ替えは平坦な道よりもやりにくくなります。

所長から一言。(まとめ)

所長
所長
  1. 重いバイク、足つきのよくないバイクは左足がおすすめ。
    路肩は足が届きにくいので端に寄りすぎないように注意。
  2. 軽いバイク、足がしっかり着く場合は右足も有り。
    足つきのよくないバイクで路肩に止まりたいときの為に練習しておいてもいいかも。
  3. 街中の綺麗で平坦な路面で強い風が吹いていないときは、両足で支えても大丈夫なことが多い。
    ただし、バランスは悪く安定しないので、気を抜くとヤバイ。
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