車、バイクが故障したとき救援に来てくれる「JAF」
JAFによると、
バイクのトラブル第 1位は、バッテリー上がり。(電圧低下でエンジンがかからない)
2位はパンク。
3位はバッテリーの故障。

ETC・ドライブレコーダー・USB電源・アラーム、
バッテリーに頼った製品が色々あるからねぇ。

私は冬に1週間ほど乗らなかっただけでバッテリーが上がったことがあります。
しかも、ワンシーズンで2回。
2回目のときに充電器を買いに行きました。

一般的なバイク用バッテリーは、「満充電」を維持するのがベスト。
充電器で良い状態を保ちましょう。
バッテリーの種類

最初は基本情報から。
※知ってる情報は飛ばして下さい。
バッテリーの種類は主に 3種類。
- 解放型。
- MF型。密閉型。VRLA(制御弁式)。
- リチウム型。
対応している充電器を使わないと、バッテリーが膨らんだり、破裂するおそれもあります。
解放型。

古いバイクに採用されているバッテリーです。
解放という名前の通り密閉されていないので、内部のバッテリー液が徐々に減っていきます。
液口栓(フタ)を開けて自分で「補充液」を継ぎ足す必要があります。
内部に鉛の板が有り、大きく分類されるときは「鉛系」「鉛バッテリー」と言います。
今のバイクは基本12V(ボルト)バッテリーですが、古いバイクは 6Vの開放型バッテリーを使用していることがあり、解放型対応・6V対応の充電器が必要です。
MF型。密閉型。VRLA(制御弁式)。

多くのバイクに採用されているバッテリーです。
「MF型」「密閉型」「VRLA(制御弁式)」「シールド」表記は色々ありますが、基本的には同じものです。
MFは、「メンテナンス フリー」の意味。
密閉されており、補充液を足さなくていいのでメンテナンス フリー。
内部に鉛の板が有り、大きく分類されるときは「鉛系」「鉛バッテリー」と言います。
・細かい種類。
内部構造の違いで、「AGM」「EFB」「GEL」という種類があります。
※AGM対応、GEL対応と書かれていない充電器では満充電まで充電できないことがあります。充電器の商品説明、仕様を確認してください。
リチウム型。

リチウム電池式のバッテリー。
鉛を使っていないので、軽いのが特徴のバッテリーです。
サイズも小さく出来ます。
小さく出来るのですが、一般的なMF型と幅や奥行きは同じにして、交換したときに隙間ができないようにしている製品が多いです。
寿命はMF型の1.5~2倍で、放電しにくいなど高性能。
デメリットは、
少し値段が高いことと、寒い時期の始動性が悪いこと、リチウム型対応の充電器が少ないこと。
商品説明や仕様を確認して、自分のバイクのバッテリーに対応している充電器を使いましょう。

バッテリーの種類が分からないときは、バッテリーに書かれている記号やメーカー名で検索してください。
バイクの公式サイトや説明書に書かれている場合もあります。
バッテリー容量。

Ah(アンペアアワー)で表されます。※画像右上。
バッテリー本体、箱、説明書、製品仕様などの何処かに書かれています。
分からない場合は、バッテリーに書かれている記号とメーカー名で検索してメーカーサイトで確認して下さい。
充電は、容量の1/10の出力でゆっくりと行うのが基本です。
画像の6Ahのバッテリーでは、通常時の充電(標準充電)は、0.6A。
5〜10時間かけてゆっくりと充電します。
緊急時の充電(急速)は、3A。
時間指定は、1時間。
急速充電は、バッテリーの寿命を縮めるおそれがある為、緊急時以外に行うことや、長時間行うことは推奨されていません。
バッテリー容量(Ah)の大まかな目安として、
・50ccバイクは、3Ahほど。
・250~400ccは、8~10Ahほど。
・1,000ccは、12Ahほど。
・2,000ccは、30AHほど。
充電は、容量の1/10の出力で行うのが基本。
参考リンク:南進貿易株式会社。 別タブで開きます。
「50ccバイクは3Ahほど」ですから、50ccバイクには「出力0.3Aの充電器」が必要となります。
しかし、出力0.3Aの充電器は ほとんど存在しません。
バッテリー充電器の有名メーカー「大橋産業」のバイク充電器は、
・(最大)出力:0.75A。
・適合バッテリー:2.3Ah~30Ah。
となっています。
他のメーカーもだいたい同じような数値です。

え?
どうすりゃいいのさ。

高い電流を流し続けなければ大丈夫。
全自動調節と商品説明などに書かれている「バイク用の充電器」を使ってください。
※車用の充電器は出力が高いものが多いので、バイク用を使ってください。
自動調節。
- 最初は電流を多めに流して充電時間の短縮。
バルク充電。だいたい80パーセントぐらいまで充電。 - 許容範囲の最大電圧(14.5Vぐらい)に達したら徐々に流す電流を減らす。
アブソーブ充電。 - 満充電になるとストップ。又は負担をかけない維持充電。
トリクル充電・フロート充電。
小排気量のバイクに乗っている人は、電流を自動で調節してくれる充電器がおすすめとなります。
商品説明にグラフで説明されていたりするのでチェックして下さい。

↑パッケージに書かれていた「充電イメージ」
これは、かなり古くて安い充電器なのでアブソーブ充電はなし。
バッテリーの寿命。
寿命は2~3年です。
バッテリーを上げてしまったり、エンジンかからないぐらいまで電圧を下げてしまうと充電器で回復したとしても寿命は短くなる可能性が高いです。
たまにしかバイクに乗らないという人は、
電圧が下がりきる前に、定期的に充電するのがおすすめです。

私の経験上、バッテリー充電器を使う前の寿命はだいたい3年前後。
格安バッテリーで1年弱ということもありました。
充電器を定期的(1ヶ月に1回)に使うようにしてからは4〜6年以上と、寿命が伸びている実感があります。
リチウム型の寿命は3~6年ぐらいです。
防水・防塵(ホコリを防ぐ)性能
「屋外での充電」又は「長期間繋いでおく」という場合は、防水・防塵性能が高いほうが安心です。
※必要ない人は次の項目まで飛ばしてください。
性能は、IP56・IP67・IPX6・IP6Xなどの記号で表されます。
3番目の数字が防塵(ホコリに対する)性能。
4番目の数字が防水性能。
3番目がXだと、防塵の検査はしていないということになります。
同様に、4番目がXだと防水検査をしていません。
3番目の数字が防塵(ホコリに対する)性能です。
0~6までで、数字が大きいほど性能が高くなります。
| 3番目の数字 | 内容 |
|---|---|
| 4 | 直径1mm以上のホコリを防ぐ |
| 5 | 75マイクロメートルのホコリが入っても作動する |
| 6 | 75マイクロメートルのホコリを防ぐ |
防水性能は、最後の数字(4番目の数字)です。
| 最後の数字 | 試験内容 |
|---|---|
| 5 | 1分間に12.5Lの水をかける。最低3分 |
| 6 | 1分間に100Lの水をかける。最低3分 |
| 7 | 水深1mに30分間つける。 |
最後の数字が5以上であれば、そこそこ強い雨にも耐えることが出来ます。
6は、かなり激しい雨にも耐えられます。
充電器は防水・防塵ともに 5以上あれば十分でしょう。
防水・防塵性能はバッテリー充電器本体の性能です。
コード接続部分は違うので、濡らしたりしないよう注意して下さい。
※充電器を繋いでいない時は、接続部分にフタを出来る製品が多いです。
また、屋外に長期間 置いていると、紫外線でプラスチック・ゴム部分が劣化していきます。
バイクカバーをかけてカバー内に入れておくなどの対策をしておくほうがいいでしょう。
コンセントのコードも、日光(紫外線)が当たらないようにしたほうが長持ちします。
充電器の機能
バイク用のバッテリー充電器で定番の機能を紹介。
主に解放型とMF型用の機能です。
サルフェーション除去

解放型・MF型バッテリーの内部には鉛の板と希硫酸が入っていて、化学反応で電気を生み出します。
バッテリーは何も繋いでいなかったとしても少しずつ放電していきます。
そして放電するときに硫酸塩が鉛の板に付着し、付着した部分には電気が流れません。
バッテリー内部の鉛、酷いときにはマイナス端子に、青白い物質が付着します。
車のバッテリーでのイメージ画像↓

走行したり、充電器で充電すれば取れるのですが、長期間放置すると硬くなって取れなくなります。
取れなくなった部分を「サルフェーション」と言います。
電気が流れないのでサルフェーションが増えるとバッテリーの性能が低下していきます。
主にパルス充電という方法でサルフェーションの除去を行います。
頻繁に乗らない人は、パルス充電できる充電器がおすすめです。
※サルフェーションが多すぎると除去しきれません。なるべく早めに除去して下さい。

バッテリー端子の腐食もサルフェーションです。
真鍮ブラシなどで掃除しましょう。

真鍮ブラシはホームセンターや100円ショップでも売っていて、100円ぐらいから購入できます。
真鍮は柔らかい金属なので、端子部分を傷めにくいという特徴があります。
維持充電(自動ストップ・トリクル充電・フロート充電)

満充電や最大電圧になっても電気を長し続けることを「過充電」と言い、バッテリーにとってよくない行いの筆頭です。
膨らんだり、破裂したり、煙が出たりするおそれがあります。
基本的に最大電圧以上にはならないように作られていますが、満充電後の対策は製品によって変わります。
対策は主に3つ。
- 自動ストップ。
- トリクル充電。
- フロート充電。
自動ストップ。
その名の通り、充電が完了すると停止します。
充電完了まで度々チェックする手間が省けます。
トリクル充電。
充電が完了した後も、ごく僅かに電流をながし続けて 満充電を維持する機能です。
まともな製品なら、過充電にならないように設計されていますが、電気代も僅かにかかり続けます。
「90日間繋ぎっぱなしOK」「48時間まで」など期間が指定されている場合があります。
説明書は必ず確認して下さい。
フロート充電。

・充電が完了したらストップ。
・バッテリーの電圧が下がってきたら充電開始。
を繰り返してくれる機能です。
冬に乗らない人は管理が楽ですが、やはり期間が指定されている場合があるので説明書をよく確認して下さい。
・長期間繋ぎっぱなしにする際の注意点。
トリクル充電もフロート充電も、万が一の故障に備えて、たまにチェックするようにしましょう。
充電中は引火性のガスが発生することがあります。
充電は、風通しの良い場所で行って下さい。
電圧・電流の切り替え。
車とバイクの両方に使える充電器は、オートバイモード・車モードなど切り替えて使用します。
車のバッテリーは容量が大きいので、流す電流も大きくして充電時間を短縮するという使い方です。
現在の車とバイクのバッテリーは、ほとんどが12V(ボルト)です。
しかし、古いバイクは6V、トラックなどは24Vが使われています。
電圧(ボルト数)を切り替えて、色々な車種に使える充電器もあります。
保護機能。

プラスとマイナスを間違えて繋いだとき(逆接続)や、熱くなりすぎたとき、短絡(ショート)しそうになったときなどに
知らせてくれたり、自動で停止してくれる機能です。
多くの製品に採用されています。
バッテリー充電器の使い方。

バッテリーにコードを繋ぐのですが、だいたいクリップと丸型端子の付いたコードが付属します。
どちらかを充電器に接続して使います。
挟むだけ、お手軽な「クリップ」

通常、
プラス側に繋ぐクリップは赤色。
マイナス側のクリップは黒色。
プラス側クリップの金属部分と車体金属が触れるとショートする可能性があるので、バイクに繋いだまま充電するときは注意して下さい

簡単に外れないよう固定したい場合は「丸型端子」

ボルトの間に丸型の端子を挟みこんで固定します。
通常、プラス側に赤色・マイナス側に黒色を付けて識別できるようになっています。
バッテリーを取り外さず充電したいときには、丸型端子の付いたコードをあらかじめバッテリーに付けておき、充電したいときに 充電器とコードを接続する形にしておけば安全に運用できます。

コードをバッテリーに付けたままにしておきたい場合は、
ショートや錆、汚れを防止するカバーが付いているか確認してください。

多くのバイクに使われているMF型は、過充電などでガスが発生します。
解放型はほぼ必ずガスが発生します。
引火性があるので、風通しの良い場所で充電するようにして下さい。
バッテリー充電器の接続方法。

一般的な方法。
- コンセントを差してバッテリーに合ったモードを選ぶ。
※コンセントを差すだけで充電スタートする製品は、まだコンセントは差さない。 - 充電器のプラス側コードをバッテリーのプラス端子に繋ぐ。
- 充電器のマイナス側コードをバッテリーのマイナス端子に繋ぐ。
- スタートボタンを押す。
※コンセントを差すだけで充電スタートする製品は、ここでコンセントを差す。 - 充電が終わったらストップボタンを押してコンセントを抜く。
※画像のバッテリーは右の端子がプラスですが、バッテリーによってプラス端子とマイナス端子の位置が逆の場合もあります。接続前に確認してください。
バッテリー充電器の外し方

- 充電が終わったらストップボタンを押して、コンセントを抜く。
- マイナス側を外す。
- プラス側を外す。
繋ぐときはプラスから、外すときはマイナスからです。
ショート回避の為に、必ず順番を守るようにして下さい。

・解放型バッテリー。
手順は同じですが前準備などが必要です。
手袋と保護メガネを付けて下さい。
液口栓(フタ)を開けて充電します。
内部の希硫酸が吹きこぼれないようにフタは軽く乗せておきます。
充電後はフタを閉めて、念のために水をかけてバッテリー液(希硫酸)を洗い流して下さい。
バイクからバッテリーを外す手順
バイクの近くにコンセントが無い場合は、バッテリーを外して持ち帰って充電という形になります。
- バッテリーのマイナス端子に付いているコードを外す。
- バッテリーのプラス端子に付いているコードを外す。
- バンドなどで固定されているときはバンドを外す。
- バッテリーを取り出す。
- バッテリーを元に戻すときはプラス端子から。
バッテリーを外すときはマイナスから、取り付けるときはプラスからです。
ショート回避の為に順番を間違えないようにして下さい。
「マイナスだけが繋がっている状態は、ありえない」
「マイナス(思考)は外す、プラス(思考)は取り入れる」
など、自分なりの覚え方をしておくと忘れにくいです。

充電中にガスが発生することがあります。
火気厳禁、そして窓を開けて風通しをよくして充電して下さい。
数は少ないですが、モバイルバッテリーなどを使って充電できるバッテリー充電器もあります。
日本のバイク用品メーカー「カエディア」のバッテリー充電器。
モバイルバッテリーやポータブルバッテリーから充電可能。
バッテリー充電器の販売メーカー。
有名メーカーの紹介。
後半3社は製品名のほうが有名です。検索する際は(黄色アンダーラインの)製品名でも検索してみて下さい。
・大橋産業。BAL OHASHI。
ベテランライダーには「BAL」として有名な老舗メーカー。
コンセントに差すだけの簡単タイプを販売。
上位モデルは、維持充電や電圧が低い場合は自動で活性化といった機能付き。
・大自工業。メルテック。
パルス充電、維持充電機能付き。
車とバイクに使えるモデル有り。
解放型、密閉型、AGM、GEL対応。
・セルスター工業。CELLSTAR。
パルス充電、フロート充電機能付き。
価格帯もそれほど高くなく、レビューも高評価。
・岡田商事。AZ。
維持充電、サルフェーション除去機能付き。
リチウムバッテリー用の充電器あり。
デイトナ。
維持充電、サルフェーション除去機能付き。
解放型、密閉型、GEL対応。
・南進貿易。
製品名は、スーパーナット。
一部バイクメーカーで純正採用されているLONGというバッテリーを輸入販売している会社。
バッテリー充電器は低価格で高評価。
維持充電機能付き。
上位モデルはサルフェーション除去機能付き。ハーレー用などもあります。
解放型、密閉型、AGM、GEL対応。
・tecMATE。テックメイト。
製品名は、OptiMATE。オプティメイト。
大橋産業BALと並んでベテランライダーに馴染み深い製品。
高価格だが高性能な充電器として有名。
フロート充電、サルフェーション除去機能付き。
通常の充電器が使えない※BMWのキャンバスシステムに対応。
※車体の電源取り出し用ヘラーソケットから充電するので、別売りの接続コードが必要です。
バイク(ヘラーソケット)の近くにコンセントが無いと充電できないので注意して下さい。
・Deltran。
製品名は、Battery Tender。バッテリーテンダー。
ハーレーに採用されていることで有名なメーカー。
フロート充電機能付き。
AGM、GEL対応。
バイク用バッテリー充電器のランキング、レビューや商品詳細はこちらからご覧ください。
amazon バイク用バッテリー充電器の売れ筋ランキング。リンクは全て別タブで開きます。
調べたい商品が決まっている方は、検索ボックスにメーカー名などを足して検索して下さい。
所長から一言。

充電中は火気厳禁。
風通しの良い場所で充電するようにして下さい。

バッテリーの状態チェックは、日常点検の項目のひとつです。



