ハンドルのグリップ(手で持つところ)を暖めるグリップヒーターについて。
真冬にバイクに乗ったことがある人なら知っているでしょう。
「指先」は、ものすごく冷えます。
どれだけ良いグローブを使っていても、手や指先の冷えはなかなか抑えられません。
グリップヒーターを使って手や指先の冷えを緩和しましょう。
グリップが太くなっちゃうよね?
それは昔の話。
今は、あまり太くならないグリップヒーターや、通常のグリップとほぼ変わらない製品もありますよ。
グリップを取り替えたくない人の為に、シート状の発熱体をグリップに巻きつけるタイプもあります。
種類。
グリップに巻き付けるタイプ。
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・特徴。
全体的に価格が安め。
使わない時期は外しておけます。
・付け外しを考慮したモデル。
USB電源やモバイルバッテリーと接続が出来るモデルも多く、既にUSB電源を付けていれば付け外しはかなり楽になります。
コードの途中に接続する為のコネクターを使っていて、コネクターの脱着だけで付け外しが出来る製品もあります。
巻き付けタイプの注意点。
次に紹介する「グリップ交換型」より温度調節などの機能面や発熱量で劣る製品が多いです。
グリップが太くなり、形状も変わってしまい操作性が悪くなります。
(ヒモで縛るなど)固定する部分は暖かくなりません。
いちばん冷える指先が暖まるように取り付け位置を調整すると固定部分が目立って見た目が悪くなりがちです。
簡単に外せそうに見える為、駐車時のイタズラ・盗難対策を考えておいたほうがいいでしょう。
車体アラーム、ハンドル付近にも付けられる「アラーム付きロック」などがおすすめです。
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巻き付けるタイプのメリット・デメリット。
- 価格が安い。
- 使わない時期は外せる。
- 脱着が簡単な製品が多い。
- グリップが太くなり操作性が悪くなる。
- 性能(機能、発熱量)がグリップ交換型より低い製品が多い。
- 季節ごとに付け外しをするので、ちょっと手間がかかる。
- 駐車時のイタズラ、盗難が心配。
・とりあえず試してみたい。
・グリップを換えたくない。
・冬に積極的なスポーツライディングなどしないから操作性は気にしない。
といった人に向いています。
グリップ交換型。
SP武川 SPタケガワ ヒートグリップ TYPE-1
・特徴。
バイクに付いているグリップを取り外して、電熱ヒーター付きのグリップと交換します。
ほとんどの製品が細く作られていて、グリップがあまり太くなりません。
メーカー純正品には、通常のグリップとほぼ変わらない製品もあります。
グリップ交換型はバイクの ※バッテリーから給電する製品が多く、発熱量が高めです。
※USB電源からだと電力不足になるおそれがあるので。
発熱量が高いことで、低めの温度から高温までの温度調節機能を付けやすくなります。
実際に数段階の温度調節が出来る製品が主流です。
調節スイッチは、別の場所に付けるタイプとグリップに付いているタイプがあり、使いやすいほうを選べます。
注意点。
グリップ自体を取り替えるので、取り付けは少し難しくなります。
お店に頼むと当然ながら工賃がかかります。
発熱量が高いということは消費電力も高くなります。
小排気量のバイクは発電量が低いので、バッテリーに負担がかかります。
商品説明にも「小排気量のバイクには使わないで」「高い温度は常用しないで」といったことが書かれていたりします。
バッテリー電圧警告機能。
バッテリーの電圧が下がると停止したり、ランプで知らせてくれたりする機能が多くの製品に付いています。
商品説明をしっかりチェックして下さい。
グリップのサイズ。
サイズが違うと取り付けられません。
自分のバイクに付いているグリップの太さと長さは事前に調べておいて下さい。
情報が無いときは、購入したバイク屋に聞きましょう。
グリップヒーターのグリップサイズは商品説明や商品仕様に書かれています。
グリップの太さ。
- 1インチ:内径25.4mm。
外車に多いサイズです。
実際の商品サイズ。
左:約25mm。
右:約30mm。
- 7/8インチ:内径22.2mm。
実際の商品サイズ。
左:約22mm。
右:約24mm。
- その他特殊サイズ。
一部のスーパーカブ系:内径24mm。
一部のスズキのスクーター:内径19mm。
特殊なサイズの場合、汎用品は使えません。メーカー純正品を使うように下さい。
右側が太いよ?
・右側は太くなる。
左側はハンドル(のパイプ)に接着されています。
右側はアクセルを開けようとしたときにグリップが回るように、ハンドルのパイプの上に「スロットルパイプ」というパイプがもう一つ付いています。
スロットルパイプの上に装着するグリップヒーターと、スロットルパイプごと交換するグリップヒーターがあります。
スロットルパイプごと交換するほうが楽ですが、適合車種が限られているので商品説明をよく確認して下さい。
※スロットルコーン、スロットルチューブ、インナーパイプと表記されることもあります。
・商品説明には「外径」がよく書かれています。
7/8インチの純正グリップは外径、32mmほど。
1インチの純正グリップは外径、36mmほど。
グリップヒーターの外径が32mm・36mm前後であれば、純正のグリップに近い太さとなります。
※メーカーによって差があります。汎用品のグリップは様々な太さがあります。
グリップの長さ。
だいたい115mm~130mmほど。
長さは計りやすいので、実際に計ってみて下さい。
バーエンド(グリップの先)に付ける部品を変えることで色々な長さに対応できる製品もあります。
グリップ交換型のメリット・デメリット。
- グリップがあまり太くならない。
- 性能(機能、発熱量)が高め。
- 使わない時期に、外す手間がかからない。
- 取り付けが難しい。
- 消費電力が高すぎてバッテリーに負担がかかる場合がある。
グリップの交換。
動作確認。
グリップの交換をする前に、バッテリーのプラス端子・マイナス端子に繋いで正常に作動するか確認して下さい。
コード類をどこに接続するか、どのようにまとめるかも先に考えておきましょう。
コードの接続に関しては、こちらの記事の後半にある「取り付け方」を参考にして下さい。
交換手順。
グリップ交換、大まかな流れ。
- グリップを外す。
- 古い接着剤を拭き取る。
- スロットルパイプに通せない場合は干渉する部分を削る。
スロットルパイプごと交換するタイプなら外す。 - 新しい接着剤を付ける。
- 左グリップ(ヒーター)を付ける。
- スロットルパイプを取り付ける。
- 右グリップ(ヒーター)を仮止め。
- アクセルを回してもコードが他のパーツに当たらない位置を確認して右グリップを取り付ける。
詳しい取り付け方法はこちらの動画が参考になります。
参考リンク:Webike TV グリップヒーター取り付け動画。
バイク用品販売サイトwebikeの公式YouTubeです。
別タブで開きます。
グリップの外し方。
動画ではエアダスターという工具でグリップの隙間にエアを送り込んでグリップを外しています。
ほとんどの人は、エアダスターを持っていないと思うので別のやり方でグリップを外します。
- マイナスドライバーとパーツクリーナーのノズルを隙間に差し込む。
- パーツクリーナーを吹き付ける。
- マイナスドライバーでこじって回していきながら、パーツクリーナーを吹きつけ少しずつ接着剤を剥がしていく。
バイクに付いていたグリップがいらないなら、カッターナイフなどで切って外すという手もあります。
ワイヤリング。
ステンレスのワイヤー(針金)を巻いて固定するように指示されている製品があります。
接着剤だけでほぼ問題はないけど、念のため確実に固定してください。というメーカー側の思いでしょうね。
※グリップヒーターのグリップではあまりないシュチュエーションですが、ダート走行やスポーツ走行でグリップに大きな力が入る場合は、接着剤とワイヤーの両方で固定します。
- 電熱線の無い場所にワイヤーを軽く巻き付ける。
- ワイヤーの端をまとめて ねじる。
- ラジオペンチなどでねじりあげて締め付けていく。
- キツめに固定できたらねじった部分を短くカット。
- カットした先端が手に当たらないようにグリップの隙間に入れるなどして先端を処理。
錆びないように「ステンレス」のワイヤーを使いましょう。
接着剤は、ゴム・金属に使えるか、熱に耐えられるか確認して下さい。
ゴム、金属に使える接着剤の基本。
- 接着する場所の汚れを落としてパーツクリーナーで脱脂。
- 接着する両面に薄く塗る。
- 5分~10分ほど乾かす。
- 接着。
- ハミだした接着剤を拭き取る。
- 2時間ほどで動かなくなり、24~48時間で完全にくっつきます。
商品によって違いはあります。
商品説明をよく確認して下さい。
お店で取り付けてもらう。
参考動画を見て難しいと感じた人は、お店に頼みましょう。
大型バイク用品店やバイク屋で取り付けてもらえます。
工賃は、その店でグリップヒーターを購入すれば5000円~9000円ぐらい。
持ち込みだと2倍ほどになります。
参考リンク:バイク用品店 2りんかん ピット作業工賃。
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販売メーカー。
有名メーカーのグリップヒーターにしておけば、情報が多い・補修パーツがある等、安心して使用できます。
メーカー純正品なら、見た目や操作性もよく考えられています。
ただし、価格は高め。
ちょっと試したりはしにくいですし、気に入らなかった場合のダメージも大きいです。
グリップ形状に不安がある人、こだわりがある人は実際に触ってみてから選ぶといいでしょう。
大型用品店やバイク屋で展示用のグリップヒーターを触れる場合があります。
冬場の大型用品店ならほぼ確実ですが、お店まで遠いときは事前に確認して下さい。
- キジマ。
- デイトナ。
- エンデュランス。
- SP(スペシャルパーツ)武川。
- ホンダ、ヤマハなどメーカー純正品。
気に入らなければ取り替える前提で、格安製品にするという選択も有りでしょう。
ランキングやレビューはこちらからご覧ください。
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