
丈の長いブーツについて。

踝(くるぶし)の上ぐらいまでのシューズ・ショートブーツについては、下の関連記事からどうぞ。
雨天用のシューズカバー・防水ソックスなども紹介しています
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一般的なブーツとの違い。

- かかと・くるぶし・つま先などにプロテクション
- チェンジペダルが当たる部分に保護パッド
- 足を着いたときに滑りにくいソール(靴底)
- 靴ひもがほどけにくい(又は靴ひも以外の固定方法)
- しっかり固定できて、転けても脱げにくい作り
1. チェンジペダルが当たる部分に保護パッド。
保護パッドが無いと靴が痛むだけでなく、足が痛くなってきます。
足の甲でペダル操作をするバイクでは必須のパーツです。
レザーブーツは嗜好品の側面もあるので、保護パッドが付いていないように見える製品もあります。
パッド部分すら傷つけたくない人は、靴やペダルに巻き付けたり、被せたりする別売りの保護パッド(シフトガード、シフトパッド)を使って下さい。
別売りの保護パッド「シフトガード」「シフトパッド」については、こちらの記事の最後のほうで紹介しています。
バイク用 ライディングシューズ【種類別の特徴と おすすめポイント】
別タブで開きます。
2. かかと・くるぶし・つま先などにプロテクション。
万が一の事故に備えて、ぶつけやすい箇所が頑丈に作られています。
踝(くるぶし)は削れると再生しないので、踝の保護は重要です。
安全性を重視する人はプロテクションの位置をチェックして下さい。
3. 足を着いたときに滑りにくいソール(靴底)
信号停止などで足を着いたときに滑ってしまうと、簡単には建て直せません。
重いバイクだと「そのまま倒す以外に方法がない」ということも十分ありえます。
どんな靴を履くとしても、気を付けてほしいポイントです。
4. 靴ひもがほどけにくい。(又は靴ひも以外の固定方法)
走行中に靴ひもがほどけると、ステップやペダルに引っ掛かるおそれがあります。
信号停止の時に引っ掛かって足を出せないと・・・転けます。
靴ひもの上にベルトを付けて、ベルトで余った靴ひもを抑える形が定番です。
※製品によって靴ひもの固定方法は変わるので、商品画像や商品説明を見て下さい。

- 画像 左:靴ひもを押さえるベルト付き
- 画像 右:ロックレース(シューレースロック)など、ほどけない靴ひもを使い、先を内側に入れて固定
ベルト、マジックテープ、ファスナーなど、靴ひも以外で固定する製品もあります。

靴ひもの先をブーツの中や、靴ひもの下に入れてしまうという方法もあります。
5. 転倒しても脱げにくい。
意外に思うかもしれませんが、バイクで転けると靴はすぐ脱げます。
ブーツに限らずバイク専用の靴は脱げにくい作りとなっています。
靴ひもやバックルなどでしっかりと固定できるようになっているので、面倒くさがらずしっかり固定しましょう。
普通の靴と比べるとゴツくて硬いので、最初はペダル操作をやりにくく感じるかもしれません。
特に、レーシングブーツ・オフロードブーツはかなり頑丈で、足首が動かしにくいという傾向があります。
バイク専用品を使ったことがない人は、走行前にバイクに跨がってペダル操作を練習しておくことをおすすめします。
他にも、
・リフレクター(反射素材)を付けて夜間の視認性を上げる。
・グローブをしたまま脱ぎ履きがしやすい作り。
・足付きをよくする厚底仕様。
など、バイク用に特化した機能を持つ製品もあります。
バイクで履いちゃダメなもの。
サンダル・下駄・ハイヒールなどでの運転は法令違反となります。
違反だからというより、運転しにくくて危険なのでやめましょう。
参考:e-Gov法令検索。道路交通法で検索。第70条と71条です。
スクーターでも違反となります。
公安委員会遵守事項違反というものに該当し、二輪車6000円・原付5000円の罰金となります。
続いて種類別の特徴を解説。
ツーリング・街乗り用ブーツ。

バイクを降りて「街中」を歩く機会が多い場合は、歩きやすさはもちろん、見た目も重要になってきます。
あまりに頑丈でゴツいブーツは周りの人に威圧感を与えてしまうおそれがあります。
ツーリングや街乗りがメインの人は、オーソドックスなレザーブーツ形状のものがオススメです。
スポーツ走行系ブーツ

しっかりしたプロテクションが特徴のブーツ。
小指あたりにトゥースライダーと呼ばれるプロテクションを持つ製品もあります。
※トゥースライダーは、バイクを大きく傾けたときに地面と接触しても滑ってくれて、引っ掛かりにくく出来ます。
スーパースポーツなどスポーツ走行向きのバイクに似合うブーツです。
ワインディング(カーブの多い山道)走行に特化したものから、歩きやすさも考慮したものまで色々な種類があるので、用途に合わせて選ぶことが出来ます。
※サーキットでも使えるような本格的なレーシングブーツは、後ほど紹介します。
ミリタリー系ブーツ

コンバットブーツ、アーミーブーツなどと呼ばれる、軍隊が使用しているブーツをモチーフにして作られたブーツ。
兵士が荒れた山道などを歩くことを想定している為、歩きやすくて通気性が良い製品が多いという特徴があります。
デザインが好きな人や、ツーリング先でバイクを降りて散策することが多い人におすすめ。
防水

透湿防水(汗の湿気は通すが雨は通さない)のフィルム、又はコーティングをしているブーツや、撥水加工を施したブーツ。
もしくは、オイルを染み込ませて多少の雨ならはじくことが出来る「オイルドレザー(オイルレザー)」や、
繊維の密度が高く多少の防水効果がある「フルグレインレザー」などのブーツ。

多少の雨なら、
バイクを止めて、ブーツカバーを付けてといった作業から解放されます。
基本的に透湿防水素材は、表生地と裏生地との間にあります。
表生地は濡れてしまいます。
防水や多少の雨なら防げるレザーブーツも表面は濡れます。
雨に強い革を使っている製品でも、放っておくと劣化が進みます。
出来るだけ早く水分は拭き取って下さい。
そして形を整えて陰干しで乾かし、必要なら靴クリームを塗って下さい。
※革のお手入れ方法は後ほど紹介します。
メッシュ(パンチングレザー)

通気用の小さな穴を沢山あけた夏用のブーツ。革の場合、メッシュではなく「パンチングレザー」とも呼ばれます。
もの凄く風が通るという感じではないのですが、夏場の蒸れを少し軽減できます。
デザイン的にはいくつかの種類がありますが、素材に関しては ほとんどレザー(本革・合成皮革)となります。
本革と合成皮革の特徴を説明していきます。
本革の特徴。

- 定期的な手入れが必要。
- 雨などで濡れた後も手入れが必要。
- しっかり手入れをしていれば、長持ちする。
- 色の変化・足の形に馴染んでいくなど「経年変化」を楽しめる。
- 通気性はあるが、風はかなり防ぐ。
- 良い革を使った製品は値段が高め。
本革のお手入れ。

- ブラシで軽い汚れを落とす。
- 汚れが目立ってきたらクリーナーを使う。
- 靴クリームを塗り込む。
1. ブラシで軽い汚れを落とす。
出来れば革靴専用のブラシを使って、毎回汚れを落として下さい。
細かいところ用の小さいブラシもあれば作業が捗ります。
ブラシが無いときは、柔らかい布で乾拭きします。
2. 汚れが目立ってきたらクリーナーを使う。
革靴用のクリーナーを布に付けて、小さな円を描くように拭いていきます。
古い靴クリームを落とす目的もあるので、全体をしっかり拭いて下さい。
最後にクリーナーが付いていない布で乾拭き。
3. 靴クリームを塗り込む。

革靴用のクリームを布に付けて塗っていきます。
ムラにならないように、少量を少しずつ塗って下さい。
塗り終わったら、ブラシをかけて全体に馴染ませてツヤを出します。
仕上げ用のマイクロファイバークロスなどで磨きあげると、よりツヤが出ます。

クリーナーとクリームは、染み・ムラが出ないか目立たない場所で試してから使用して下さい。
・保存方法。
風通しの良い場所で保存する。又は、たまに風に当てて湿気らないようにします。
通気性のある不織布などのカバーをかけておくと、ホコリが付きにくく掃除の手間が減ります。
ジメジメした場所に置いておくと「カビ」が生えてしまいます。
カビは専用のクリーナー・重曹・アルコールなどで取り除けます。
靴クリーム、クリーナーのランキング、レビューや商品詳細はこちらからご覧ください。
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合成皮革の特徴。

- 本革よりは雨に強く、手入れが簡単。
- 徐々に劣化していく。
ひび割れ・色落ちといった修復できない劣化で、寿命はだいたい3年前後。
※使用頻度が少ないと 5年以上持つ場合もあります。 - 簡単な手入れで、少し寿命が伸びる。
合成皮革の表面に使われる主な素材。
・PVC(塩化ビニル)
耐久性が高めで安価。
通気性はありません。
・PU(ポリウレタン)
通気性があります。
透湿防水素材(汗の湿気は通すが雨は通さない)と組み合わせることが出来ます。
・マイクロファイバー。
通気性があって軽くてしなやか。
高性能ですが、価格は高めです。

高額だけどマイクロファイバー製で凄く軽い。といったブーツもあります。
合成皮革のブーツは、重量もチェックしてみて下さい。
基材(中の生地)に不織布を使った合成皮革は「人工皮革」と表記されている場合があります。
不織布を使うと、より本革の質感に近づけることが出来ます。
合成皮革のお手入れ。

酷く汚れていなければ、タオルで乾拭きしておくだけでOK。
付着した水分やホコリから痛んでいきます。
綺麗にしておけば、寿命も伸びます。
お手入れは、汚れ具合に応じて4段階。
- 乾拭き、又はブラッシングで軽い汚れを落とす。
- キツく絞ったタオルで水拭きして、乾拭き。
- 汚れを取りきれなければ中性洗剤やクリーナーを使う。
- 最終手段、丸洗い。
1. 乾拭き、又はブラッシングで軽い汚れを落とす。
基本的には、タオルで乾拭きだけで十分です。
靴用のブラシを持っているなら、ブラシをかけて汚れを落として下さい。
2. キツく絞ったタオルで水拭きして、乾拭き。
汚れが落ちにくい場合は、水拭きして落とします。
水気が残ってしまったときは、なるべく水分を残さないように乾拭きして下さい。
3. 汚れを取りきれなければ中性洗剤やクリーナーを使う。
タオルに水で薄めた中性洗剤を付けて汚れを拭き取ります。
その後、水拭きで洗剤を取り、乾拭きで水分を取ります。
合成皮革にも使えるクリーナーを持っている場合。
クリーナーを布に付けて、小さな円を描くように拭いていきます。
合成皮革にも使える靴クリームを持っている場合。
塗っておくと、ツヤが出ます。
直接ホコリが付きにくくなり寿命が伸びる可能性もあります。

クリーナーとクリームは、染み・ムラが出ないか目立たない場所で試して下さい。
4. 最終手段、丸洗い。
どうしても汚れが落ちない・中が気になるなど、やむを得ない場合は丸洗いをします。
水・40度以下のぬるま湯に浸けて優しく手荒いで洗います。
ブラシは使わず、手・柔らかいタオルなどを使って優しく汚れを落としていきます。
薄めた中性洗剤でも洗えますが、出来れば合成皮革にも使える革用の洗剤で洗って下さい。
洗い終わったらタオルで水分を取り、中に白いタオルや紙などを詰めて風通しのよい場所で陰干しします。
・保存方法。
合成皮革は、付着した水分やホコリから痛んでいきます。
風通しの良い場所で保存する。又は、たまに風に当てて湿気らないようにします。
通気性のある不織布などのカバーをかけておくと、ホコリが付きにくく掃除の手間が減ります。
バイク用ブーツのレビューや商品詳細は、こちらからご覧ください。
amazon「ライディングブーツ」検索結果。リンクは全て別タブで開きます。
バイク用のブーツはレザー製品が多く、馴染んでくると愛着が沸いてきます。
永く愛用する為に、上記「本皮のお手入れ」「合成皮革のお手入れ」も参考にして下さい。
人気の定番レザーブーツ。
サイズ、カラーの確認を忘れずに。
レーシングブーツ。

「SS(スーパースポーツ)系バイク」に似合うレーシングブーツ。
いかにもサーキット走行用といった見た目のものから、スポーティーなツーリングブーツっぽいものまで用途に合わせて色々と選べます。
特徴。
・頑丈。
サーキットでの高速走行を想定して、ツーリング用のブーツよりも頑丈な作りになっています。
頑丈にすればするほど、重く・履きにくく・動きにくくなっていきます。
しかし各メーカー工夫して、扱いやすい製品を作り出しています。
その分、凝った製品は値段が少し高めです。
・エントリーモデル。
頑丈にし過ぎず、価格を抑えたエントリーモデルも多数あります。
スポーティーなツーリング用ブーツとあまり変わらないデザインの製品もあります。
軽さや歩きやすさを重視したモデルも有って、ツーリングで色々なところに立ち寄ったりする人におすすめです。
・デザイン的特徴。
ツーリング・街乗り用と見た目が明らかに異なる部分は、トゥースライダー(つま先スライダー)です。

両つま先の外側に、脱着可能なプロテクションが付いています。
地面と接触したときに滑ってくれて、引っ掛かって転倒するのを防ぎます。
路面との摩擦ですり減ってきたら交換することが出来ます。
レーシングブーツを販売している有名メーカー。
各メーカー履きやすさ・動きやすさを考えた独自の機能があって、独自の名称を使っています。
名称が統一されておらず、初心者には分かりにくくなっています。
最初は情報が多い「有名メーカーの定番商品」「レビュー数が多い製品」がおすすめです。
ネットで購入するなら、サイズ交換が可能かどうかもチェックして下さい。
ラインナップが豊富なのは、全て海外メーカーです。
- alpinestars (アルパインスターズ)。
- FORMA (フォーマ)。
- Gaerne (ガエルネ)。
- SIDI (シディ)。
- XPD (エックスピーディー)。
- Dainese(ダイネーゼ)。
レーシングブーツを販売している日本の有名メーカー。
- コミネ。
- Hydo (ヒョウドウ)。
レーシングブーツのレビューや商品詳細は、こちらからご覧ください。
amazon「レーシングブーツ」検索結果。リンクは全て別タブで開きます。
調べたいメーカーが決まっている方は、検索ボックスにメーカー名を足して検索して下さい。
所長から一言。

丈の長いブーツは、だいたい革・合成皮革を使っています。
ブラッシングや乾拭きだけでも寿命が伸びるので、お手入れして綺麗な状態を保ちましょう。
今回の関連記事。別タブで開きます。




