
数多くの盗難映像・押収された工具・破壊された防犯ロックなどから、
バイク窃盗団がよく使う工具は判明しています。

その工具を使った沢山のテスト動画から、
破壊されにくい防犯ロックも分かっています。

数は少ないですが、アラームの音を簡単に小さくする方法なども投稿されています。
その情報を元に、アラームの効果的な設置場所や使い方が考えられます。

じゃあ、盗まれないように出来る?

特殊な工具・道具を持っている窃盗団もいるでしょうから、盗難の確率をゼロには出来ません。
しかし、
窃盗団はなるべく時間をかけないように行動しています。
盗難映像でも手慣れている窃盗団は急いで行動しており、十数秒から数分で盗んでいきます。
時間がかかって一旦諦めたといった情報もあります。
見るからに時間がかかりそうな対策をしておくことは重要です。
特殊な工具を使わなければならないほど盗難対策が出来ているバイクは狙われにくくなります。

今回は、物理的なロック編。
- 盗難防止ロックの基本。
- バイク泥棒がよく使う工具。
- 簡単に破壊されないロック。
- 狙われにくくする方法。
を解説していきます。
基本情報。

知ってる情報は飛ばして下さい。
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バイク盗難件数。
件数 | 検挙人数 | 検挙率 | |
---|---|---|---|
2020年 | 9018件 | 全体で888人 少年が773人 | 16.5% |
2021年 | 7569件 | 全体で727人 少年が620人 | 17% |
参考:警察庁の犯罪統計資料。
統計表一覧からPDFファイルなどで見れます。
検挙されているのは、ほとんどが少年。
これより過去のデータもだいたい同じです。
本格的?な窃盗団はぜんぜん捕まっていないということになります。
盗難件数を見ると年々減っていますが、バイク販売台数も年々減っています。い
単純に盗難の確率が減ったとは言えないようです。
参考:日本自動車工業会 →統計・資料→二輪車
盗難方法。
YouTubeなどに盗難映像が沢山あります。
主に3パターン。
- 車に積む。
- 押して移動。
- エンジンをかけて乗って逃げる。
1. 車に積む。
出来るだけ近くに車を止めて、バイクを押して車まで移動。
2~3人で前輪を持ち上げて車に乗せる。
2~3人で後輪を持ち上げて車に詰め込む。
十数秒で盗んでいる映像もあります。
2. 押して移動。
押して防犯カメラの映る範囲から消えていきます。
延々と押していくことは考えにくく、おそらく車に積んで逃げていると思われます。
防犯ロックが付いているほうのタイヤを台車に乗せて移動している映像もあります。

昔は、いくつかの防犯専門業者が「台車移動はやりにくい」と言っていました。
残念ながら、台車移動をスムーズに簡単に行っている盗難映像もありました。
3. エンジンをかけて乗って逃げる。
特殊な道具を使ってエンジンをかけ、そのまま乗って逃げます。
人気のある車種ほど、手法・道具が知れ渡っていると考えられます。
盗難映像に共通する要素。
・防犯ロックを使っていない。
・破壊されやすい防犯ロックのみ使っている。
強力な防犯ロックを使って、次に説明する「地球ロック」をすることで盗まれにくく出来ます。
地球ロック。

駐輪場の柱など、構造物とバイクを防犯ロックで繋ぐことを地球ロックと言います。
防犯ロックを使った盗難対策の基本中の基本です。

持ち上げて移動させることが出来なくなります。
なるべく破壊されにくい場所に繋ぎましょう。
簡易アンカー。簡易地球ロック。
重くて簡単に動かせない物に防犯ロックを取り付ける方法です。
既製品は、主にプレート型と重り型の2種類。
プレート型。(アンカープレート)
重い金属の板に防犯ロックを通す部分が付いた商品です。
バイクの下に置くので、バイクの重量で更に動かしにくくなります。
前輪と後輪の両方に届く長い製品と、どちらか一方の下に置く短い製品があります。
長い製品は値段が高くなりますが、台車などに乗せにくいというメリットがあります。
重り型。(ペール缶アンカー)
ペール缶、いわゆる小型のドラム缶などにコンクリートや重りを入れて重くしたもの。
ロックを通す部品をコンクリート内に埋め込む形が多いです。
そこそこ簡単に自作が出来ますが、台車に乗せやすいのでプレート型より動かしやすくなります。
防犯ロックを付ける場所。

- ホイール。
- ブレーキディスクローター。
- フロントフォーク。
- アンダーブラケット、又はその上の空間(ステアリングステム)。
- フレーム。
- スプロケット。(ドリブンスプロケット)
- スイングアーム。
順番に説明していきます。
1. ホイール。
前輪は外しやすく、実際に外されて盗まれた画像などが複数あります。
一般的に後輪のほうが外すのに手間がかかります。
太いロックを通しやすく、ロックを通す場所として基本の場所。
バイクカバーもホイールに通すことを想定した穴が開いている製品が主流です。
2. ブレーキディスクローター。
ボルトを外すだけで空回りしてバイクを移動できます。
地球ロックしていないと簡単に無効化されてしまいます。
ブレーキディスク専用の「ディスクロック」は基本的に小型でアラーム付きの製品もあります。
ディスクロックは、出先の短時間駐車で使うのに向いています。
3. フロントフォーク。
前輪とハンドルの間にあってサスペンションの役割をする棒状の部品です。
ここに付けただけでは移動できてしまうので地球ロックが必須です。
フロントフォークに通した防犯ロックを取るには、タイヤとフロントフェンダー(泥よけ)を外さなければなりません。
前輪より少し時間を稼げます。
盗難防止ボルト。
通常の工具では外せないボルトです。
ボルトの大きさが合えば、色々なパーツを盗まれにくく出来ます。
ブレーキキャリパーのボルトを「盗難防止ボルト」に変えるとタイヤを外しにくくなります。
知識と特殊な道具のある泥棒には通用しませんが時間を稼げます。
時間がかかると判断されれば、狙われにくくなります。
※ブレーキは重要部品です。バイク屋と相談してブレーキキャリパーに使用できる専用品を使って下さい。
フロントフォークに防犯ロックを通して、フロントフェンダーのボルトも盗難防止ボルトに変えると更に時間を稼げます。
4. アンダーブラケット、又はその上の空間(ステアリングステム)。

- トップブリッジ(アッパーブラケット)
- アンダーブラケット(ロアーブラケット)
- ステムシャフト
フロントフォーク2つを繋いで固定している部品全体の名称です。
ここに付けただけでは移動できてしまうので地球ロックが必須です。
アンダーブラケットが頑丈な作りなら、壊されにくく外されにくい場所となります。
ハンドルの軸(ステムシャフト)や、フロントフォークのいちばん上のほうに通せれば、かなり外しにくくなります。
隙間が小さい車種が多く、防犯ロックを通しにくいのが難点。
5. フレーム。
タンクやエンジンなどを固定するバイクの骨格。
数は少ないですが、フレームに防犯ロックを通せる車種もあります。
アンダーブラケットやスイングアームと比べると若干破壊しやすくなります。
有名掲示板にて自称元窃盗団の男が「フレームを切断してでも盗む」といった言葉を残しています。
6. スプロケット。(ドリブンスプロケット)
チェーンを回す歯車形状の部品。
ディスクロックや南京錠などを通せる場合があります。
後輪に固定されている為、ブレーキディスクのように簡単には無効化されません。

私はディスクロックをスプロケットに付けていますが、
チェーンオイルで汚れやすいという欠点があります。
7. スイングアーム。
車体と後輪を繋いでいる部品です。
数は少ないですが、防犯ロックを通せるような隙間の開いている場合があります。
付けただけでは移動できてしまうので地球ロックは必須。
破壊しにくく外しにくい部品です。

結局、どこに通せばいいのよ?

ベストは、アンダーブラケット上部・スイングアームなどですが、
車種や地球ロックする柱の位置などによって無理な場合がありますね。

- 地球ロックできる場所にメインの防犯ロック。
- 他の場所にサブの防犯ロック。
- そして車体アラーム。
というのが、
現実的かつ効果的だと思います。
メインキー。ハンドルロック。
警視庁が公開している資料によると、東京のオートバイ窃盗状況は、
鍵を付けたまま盗まれたのが25.9パーセント。

めんどくさがらずに、鍵をかけてハンドルロックもしましょう。
ハンドルロックだけでは動かしにくくなるだけです。
強引に破壊されている盗難映像もあります。
多くの車種にイモビライザーとアラームが付いている、又はオプションで付けれます。
イモビライザー。
ICチップ付きの鍵。
ICチップ内のIDコードと鍵の両方が一致しないとエンジンがかかりません。
ほとんどの車種で採用されています。
しかし、バイクの場合はエンジンがかからなくても押して移動できます。
エンジンがかからなくてもパーツを売りさばくことが出来てしまいます。
イモビライザーだけでは大きな効果は見込めません。
イモビアラーム。(アラームイモビライザー)
アラーム機能が付いたイモビライザー。
基本的に振動で音が鳴ります。
振動で音が出て、更にエンジンがかからなくなるタイプもあります。

アラームが鳴っても自分が近くにいないと気付きません。
長時間駐車するなら、防犯ロックも併用しましょう。
窃盗団が使用する工具。
結論だけ知りたい人は、オレンジの枠で囲った POINTをチェックして下さい。

防犯の為、工具の画像は載せません。
工具の名前もすぐには分からないように書いています。
リンクから検索用のワードなどを得て調べいくと分かるようにしています。
YouTubeなどに数多くあるバイク盗難映像に窃盗団がよく使う工具が映っています。
押収された工具の画像にも同じものが映っています。
主に3種類の工具が使われています。
- 硬い金属を切断する工具。
- ワイヤーなど柔らかい金属を切断する工具。
- 大きな音が出るが、ほとんどの製品を切断できる工具。
この 3種類の工具を使ったテスト動画がYouTubeで大量にアップされています。
テスト動画を見ることで工具の詳細が分かります。
・てこの原理。
鉄骨やバールのようなものを使った破壊動画も少しあります。
「工具」という感じではありませんが、てこの原理での破壊についても最後に説明します。
硬い金属を切断する工具。
結論だけ知りたい人は、オレンジの枠で囲った POINTをチェックして下さい。
チェーン(鎖)や、U字ロックなど、硬い金属製の防犯ロックに対して使われる工具です。
防犯チェーンを販売していた「Almax社」がYouTubeで、窃盗団がよく使う工具を使った破壊動画を公開していました。
自社のチェーンだけでなく、かなり有名なメーカーのチェーンもテストしていました。
Almax社が動画を公開してから、同じようなテスト動画が投稿され始め、現在は「chain cut test」などで検索すると大量に出てきます。
※日本語の「チェーン 切断 テスト」では、参考になりにくい動画が上位に出てくるので、最初は英語で検索するのがおすすめです。
防犯について調べていると、
「ロックを浮かせると破壊されにくくなる」という言葉をよく目にします。
テスト動画を見てもらえれば分かるのですが、
大きい工具を使う場合は浮いているほうが力を入れやすくなります。
小さい工具では浮かせていると地面を利用できずに力を入れにくくなります。

おそらく、小さい工具を隠し持って街中を物色している自転車泥棒に対して使われていた言葉が、間違って広まってしまったものだと考えられます。
大きい工具を使うにはある程度のスペースが必要。
大きい工具に対しては、浮かせるよりも車体や柱などを利用して工具が使いにくい位置に付けることのほうが重要です。
動画では、
焼入れされた線径(太さ)10mmから14mmのチェーンロックは短時間で切断されています。
焼入れされた16mm以上のチェーンロックは切断できていません。
有名メーカーのチェーンの素材を調べると、ほとんどが「マンガン鋼」
硬度(硬さ)・強度を上げる焼入れ(熱処理)がされています。
※一般的なステンレス・特殊ステンレスは焼入れが出来ない為、強度はかなり低くなります。
素材に関する細かい話。
※興味ない人は飛ばしてOK。
高強度のチェーンは、「JIS等級10・等級8」の2種類があります。
等級10が最高ランクで等級8は少し強度が低くなります。
マンガン鋼の強度は等級8に少し劣る値となっています。
有名メーカーの防犯チェーンは焼入れの回数を増やしたり、表面を硬くする処理を施したりして強度を上げています。
多くの製品が等級8相当の強度だと考えられます。
ちなみに、最高ランクの等級10チェーンを販売している有名メーカーは2つ。
・キトー
・pewag
キトーは日本の会社でチェーンのみならネットで購入できます。
バイク用ではないので南京錠などは付いていません。
更に、リンク 2つをまとめて施錠する必要があります。

もし購入したいのであればチェーンの太さや隙間と南京錠のサイズをしっかり確認して下さい。
太さ16mmとなると、U字ロックがないと施錠できない可能性が高いです。
YouTubeには、似たようなテスト動画が大量に存在します。
窃盗団がよく使う「硬い金属を切断する工具」のテスト動画を確認していくと、
焼入れされたチェーンロックは、線径(太さ)14mmまで切断されています。
焼入れされた製品で16mm以上は切断されていません。
15mmは製品数が少なくハッキリとは分かりません。
ただ、14mmの切断に2分以上かかっていたりするので15mmを短時間で切断することは出来ないでしょう。
焼入れされたチェーンロックは、12mm前後になると切断に1分以上かかることが多くなってきます。
切断時に大きな音も出ます。
12mmクラスでも他のロックと併用すれば、そこそこ時間を稼げます。
※一般的なステンレス・特殊ステンレスは焼入れが出来ない為、強度はかなり低くなる。
硬い金属を切断する工具の太さによる限界。
この工具は22mm(角形だと19mm)ぐらいまで挟むことが可能です。
22mm以上になると上手く力を入れられず切断しにくくなっていきます。
※強度が低い角形19mmの防犯ロックの切断テスト画像が複数枚あります。
短時間では切断できなかったという経過が分かる画像です。
強度の低い素材。
主に
・ステンレス (特殊ステンレス)
・アルミ (特殊アルミ)
・チタン
強度の低い素材。
・ステンレス。
いちばんメジャーなステンレス(SUS304)は焼入れが出来ません。
強度・硬度(かたさ)はかなり低くなります。
有名な「かてーな」というチェーンも特殊ステンレスの製品より、同じメーカーの焼入れされた特殊鋼のほうが強度は高くなっています。
太さと強度の比較。
等級10はJIS規格で最高ランクのチェーン。
等級8はひとつ下のランク。
チェーン | 太さ | 強度 |
---|---|---|
等級10 | 11.2mm | 200kN以上 |
等級8 | 12.5mm | 200kN以上 |
ステンレス | 19mm | 198kN |
特殊ステンレス (かてーな標準) | 16mm | 200kN |
焼入れした特殊鋼 (かてーなEX) | 14mm | 300kN |
等級10 | 14mm | 315kN以上 |
等級8 | 14mm | 250kN以上 |
等級10 | 16mm | 400kN以上 |
等級8 | 16mm | 315kN以上 |
19mmのステンレスチェーンは、最高ランクの11.2mmのチェーンより強度が低くなります。
ステンレスは強度が低い、柔らかい、加工硬化という割れやすくなる現象が起こりやすいなど防犯チェーンにはあまり向いていません。

しかし、錆びにくいという大きな利点があります。
チェーンが太いほど工具に力を入れにくくなっていきます。切断に時間がかかります。
ステンレスチェーンを使用するなら出来るだけ太い製品にするべきでしょう。
※焼き入れが出来るステンレスもあるのですが、サビやすくなってしまい、値段もかなり高くなってしまいます。
サビにくいというメリットが無くなるなら、通常の焼き入れ鋼を使ったほうが安く作れるので、焼き入れ出来るステンレスが防犯ロックとして使われることは ほとんどないでしょう。
・アルミ。
強度・硬度ともにステンレスや普通の鉄(SS400)より低く、焼入れされた特殊鋼には全く及びません。
アルミの防犯ロックは自宅用には向いていないと言えます。
軽いので出先用、特に自転車用としての需要があります。
上記19mmの角形ロック(22mm相当)は特殊アルミ製。
22mmクラスになると工具の限界が近く短時間での切断は出来ません。
ただし長時間かけて少しずつ切断していくことは可能です。この製品も出先用として販売されています。
・チタン。
硬いイメージがありますが、強度・硬度ともにそれほど高くはありません。
※チタンにも色々とあって、かなり強度の高いチタン合金もあります。
チタンは軽くて自転車用として人気です。
しかし、
海外の自転車専門サイトやYouTuberで、太いチタン製のロック・大きい板状のチタン製ロックを短時間で切断しています。
防犯ロックに使われているチタンはあまり強度が高くないようです。
参考:toishi.info/金属の硬度の一覧表。
2番目の表でメジャーな特殊鋼のクロモリ鋼・工具鋼などと比べてステンレス(SUS304)やアルミ、チタンはかなり柔らかいことが分かります。
参考:武藤工業株式会社 熱処理研究室。
参考:加藤製作所。かてーな!!BIKE
参考:JIS規格 巻き上げ用チェーンスリング。
ステンレス (特殊ステンレス)・チタン・アルミ (特殊アルミ) は柔らかく、強度も低い。
ステンレスとチタンは硬いイメージがありますが、防犯ロックに使われるような金属の中では柔らかくて強度も低めです。
ステンレスは錆びにくい。チタンとアルミは軽くて錆びにくい。というメリットがあります。
太くなればなるほど工具に力を入れにくくなっていきます。
工具の使用限界は22mm(角形19mm)ぐらいです。
ステンレス・チタン・アルミの防犯ロックは、出来るだけ太い製品を使用する。
又は、自宅のメインとしては使わずにサブ的な使い方をするのがオススメです。
強度に関する細かい話。
※興味ない人は飛ばしてOK。
チェーンの強度は「破断荷重」「引張強度」という言葉で表されます。
長期間使用することを想定して余裕を持たせた値は「安全荷重」「使用荷重」と言います。
引張試験。
チェーンの検査は使われている素材ではなく、完成したチェーンを引っ張って破断させます。
参考:昭和機械商事株式会社。
引っ張られて、接している部分の何処かが切れる形です。
ハサミで切断する時と同じ「せん断」という切れ方になります。
ただし切断する工具は、ハサミのような形だけではありません。
ニッパーのような鋭い刃の工具もあります。
基本的に工具の刃はかなり硬い金属が使われます。
切断テスト動画でも工具の刃がくい込んでいる製品が多いです。
よっぽど硬いチェーンでない限り、切断に対する強度は破断荷重(引張強度)より少し低くなると考えられます。
円形と角形。

金属の防犯ロックは主に「切断面が丸になる円形」と「四角になる角形」があります。
一部、六角形や五角形の製品もあります。
同じ太さでも角形のほうが体積が大きくなり強度が上がります。
角形は円形よりも切断工具を大きく開く必要があり少し切断しにくくなります。
硬い金属は割るように切断する為、全ての力が中心に向かうのが理想です。
角形はどちらかの端2ヶ所に刃が当たり、下や横にも力が向かうので円形よりも切断しにくくなります。
六角形や五角形も小さい切断工具では、うまく力が伝わらず多少切断しにくくなります。
ワイヤーなど柔らかい金属を切断する工具。
結論だけ知りたい人は、オレンジの枠で囲った POINTをチェックして下さい。
硬い金属を切断する工具は、柔らかい物は切断しにくいという特徴があります。

ワイヤー・薄い金属・特殊繊維などには別の工具が使われています。
・切断できる太さ。
この工具は大きく分けて2種類の形があります。
1. 硬い金属用と似た形の工具。
2. 少し時間がかかるがかなり太いものでも切れる工具。
硬い金属用と似た工具は32mmまで切断できます。
工具を使う為にはある程度のスペースが必要です。
もうひとつは工具をセットして徐々に力が加わっていくという形式で少し時間がかかります。
しかし工具はコンパクトで50mm・60mmといった太さでも切断可能です。
・ワイヤーなどを切断する工具のテスト動画も大量にあります。
ワイヤーロックと※1スチールリンクロックは、ごく一部の特別な製品を除いて全て切断されています。
しかも2秒・3秒といった短時間で切断されています。
ほとんど音も出ません。
※2特殊繊維のロック(どのようなロックかは後ほど紹介)も、この工具を使って短時間(数秒)で切断されています。
※1. スチールリンクロック:細いワイヤーの上に薄い金属パイプを被せたロック。ウルトラマンロック(旧ゴジラロック)が有名。
※2. 特殊繊維系は硬い金属用の工具を使って数秒で切断している動画もあります。
動画を見ると「ああ、なるほど」と感じる切断方法です。
この方法はまだあまり広まっていないようなので、防犯の為に詳細は伏せます。

2秒で切断とか流石に無理でしょ?
・盗難映像も沢山ある。
ワイヤーロック・スチールリンクロックを数秒で切断している実際の盗難映像もあります。
ワイヤーロックなどを自宅のメインとして使うのは避けるべきでしょう。
大きな音が出るが、ほとんどの製品を切断できる工具。
大きな音と火花が出る工具です。
この工具を使用した海外の盗難映像が存在します。
盗難映像は少ないですが、テスト動画は大量にあります。
焼入れされた16mm以上の製品もほとんどが切断されています。
しかし、この工具を使うと、アラームより目立つ耳障りな音がします。
よほど悪い駐輪環境でない限り気が付くような音です。
嫌な言い方になりますが、
ここまで音を出さなくても盗めるバイクが沢山ある為、日本で使用されたことはあまりないようです。
ごく僅かに使用されたのではないか?という情報が見つかる程度です。

この工具を使われる事はほぼ無いとはいえ、
作業服を着たり・鍵屋の扮装をして盗みにくる可能性も否定できません。
自分以外の人がバイクを動かそうとしていたら警察に通報してもらうように、家族や近所の人に頼んでおきましょう。
てこの原理。
鉄骨やバールのようなものを差し込んで、てこの原理で破壊。
強度が低く短いロックが破壊されています。
※主に安い U字ロック。
強力なロックや長いロックをてこの原理で破壊している動画は見当たりません。
よく「ジャッキを使われないように出来るだけ隙間を無くせ」と言われますが、てこの原理に関しては隙間が大きいほうが支点が定まらずに時間がかかっています。
基本的に隙間が小さいほうが、てこの原理での破壊がやりやすくなります。
対策。
・強度の高い U字ロックを使う。
・バイク本体や壁などがジャマになって 長い棒が使いにくい位置にロックする。
ジャッキでの防犯ロック破壊について。
ジャッキ関連について調べると、小さい隙間に使える改造したジャッキや特殊な油圧工具を使っていたという情報が見つかります。
ただし、情報数は少なく、切断工具での窃盗が大半です。
まずは、切断工具に対する防犯を考え、可能であればジャッキ対策もする。という形が良いでしょう。
実際に使われていた工具や手法を見ると、
・簡単に破壊されないロックを使う。
・フロントフォークの隙間などバイク本体が邪魔となって工具を使いにくい位置にロックを付ける。
といったことが重要なようです。

ひとつ上で紹介した、テコの原理での破壊に対する対策と同じですね。
窃盗団がよく使う工具で狙われにくくする方法。

可能な限り盗まれないようにするには、
太さ16mm以上の焼入れされた防犯ロックで地球ロックしましょう。

バイク側も地球ロック側もなるべく破壊されにくい場所を選ぶ。
そして出来るだけ工具が使いにくくなる位置にロックを付けましょう。

ステンレス(特殊ステンレス)、アルミ(特殊アルミ)、チタン、そしてワイヤーロックは強度が低く、メインのロックには向いていません。
- ワイヤーロック、特殊繊維のロックは、数秒で切断される。
- 焼き入れされた16mmの防犯ロックは、窃盗団がよく使う工具では切断できない。
※ステンレス(特殊ステンレス)、アルミ(特殊アルミ)、チタンは強度が低く、もっと太いものが必要。
- 焼き入れされた14mmは、工具の扱いに慣れた人じゃないと切断できない。
切断するのに 2分以上かかる。
- 焼き入れされた12mm、13mmは、切断に 2分前後かかる。
- 焼き入れされた10mmは、切断に 1分前後かかる。
10mm・12mmクラスの防犯ロックを使う場合は、複数のロックとアラームを併用して時間がかかるようにしておくと、狙われにくくなります。
防犯ロックの種類と特徴。
- チェーンロック。
- 多関節ロック。(ブレードロック)
- U字ロック。
- ワイヤーロック。スチールリンクロック。
- 特殊素材。
- ディスクロック。
- ブレーキレバーロック。
特徴を順番に説明していきます。
チェーンロック。

鎖を南京錠などで留める形のロック。
線形(太さ)10mmから12mmクラスでも切断は結構たいへんで数十秒かかります。
切断時に音も出ます。
後述するワイヤーロックなどと比べれば信頼のおけるロックです。
チェーンロックのメリット。
- 一般的な「覗かせ式」、一方の先端に大きめのリングを付けて逆側をそこに通す「投げ輪式」など色々な施錠方法が選べる。
- 小さくまとめやすい。
- 焼入れされた線径(太さ)16mm以上の製品は、窃盗団がよく使う工具では破壊できない。
※ステンレス(特殊ステンレス)・アルミ(特殊アルミ)・チタンの製品は強度、硬度(硬さ)が低いので、自宅のメインとしては向いていません。
覗かせ式。

先端のリンクの中に、もう一方の先端を覗かせるように通す方式。
チェーン全体は輪っか形状となります。
投げ輪式。

一方の先端に大きめのリングを付け、そこにもう一方の先端を完全に通してしまう方式。
長めの製品なら、長さを有効に使うことが出来ます。
南京錠やU字ロックで、リンク 2つをまとめて施錠するなど、施錠方法はよく考える必要があります。(画像参照)
小さい U字ロックや、つる (U部分) が長い南京錠が最初から付属している製品もあります。
シャックルガード付きの南京錠。

「つる」(U字の部分、シャックルとも言う)に、ガードが付いているタイプの南京錠。
つるがむき出しのものより、切断されにくくなります。
チェーンロックのデメリット。
- 全体の幅は線径の3倍以上になる。
- 重い。
- 重くて短い間隔で曲がるので、車体に当てずに通すのが難しい。

切断テストでは、線径14mmは2分以上、12mmは2分前後の時間がかかっていることが多いです。
12mmクラスでも複数使用すれば、ある程度時間を稼げます。
※ステンレス、アルミ、チタンは強度が低いので、もっと太い製品が必要です。
防犯ロックの売れ筋ランキング。
amazon バイク用ロックの売れ筋ランキングチェーンロックのレビューや商品詳細はこちらからご覧ください。
amazon「バイク チェーンロック」検索結果。リンクは全て別タブで開きます。
最高ランクのチェーンロック。
かなり昔の話ですが、最強ロックと名高い「キタコロック」の制作者が、全ての市販チェーンをテストして一番切断しにくかったチェーンです。
JIS規格の最高ランク、等級10のチェーンです。
南京錠は付いていません。付けやすい大きさでもないので隙間のサイズをよく確認して下さい。
覗かせ式には出来ません。
リンクを 2つまとめて施錠する形になります。
※もしくは、U字ロックをバイクに付けて、そこにチェーンを通す。
20mmはU字ロックを使わないと施錠は難しいと思います。
SV2160が焼入れされた16mm。
SV2200が焼入れされた20mm。
窃盗団がよく使う工具では切断できない「焼き入れされた16mmのチェーンロック」
楽天市場「中野製鎖工業」検索結果。超硬張鋼チェーンというのが焼入れされた製品で16mmまであります。
南京錠は付いていないので注意して下さい。
投げ輪式(端が丸環)は、リンク 2つをまとめて施錠する必要があります。
かなり大きい南京錠かU字ロックが必要です。
※もしくは、U字ロックをバイクに付けて、そこにチェーンを通す。
投げ輪式(端が丸擐)を普通の輪っか形状で使う場合、小さい南京錠だと丸擐をすり抜けてしまいます。
チェーンと丸環の隙間のサイズをしっかりチェックして下さい。
多間接ロック。ブレードロック。

KITACO キタコ ウルトラロボットアームロック (TDZ-03)
かなり小型の多関節ロック。

金属の板やブロックを繋げたロック。
先端部の幅は同じ太さのチェーンの3分の1以下です。
太い製品でもスポークホイールなどに通しやすくなります。
小型の製品は強度が低く、テコの原理や腕力で破壊されてしまいます。
折りたたむとかなり小さくなる為、出先の盗難防止や、ヘルメットの盗難防止に向いています。

レッドバロンのロック。BL-10

有名チェーン店「レッドバロン」でバイクを購入した人向けの多関節ロック。
通称「バロンロック」
正式名称「BL-10」
小型の持ち運び用としては、太くて破壊しにくいロックです。
2016年に、施錠しているBL-10を簡単に外している動画が公開されました。
https://www.youtube.com/watch?v=iLidaYcgim8
オークションで古い製品を買うことはおすすめしません。
レッドバロンによると、何度も改良を重ねているそうです。
実際に形状が少しずつ変化しています。
※現在は改良されて形状が違うので、この方法では外せません。
多間接ロックのメリット。
- 同じ太さのチェーンより軽く、幅も小さくなる。
- 折りたたんでコンパクトになる製品が多い。
小型の製品は、持ち運びやすく出先用として使いやすい。
- ある程度曲がらず真っ直ぐな部分があるので車体に当てずに通しやすい。
- 焼入れされた線径(太さ)16mm以上の製品は、窃盗団がよく使う工具では破壊できない。
多間接ロックのデメリット。
- 種類が少ない。
- 安い製品は曲がる間接部分が弱い。
- 太い製品は強度重視で曲げにくい形状。
- 施錠は基本的に輪っかの形。これ一択となりチェーンより地球ロックしにくい。
多間接ロック (ブレードロック) のレビューや商品詳細はこちらからご覧ください。
amazon「多関節ロック」検索結果。リンクは全て別タブで開きます。
狙った商品が出やすいワードで検索しています。
太い多関節ロック。
キタコ:ウルトラロボットアームは最強ロックと言われています。
過去に制作者本人がある程度の情報を公開していたことがあり、素材も形状も作り方も凝りに凝っていた、まさに最強ロックです。
全て別タブで開きます。
U字ロック。

U字ロックは、U字型の棒を鍵の付いた直線型のバーに差し込む形のロックです。
切断に強く、それ以外の攻撃には弱くなっています。
窃盗団がよく使う工具が切断工具なので、太い製品は防犯性が高いと言えます。
U字ロックを南京錠の代わりに使う。

南京錠が使いにくいチェーンに使ったり、破壊されにくいスイングアームやフロントフォークなどに U字ロックを付けて、そこにチェーンを通す。
といった使い方ができます。
U字ロックのメリット。
- 長めの真っ直ぐな部分があるので車体に当てずに通しやすい。
- 南京錠の代わりにするなど他のロックと併用しやすい。
- 焼入れされた線径(太さ)16mm以上の製品は、窃盗団がよく使う工具では破壊できない。(Uの字部分限定)
※ステンレス・アルミ・チタンの製品は強度、硬度(硬さ)が低いので、自宅のメインとしては向いていません。
U字ロックのデメリット。
- 単体では地球ロックしにくい。
- 安い製品は「てこの原理」で捻って簡単に破壊されている盗難映像とテスト動画がある。
- U字部分は太くても、鍵穴のあるバー部分は薄い金属カバーという製品が複数ある。

バー部分 (真っ直ぐな部分) を破壊しているテスト動画が存在します。
可能であれば、バー部分に工具が使いにくくなるような位置に付けましょう。
焼入れされた16mm以上のU字ロックは切断には強いのですが、引張り(U字部分を引き抜く力)には弱くなっています。
有名メーカーの最上位クラスのU字ロックでも引張りに耐える力は10トンとなっています。
素材と太さ(16mm)から切断に耐える力は40トン前後になると推測できます。
・窃盗団がよく使う工具に引張りで破壊する工具はありません。
しかし万全を期するなら、バイクや地球ロックの柱などが邪魔となって引き抜く破壊が出来ないような位置に付けるようにして下さい。
・鍵穴のあるバー部分に分厚い金属が使われていない場合。
ここが狙われている盗難映像はありませんが、破壊しているテスト動画はあります。
万全を期するなら、バー部分に工具が使いにくくなるような位置に付けて下さい。
例えばホイールに通すとき、バー部分を内側にするだけでも少し破壊しにくくなります。
参考:bicycle lock – Wikipedia
かなり昔の情報ですが、参考文献に16mmのU字ロックを引き抜く形で破壊した事が書かれています。
参考文献には多くのU字ロックが引き抜く形での破壊をされていたという情報などもあります。
てこの原理(捻り)・U字部分を引き抜く破壊について。
U字ロックについて調べていると、
「ジャッキを使われないように隙間をなくせ」という言葉をよく目にします。
しかし、てこの原理での破壊動画を見ると隙間が大きいほどU字ロックが動いて時間がかかっています。
隙間が小さいほど「支点」が定まり短時間で破壊しています。
ジャッキの情報は少ないのですが、改造したジャッキでものすごく小さい隙間にも使用できる。
といった情報が見つかります。
別の工具を使った引き抜きでの破壊も、ものすごく小さい隙間でも破壊できる。
という情報が見つかります。
実際に使われた工具を調べると、
隙間をなくすことよりも「てこの原理」「引き抜き」をされにくい位置に付けることが重要です。
安い(強度の低い)U字ロックを「てこの原理」で破壊している盗難映像はありますが、「引き抜き」の盗難映像はありません。
引き抜きは、工具もかなり特殊なものが必要です。
一方、てこの原理は長い棒があれば可能です。

強力なU字ロックを使っていて破壊されなかったとしても、
破壊を試みられるだけで嫌ですよね。
長い棒で「てこの原理」を使われないようにすることが、いちばん重要だと考えられます。
レビューや商品詳細はこちらからご覧ください。
おすすめはデイトナのストロンガーU字ロック。
太さ16mmで低価格。
鍵穴のあるバー部分の内部は薄い金属カバーなので、ここが狙われにくくなるように設置できれば完璧です。
リンクは全て別タブで開きます。
調べたい商品が決まっている人は、検索ボックスにメーカー名などを足して検索して下さい。
ワイヤーロック。(スチールリンクロック)

細い糸状の金属を束ねて太くしたのがワイヤーロック。
細いワイヤーに薄い金属カバーを付けたのがスチールリンクロック。

軽くて安くて種類が豊富なので、出先のヘルメット・ジャケット・バッグなどの盗難防止に向いています。
強度がとても低いので、自宅のメイン用として使ってはいけません。
小さくて明るい色のワイヤーロックは、バッグ類の盗難防止に向いています。

ワイヤーロックのメリット。
- 値段が安く軽い製品が多い。
- 外装が柔らかく車体に傷が付きにくい。
- バイクカバーを留めるなどサブのロックとして使いやすい。
- 軽くて種類が豊富なので、出先のヘルメット・ジャケット・バッグなどの盗難防止用として持っていきやすい。
ワイヤーロックのデメリット。
- 専用の工具があれば、ほぼ全ての製品を簡単に短時間で音もなく破壊できる。
2秒とか3秒で切断している動画が大量にあります。
- 小さくまとめにくい。
ワイヤーロックのレビューや商品詳細はこちらからご覧ください。
amazon「バイク ワイヤーロック」検索結果。全て別タブで開きます。
特殊素材。
主に「切れにくい特殊な繊維」や「軽くて錆びに強いチタン」を使った防犯ロック。
どちらも軽さ重視で、だいたい自転車用です。
特殊素材系のメリット。
- 軽いので出先用として持っていきやすい。
- 特殊繊維系は、小さくまとめやすい。

特殊繊維系は、出先でフルフェイスヘルメットやバッグの盗難防止。
ジャケットの袖に通してバイク用ジャケットの盗難防止などにも使いやすいです。
特殊素材系のデメリット。
- テスト動画や海外の自転車専門サイトで多くの製品が簡単に短時間で破壊されている。
※特殊繊維もチタンも窃盗団がよく使う工具で簡単に切断されています。
- 破壊は短時間で音も出にくいので、自宅のメインとしては使えない。
※メーカーの宣伝動画では敢えて破壊しにくい工具を使っているので、あまり参考になりません。
ディスクロック。

下は、外し忘れ防止のコード(リマインダー)
ブレーキディスクローターに取り付けるロック。
小型なので出先用に向いています。

ディスクローターのボルトを外されるとバイクは動いてしまいますが、他のロックよりもアラーム付きの製品が多く多少はアラームで補えます。
※一部ボルト外しに対抗できる製品もあります。
スプロケットに付けると簡単に無効化できずに、より効果的です。
ただし、チェーンオイルで手が汚れるおそれがあります。
ディスクロックのメリット。
- 小さい製品が多く、持ち運びが楽。
- アラーム付きが多く、出先で簡単にアラーム機能を追加できる。
ディスクロックのデメリット。
- 単体では地球ロックしにくい。
- 安い鋳物の製品は落としただけで割れたという情報もあるぐらい壊れやすい。
- 見えているアラームは無効化しやすい。
- 小さくて目立たないので外し忘れる可能性がある。

リマインダーという外し忘れ防止のコードが付いている製品もあります。
リマインダー単体でも購入できます。

ディスクロックのレビューや商品詳細はこちらからご覧ください。
amazon「ディスクロック」検索結果。全て別タブで開きます。
リマインダー(外し忘れ防止コード)も出てきます。
ディスクローターのボルト外しに対抗できるディスクロック。
楽天市場「キタコ ディスクロック」検索結果。別タブで開きます。
amazonは上記「ディスクロック」の検索結果に出てきます。
ブレーキレバーロック。
フロントブレーキをかけた状態に固定して動かしにくくするロックです。
物凄く簡単に無効化できますが、それを少し補えるアラーム付きの製品もあります。
ブレーキレバーロックのメリット。
- 小さくて持ち運びが楽。
- 外し忘れがない。
- しゃがんだりせず楽に着脱できる。
- パーキングブレーキ代わりになる。
- アラーム付きなら、出先でアラームを追加できる。
ブレーキレバーロックのデメリット。
- ブレーキレバーもケーブルも物凄く簡単に切断できる。簡単に外せる。
- 見えているアラームは無効化しやすい。
- 地球ロック出来ない。
- 出先の短時間でしか使えない。
長時間ブレーキレバー引きっぱなしはよくないようで、説明書にも出先用であることが明記されています。
鍵がかかる防犯ロックではなく、同じ名前でブレーキを固定するだけの製品もあるので注意して下さい。
取り外せるレバー。
関西シンシアーというメーカーがハーレー用で、
- 取り外せるクラッチレバー。
- シフトペダルを固定。
- 直立させにくくするスタンド。
という製品を出しています。
駐車時にギアをニュートラル以外に入れてレバーを取り外しペダルを固定すれば、後輪が動かなくなります。
バイクはクラッチレバーを引かなくてもギアチェンジ出来るので、レバーだけを外して長時間バイクから離れるのは危険です。
ペダルを固定する製品や、直立させにくくするスタンドとの併用が基本です。
別タブで開きます。
盗難保険。
盗難を完璧に防ぐことはなかなか難しいです。
購入後 数年間、又はローンが残っている間ぐらいは「盗難保険」に入っておくのがおすすめです。
※新車の場合、購入後 3年ぐらいまでは市場価値が かなり高めです。
※盗まれてバイクが見つからず、ローンを払い続けるのは悲惨です。
・盗難保険とロードサービス。
任意保険では補償しきれないことが多い、盗難保険や距離無制限ロードサービスなどが選べる「Zutto Ride Club」
国内 4大メーカー (ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ) のオフィシャルパートーナー。
新車の盗難保険は保険料高めで高額補償、古いバイクは保険料を抑えるなど、数多くのパターンから選ぶことができます。

別タブで開きます。
所長の次回予告。

次回は、
バイクの盗難対策。アラーム・GPS編。