教習所に行く前に、基本パーツの名前と役割を把握しておくと、余裕を持って教習に臨めます。
また、初心者の頃は よほど興味がないと、パーツ名より 半クラッチやシフトチェンジなど操作を覚えることに集中しがち。
アクセル、ブレーキ、タイヤとか大雑把には分かるけど、各パーツの正確な名前は知らないんだよね。
私も初心者の頃、バイク関連の本やWeb記事を読んでて、どの部品のことを言ってるのか分からないことがありました。
そこで今回は、「基本パーツの場所」と、その「パーツの名前、役割」を紹介します。
バイク前側の基本パーツ
- メーター
- ミラー(バックミラー)
- ハンドル(グリップ、ハンドルバー)
- クラッチレバー
- ブレーキレバー
- ウインカー(前側)
- ヘッドライト
- フロントフォーク
- フロントタイヤ(前輪)
- フロントフェンダー
- ホーン
※前側の画像から説明しやすい部位の名前です。
メーター
速度やエンジン回転数を表示します。
たいてい、今まで走った距離を示す走行距離計(オドメーター)、
ウインカーなどが点いていることを示すインジケーターランプなども付いています。
車種によって形状、機能はかなり異なります。
画像 左:速度計と各種インジケーターランプのみのシンプルなアナログ式メーター。
画像 右:デジタル式で、色々な情報を表示できるメーター。
・走行距離計(オドメーター)の例。
・インジケーターランプの例。
- ニュートラルランプ。
ギアをニュートラルにすると点灯。 - ハイビームインジケーターランプ。
ヘッドライトを上向きにすると点灯。 - エンジン警告灯。
エンジン関係にトラブルが起こると点灯。 - 油圧警告灯。(オイルランプ)
エンジンオイル関係にトラブルが起こると点灯。 - ウインカーインジケーターランプ。
ウインカー使用中に点灯。 - 燃料警告灯。
ガソリンが残り少なくなったときに点灯。
ミラー(バックミラー)
後ろを確認する為の鏡(かがみ)。
基本的に左右に付きます。
排気量50ccまでの原付バイクは右側だけでもOK。
ハンドル(グリップ、ハンドルバー)
自転車と同じように、ハンドルを動かすと連動して前輪が動きます。
手で持つ場所を「グリップ」それ以外のパイプ形状の部分を「ハンドルバー」と、分けて呼ぶこともあります。
- ハンドルバー。
- グリップ。
クラッチレバー(左手側のレバー)
左手側のクラッチレバーは、ギアチェンジ(※)の際に引く レバーです。
バイクは基本的にエンジンの力が伝わっている時にギアチェンジは出来ません。
クラッチレバーを引くと、エンジンの力が伝わるのを遮断することが出来ます。
※ギアチェンジ。
バイクは速度に合わせてギア(歯車)を切り替えて走行します。
スタート時は 1速というギア。
少しスピードが上がると 2速というギアにチェンジ。
更にスピードが上がると 3速というギアにチェンジ・・・
といった具合にギアを切り替えることをギアチェンジ(又はシフトチェンジ)と言います。
2速から3速のように数字が上がるギアチェンジを「シフトアップ」
3速から2速のように数字が下がるギアチェンジを「シフトダウン」と言います。
ブレーキレバー(右手側のレバー)
レバーを引くと、前輪のブレーキ(フロントブレーキ)が かかります。
ウインカー
方向指示器。
左右両側、そして後ろの左右にも付いています。
右折のときは右側を点滅させ、左折のときは左側を点滅させます。
・ハザード機能。
駐停車時に ウインカーを両方同時に点滅させるハザードランプ(駐車ランプ)の機能が搭載されている車種もあります。
・オートキャンセル機能。(オートキャンセラー)
ウインカーを出して曲がった後に、自動でオフになる機能。
一部の車種に採用されています。
※基本的に、バイクのウインカーは自分でオフにします。
・ポジションランプ。(車幅灯)
車両の「幅」を視覚的に分かりやすくする為のライトです。
バイクの場合、ウインカーはポジションランプとして使われることも多いです。
※令和5年9月以降に販売されるバイクはポジションランプが必須となっています。
ヘッドライト
前方を照らすライト。
バイクは道路運送車両法で昼間もヘッドライトを点けることが義務付けられています。
現在のバイクは、常にヘッドライト点きっぱなし(常時点灯式)です。
昼間に「デイタイムランニングライト(DRL)」という昼間専用のライトに切り替わる車種もあります。
フロントフォーク
ハンドルと前輪を繋ぐ筒状のパーツ。
これにより、ハンドルを動かすと前輪も動きます。
基本的に、左右両側にあります。
また、前側のサスペンションの役割も持っています。
細い部分が「インナーチューブ」
太い部分が「アウターチューブ」
アウターチューブの中に インナーチューブが入っていき、全体が伸縮することで衝撃を和らげます。
インナーチューブとアウターチューブの隙間からゴミが入ったりしないように「ダストシール」というゴムパーツが付いています。
ちなみに、
画像 左が昔ながらの形状の「正立フォーク」
画像 右は逆向きなので「倒立フォーク」と呼ばれます。
倒立フォークは、太くて しなりにくいアウターチューブの部分を長く出来る為、スポーツ走行向きのバイクによく採用されます。
フロントタイヤ(前輪)
前側のタイヤ。
フロントフェンダー
前側の泥よけ。
前輪が巻き上げた泥水などが車体や運転者にかかるのを防ぎます。
ホーン
ホーン(クラクション)の音が出るところ。
たいていヘッドライトの下あたりに付いています。
バイク後ろ側の基本パーツ
- テールランプ(テールライト、ブレーキランプ)
- ウインカー(後ろ側)
- テールカウル(シートカウル)
- ナンバープレート
- リフレクター
- リアタイヤ(後輪)
※後ろ側の画像から説明しやすい部位の名前です。
テールランプ(テールライト、ブレーキランプ)
後続車に自分の車両の位置を伝える為のライトです。
ブレーキをかけると より強く点灯します。
後続車に減速中であることを伝えます。
ウインカー(後ろ側)
後ろ側の方向指示器。
右折のときは右側、左折のときは左側を点滅させます。
テールカウル(シートカウル)
シートの下あたりにある樹脂(プラスチック)パーツ。
付いていない車種もあります。
ナンバープレート
ナンバーの他に、その車両の種類(法律上の区分)などが分かるようになっています。
リフレクター
後ろ側の反射板。
安全の為、後続車のヘッドライトを反射して存在をアピールします。
リアタイヤ(後輪)
後ろ側のタイヤ。
バイクは基本的にリアタイヤ(後輪)を回すことで前に進んでいきます。
バイクの構造的に、
「前輪は後輪に引っ張られている」と表現したりもします。
またまた〜。
そんなわけないでしょ。
いや、ホントに。
後輪が車体(フロントフォーク)を押して、前輪はフロントフォークに引っ張られている。というイメージ。
バイク右側の基本パーツ
- 燃料タンク
- 燃料タンクキャップ
- サイドカバー
- シート
- グラブバー(タンデムバー)
- リアフェンダー
- ブレーキディスクローター
- ブレーキキャリパー
- マフラー
- リアサスペンション
※右側の画像から説明しやすい部位の名前です。
燃料タンク
ガソリンが入るところ。
電動バイクには必要ありません。
ただ、ニーグリップ(※)の重要パーツの為、電動バイクにも似たような部品が付くことがあります。
電動バイクはガソリンを入れなくていいので、「小物入れ」となっている場合が多いです。
※ニーグリップ。脚の内側で車体を挟んで、体を安定させること。
燃料タンクキャップ
燃料タンクにガソリンを入れるときの入口。
たいていバイクのキー(鍵)で開け閉め出来るようになっています。
サイドカバー
バイクの横側にある樹脂(プラスチック)パーツ。
開閉可能で、中が小物入れや車載工具入れとなっている場合もあります。
サイドカバーは、付いていない車種もあります。
シート
座るところ。
タンデム(二人乗り)出来るバイクは、シートの後ろ側を「リアシート」「タンデムシート」と呼びます。
リアキャリア(シートの後ろに付ける荷台)に取り付けるシートは、「ピリオンシート」と呼ばれます。
グラブバー(タンデムバー)
タンデム(二人乗り)の際に、後ろに乗る人が持つパーツ。
加速、減速のときに身体が前後に動くのを抑えます。
ゴムロープやゴムネットなどで荷物を固定するときに使われる「荷掛けフック(画像のオレンジ丸)」が付いている場合もあります。
グラブバー自体も、荷掛け用に使えます。
レトロ系のバイクには、ベルト形状の「タンデムシートベルト」がよく採用されます。
画像 左:グラブバー。
画像 右:タンデムシートベルト。
リアフェンダー
後ろ側の泥よけ。
タイヤが巻き上げた泥水などが後ろに飛び散るのを防ぎます。
車種によって形状は大きく異なります。
画像 左:後輪の上に小さいリアフェンダー。※シート下も泥よけとして機能します。
画像 右:テールカウルと一体になったような大型のリアフェンダー。
ブレーキディスクローター
タイヤ(ホイール)に固定されている円盤状のパーツ。
タイヤと一緒に回っています。
次で説明する「ブレーキパッド」に挟まれてブレーキが かかります。
「ブレーキディスク」又は「ディスクローター」と略して記される場合も多いです。
タイヤの左右両側に付く場合は、「ダブルディスク」と表現します。
ブレーキキャリパー
画像 左:後輪のブレーキキャリパー。
- 上から見たブレーキキャリパー。
- ブレーキパッド。
- ブレーキディスクローター。
ブレーキキャリパーの中に摩擦力の高いパッド、いわゆる「ブレーキパッド」が入っています。
ブレーキパッドでブレーキディスクローターを挟み込んで回転を遅くしていくことでバイクは減速していきます。
「ブレーキディスクローター」と「ブレーキキャリパー」は、多くの車種で前後に採用されています。
昔に主流だった「ドラムブレーキ」というブレーキシステムも有り、小排気量バイクやレトロ系バイクによく採用されています。
画像:ドラムブレーキ。
中に「ブレーキシュー」という摩擦力の高いパッドが有り、ブレーキシューを内壁に押し当てて減速します。
マフラー
排気管。
- 前側の細い部分は「エキゾーストパイプ」
略して「エキパイ」
- 後ろ側の太い部分は「サイレンサー」(消音器)
全体を「マフラー」や「エキゾーストシステム」と表現します。
エキゾーストパイプ内部に、排気ガスの有害成分をキレイにする触媒(キャタライザー)があります。
そして、サイレンサー内の消音機構で音を小さくします。
社外品のマフラーで、
サイレンサーのみ交換するものを「スリップオン」
マフラー全体を交換するものを「フルエキゾースト(フルエキ)」
と言います
リアサスペンション
後ろ側のサスペンション。
略して「リアサス」
左右両側に付くタイプとシート下に 1つだけ付くタイプがあります。
1つだけのサスペンションは、「モノショック」とも呼ばれます。
モノショックは、両側 2本のタイプよりも基本的に高性能で、スポーツ走行向きのバイクによく採用されます。
バイク右側の基本パーツその 2
- ブレーキペダル
- ステップ
- タンデムステップ
ブレーキペダル
踏むと、後輪のブレーキ(リアブレーキ)が かかります。
前輪のブレーキ(フロントブレーキ)に比べて、制動力(減速する力)は弱めです。
しかし、リアブレーキは効きが弱いからこそ低速時に使いやすいブレーキです。
ステップ
足を乗せるところ。
別名「フットレスト」
スクーターや一部のアメリカンタイプのバイクが採用している平らな足置き場は、
「ステップボード」
「フットボード」
「フロアボード」
などと呼ばれます。
タンデムステップ
タンデム(2人乗り)時に後ろの人が足を置くところ。
通常時は車体側に折りたたまれていて、使用時に出す形が一般的です。
バイク左側の基本パーツ
- エンジン
- フレーム
- チェーン
- スタンド
- ホイール
- サイドリフレクター
※左側の画像から説明しやすい部位の名前です。
エンジン
エンジン内部で、ガソリンの「燃焼力」を 歯車を回す「回転力」に変えます。
最終的に回転を後輪にまで伝えることで、バイクは前に進みます。
電動バイクは、この位置にバッテリーが付くことが多いです。
画像 赤で囲った部分:電動バイクのバッテリー。
フレーム
パイプなどで構成されたバイクの骨格。
骨格であるフレームに、エンジンや燃料タンク、シートなどが付きます。
チェーン
- チェーン。
- ドライブスプロケット(フロントスプロケット)
- ドリブンスプロケット(リアスプロケット)
エンジンによって回された歯車(ドライブスプロケット)の回転を、後輪に固定されている歯車(ドリブンスプロケット)に伝えるパーツ。
チェーンによって後輪が回されて、バイクは前に進みます。
スタンド
駐車するときにバイクを支えるパーツ。
基本的に「サイドスタンド」と「センタースタンド」の 2種類があります。
画像 左:サイドスタンド。
1本の棒状で、バイクを斜めに傾けて支えます。
画像 右:センタースタンド。
「Uの字」を逆さにしたような形状で、バイクを真っ直ぐに直立させて支えます。
ホイール
タイヤの内側の金属パーツ。
主に 2種類。
画像 左:キャストホイール。
基本的に一体成型で作られ、円形の部分と細い部分が くっついているホイール。
画像 右:スポークホイール。
自転車と同じように沢山の細い金属棒が使われます。
スポークホイールは、古いタイプのホイールです。
安価で衝撃吸収性が高い為、レトロ風バイク、ビジネスバイク、オフロードバイクなどによく使われます。
サイドリフレクター(側方反射器)
バイク左右に設置される反射板。
令和5年9月以降に販売されるバイクには必須となっています。
バイク左側の基本パーツその 2
- シフトペダル(チェンジペダル)
- スイングアーム
シフトペダル(チェンジペダル)
ギアチェンジする為のパーツ。
一般的に、踏むとシフトダウン。上向きに動かすとシフトアップ。
レバーとペダルの位置関係。
- 右手と右足でブレーキを操作。
- 左手と左足でギアチェンジ操作。
スイングアーム
後輪とエンジン(又はフレーム)とを繋ぐパーツ。
エンジン側に軸(ピボットシャフト)が有り、扇形に動くことでサスペンションの役割も持ち合わせています。
スイングアームは左右両側に付くのが主流ですが、片側だけに付く車種もあります(片持ちスイングアーム)
ハンドル周りの基本パーツ。
- スピードメーター
- タコメーター
- メインスイッチ
- マスターシリンダー
- キルスイッチ(エンジンストップスイッチ)
- スタータースイッチ(セルスイッチ)
- アクセル(スロットル)
- ハンドルポスト
- ヘッドライト切替スイッチ
- パッシングライトスイッチ
- ウインカースイッチ
- ホーンスイッチ
※スイッチ類は車種によって微妙な違いがあります。説明書で確認してください。
※画像から説明しやすい部位の名前です。
スピードメーター
速度計。
走行中のスピードを表示します。
タコメーター
回転計。
エンジン回転数を表示します。付いていない車種もあります。
メインスイッチ
オンにすると ライトやメーターが点灯し、エンジンを始動する準備が完了します。
「イグニッション」「イグニッションキー」とも呼ばれます。
昔ながらのキー(鍵)を差し込んで回すタイプと、近づくとスイッチが入る「スマートキー」タイプがあります。
一般的なメインスイッチ↓
OFFの位置から、キー(鍵)を押し込んで左に回すと、ハンドルロック(※)が かかります。
※ハンドルロック:ハンドルを左いっぱいに切った状態で固定できる機構。
押して移動しにくくなるので、盗難防止に一定の効果が見込めます。
マスターシリンダー
内部に、ブレーキ液(ブレーキフルード)という液体と、注射器のようなピストンがあります。
ブレーキレバーを引くと、ピストンが押されてブレーキ液に圧力をかけます。
中にピストンがあるシリンダー(筒)状のパーツと、液を溜めておく「リザーバータンク」から構成されています。
- ブレーキ液の「リザーバータンク」
- 注射器のような「ピストン」が入っているシリンダー(筒)。
ブレーキレバーを引く動きでピストンが押されます。
注射器のような構造なので、ピストン前のブレーキ液が押されて圧力がかかります。
- ブレーキレバーを引くと、ピストン(ブレーキ液)が押されます。
- ホース(ブレーキホース)内のブレーキ液も押されます。
- パスカルの原理によって、離れた場所のブレーキキャリパー(ブレーキパッド)が強く押されて、
- ブレーキディスクローターを挟み込みます。
挟み込んだときの摩擦力でブレーキが かかります。
※ブレーキキャリパー、ブレーキディスクローターについては、少し上で説明しています。
後輪のマスターシリンダー(リアマスターシリンダー)の例。
リザーバータンクとシリンダーが少し離れていて、ホースで繋がっている場合が多いです。
- リザーバータンク
- シリンダー(内部にピストン)
ブレーキ液を使ったブレーキシステムは、一般的に「油圧ブレーキ」と言います。
軽い力で強力なブレーキをかけられます。
クラッチ側にも採用されている車種もあり、「油圧クラッチ」「油圧式クラッチ」と呼ばれます。
キルスイッチ(エンジンストップスイッチ)
転倒などの緊急時に手元ですぐにエンジンを止めることが出来るスイッチ。
通常は「赤色」で、右手の親指が届く位置に付いています。
円形の矢印にバツが付いている側を押すと、エンジンが止まります。
※キルスイッチをOFFにしてもメーターのランプなどは消えないので、なるべく早めにメインスイッチもオフにしないとバッテリーが減っていきます。
スタータースイッチ(セルスイッチ)
エンジンを始動する為のスイッチ。
メインスイッチをオンにした後に押すことでエンジンが始動します。
たいてい、イナズマのようなギザギザのアイコンが書かれています。
キルスイッチと一体になっているタイプもあります。
- キルスイッチ。
- スタータースイッチ。
画像 右:キルスイッチと一体になったスタータースイッチ。
アクセル(スロットル)
手前に回していくとバイクのスピードが上がっていきます。
アクセルを「開ける」と表現します。
開けたアクセルを戻していくと徐々にスピードが落ちていきます。
アクセルを「戻す」又は「閉める」と表現します。
アクセルを戻してスピードが落ちていく現象を「エンジンブレーキ」と言います。
エンジンブレーキの減速力は、通常のブレーキに比べて弱めです。
ハンドルポスト
ハンドルを固定する為のパーツ。
ハンドルバーが左右に別れているタイプ(セパレートハンドル)と、左右が繋がっているタイプ(バーハンドル)で形状が異なります。
画像 上:セパレートハンドル。
ハンドルが繋がっておらず、左右それぞれを固定します。
画像 下:バーハンドル。
1本のバー(棒)で構成されており、左右が繋がっています。
ハンドルポストは、中央で上下を挟み込む形のものが主流です。
ヘッドライト切替スイッチ
ヘッドライトは、
・遠くまで照らせる「ハイビーム」
・少し下向きの「ロービーム」
の 2種類あり、ヘッドライト切換スイッチで切り替えが出来ます。
道路交通法第52条によって、「対向車」や「すぐ前を走る車両」がいるときに、「他の車両等の交通を妨げるおそれがあるとき」は「ロービーム」にするように決められています。
街中では、ほぼ「ロービーム」での走行となりますね。
他の車両が近くにいないときは、「ハイビーム」にします。
パッシングライトスイッチ
押している間だけ、ヘッドライトを上向きに出来ます。
短時間だけライトを上向きにしたいときに便利なスイッチです。
パッシングライトスイッチを連続でポン、ポン、ポン・・・と2~3回押すことを「パッシング」と言い、追い越しをしたいときの合図として知られています。
また、対向車に道を譲りたいときに 1回押すなど、対向車に向けての合図としても使われます。
法的な決まりがあるわけではないので、伝わらないこともあります。
ウインカースイッチ
通常、
右に動かすと右ウインカーが点滅。
左に動かすと左ウインカーが点滅。
真っ直ぐ押すとウインカーの消灯。
使い方が違う車種もあるので、説明書で確認してください。
駐停車のときにウインカーを両方点滅させる「ハザード」スイッチが付いている車種もあります。
ハザードスイッチのアイコンには、二重の三角が使われます。
ホーンスイッチ
押すと、ホーン(クラクション)が鳴ります。
ウインカーを出そうとして、クラクションを鳴らしてしまうのは、バイク初心者あるある。
その他の基本パーツ
- フロントカウル
- ラジエター
フロントカウル
走行風を抑える風防。
別名「スクリーン」「ウインドシールド」
ヘッドライト周りだけの小型のものは「ビキニカウル」
エンジンまで覆う大型のものは「フルカウル」
ちょうど中間ぐらいの大きさのものは「ハーフカウル」
と呼びます。
ラジエター
エンジンを冷やす為のパーツ。
エンジンをかけた後、エンジンはだんだん熱くなっていきます。
ラジエターは、冷却水(クーラント)でエンジンを冷やす為の主要パーツです。
※走行風でエンジンを冷やすバイクには付いていません。
冷却水でエンジンを冷やすバイクを「水冷」
走行風でエンジンを冷やすバイクを「空冷」
と呼びます。
ごく一部、オイルでエンジンを冷やす「油冷」というバイクもあります。
ステアリングステム
「ハンドル」「フロントフォーク」「車体(フレーム)」を繋ぐパーツ。
「ステム」と略される場合が多いです。
細かい名称。
- トップブリッジ(アッパーブラケット)
- アンダーブラケット(ロアーブラケット)
- ステムシャフト
ステアリングステムは、「三ツ又」や「トリプルツリー」とも呼ばれます。
※「フロントフォーク左右 2本」と「ステムシャフト」の合計 3本を固定する為。
バックレスト(シーシーバー)
タンデム(2人乗り)のときに使える、後ろの人用の背もたれ。
ごく一部、運転者用のバックレストが付いている車種もあります。
ハーレーのようなアメリカンタイプのバイクでは、「シーシーバー」と呼びます。
満期が近い方、任意保険を探している方、一括見積もりで色々な会社を比較できます。
SBIホールディングス株式会社が運営する「インズウェブ」
見積りは無料。
公式サイト:バイク保険一括見積もり
バイク保険の基礎知識は、こちらの記事をご覧ください。
写真で一括査定、ネットで完結の「KATIX」
詳細記事。
今回の関連記事。別タブで開きます。