バイクで走行中に仲間と会話が出来るインカム。
音楽やナビ音声が聴けたり、ラジオを搭載しているモデルもあり、ソロツーリングでもあったら嬉しいアイテムです。

一般的な形。
- 口元にマイク。
- 耳元にスピーカー。
- ヘルメット(外側の)左下に本体。
- 本体でボリュームなどの調節。
まずは基本情報。知ってる情報は飛ばして下さい。
通信距離。

初心者は、なるべく通信距離の長いものがオススメです。
・街中は200mクラスの製品。
・高速道路は1kmクラスの製品。
・人数が多い場合はなるべく通信距離の長い製品。
という説明がとても多いのですが(初投稿時2022年9月時点の話です)、
街中で距離が開きそうになっても すぐに止まれないことはよくあります。
信号で分断されると、200mぐらいあっという間に過ぎてしまいます。

ベテランなら、「止まれるところで待ってるだろう」
と考えて焦ったりしませんが、
初心者は置いていかれると、かなり焦ってしまいます。
使っているモデルによっては、※ペアリングのやり直しも必要です。
初心者は、通信距離が長いと不安が減ります。
逆に、ある程度バイク経験のある人達で少人数なら、通信距離はそこまで気にしなくてもいいと言えます。
※ペアリング。
会話をしたいインカム同士をBluetoothなどで無線接続することです。
バイクに乗る前に接続の設定を行っておく必要があります。
通話人数。
メーカー、モデルによって通話できる人数は大きく異なります。
多いのは2人~6人。
基本的に通話できる人数が増えると値段が高くなります。
1人用や、最大15人、条件付きだが無制限というモデルもあります。
2人用。
2人用は、ソロやタンデム(2人乗り)がメインの人向け。
ソロツーリング派の人は、音楽の音質やスマホの機能をどれだけ使えるかなどを重視して選ぶといいでしょう。

ソロでインカムって必要かな?
2人用インカムは比較的安い製品が多いので、ソロ派でも気になってる人は試してみてはいかがでしょうか。
3人以上。
3人以上なら、まず人数に合わせたモデルを探す。
それから※ペアリングのしやすさ、付加機能、他メーカーとのペアリングが可能かどうか、などで絞りこんでいくといいでしょう。
基本的に同じメーカーで揃えるとペアリングが楽になります。
ペアリングがしやすいと、ツーリング前の無駄な時間が減ります。
※ペアリング。
会話をしたいインカム同士をBluetoothなどで無線接続することです。
バイクに乗る前に接続の設定を行っておく必要があります。
ユニバーサル接続機能。
他のメーカーのインカムとペアリング出来る機能。
多くのモデルで採用されていますが、他のメーカーを登録できるのは1台だけ。という製品が主流です。

他メーカーのインカムを何台も登録することは出来ませんし、繋がりにくいこともあります。
使えない機能も出てきます。
皆で揃える・既に持っている人に合わせるなど、
なるべく同じメーカーで揃えるほうがいいでしょう。

別メーカーばかりでも、LINE通話などで会話に関してはある程度対応できます。
メッシュ通信。自動経路制御機能。

日本正規代理店品 cardo system PACKTALK BOLD JBL パックトーク ボールド ジェービーエル 【シングル】 カルド インカム 1830101301
・メッシュ通信。
メッシュという機能を搭載しているモデルなら、当日のペアリングは不要です。
※事前設定は必要です。
基本的に次の自動経路制御機能も備わっています。
・自動経路制御機能。
通信可能距離から離れてしまっても、通信できる距離に戻れば自動で復帰できます。
手動でペアリングし直すという手間はいりません。

人数が増えれば増えるほどペアリングの簡単さが重要になってきます。
ただ、メッシュ搭載モデルは値段が高めです。
通話時間。
重要なのは「連続使用時間」
連続使用時間の他に、待機時間(通話なしでの持ち時間)・音楽再生時間といった表記もあるので注意して下さい。
自分のバイクライフに必要な時間を考える。
それ以上の「連続使用時間」があれば問題なし。
なのですが、
機能や価格との兼ね合いで上手くいかないこともあります。

使用時間は短いけど、このモデルが欲しいんだよね。
といった場合ですね。
・モバイルバッテリーを持って行く。
・USB電源をバイクに取り付ける。
などである程度の対処は可能です。
防水性能。
IP65・IP67・IPX6・IPX7などの記号で表されます。
最後の数字(4番目の数字)が防水性能です。
最後の数字 | 試験内容 |
---|---|
5 | 1分間に12.5Lの水をかける。最低3分。 |
6 | 1分間に100Lの水をかける。最低3分。 |
7 | 水深1mに30分間つける。 |
最後の数字が5以上であれば、通常の雨には耐えることが出来ます。
6は、かなり激しい雨にも耐えられます。
※バイクで走行していない時の話です。
・走行中。
バイクで走行中は、雨の勢いにバイクのスピードがプラスされます。
激しい雨の高速道路などは最後の数字が5以下、又はただ防水とだけ書かれている製品は耐えられないおそれがあります。
どれだけ激しい雨でもバイクに乗る。という人には、最後の数字が6の製品がおすすめです。
・洗剤。
せっけんや洗剤(界面活性剤)を含んだ水は浸透力が上がります。
最後の数字が7(水につけても大丈夫)だからといって、洗剤で洗ったりしないように注意して下さい。
汚れの落とし方は説明書に従って下さい。
ちなみに、
3番目の数字は防塵(ホコリに対する)性能です。
0~6までで、数字が大きいほど性能が高くなります。
3番目がXだと、防塵の検査はしていないということになります。
音楽・ラジオ・ナビ音声など。
Bluetoothのインカムなら、スマホで音楽やラジオ、ナビ音声などが聞けます。
Bluetooth搭載の音楽プレイヤーやナビの音声も聞けます。
電話を受けたりかけたり、Siri・Googleアシスタントが使えるモデルもあります。

スマホのバッテリーも同時に減っていくことには注意して下さい。
※使う製品によってBluetooth接続がうまくいかないという事も稀に起こります。
インカム本体にFMラジオが付いているモデルも沢山あります。
cellular line・SENA・Cardo・MIDLAND社の製品はFMラジオ付きが多くラインナップされています。
有名メーカーについては後述します。
取り付け。
一般的な取り付け方法。
※メーカー、モデルによって多少の違いがあります。
大まかな流れ。
- 本体をヘルメット左下に付ける。
- 耳元にスピーカーを付ける。
- 後頭部(下のほう)にスピーカー用のケーブルを通す。
- 口元にマイクを付ける。
- マイク用、スピーカー用のケーブルを本体に付ける。
1. 本体をヘルメット左下に付ける。

- クリップで挟む。
- 面ファスナー(マジックテープ)で貼り付ける。
主にこの2パターンで取り付けます。

面ファスナーの場合、取り付け位置は慎重に決めて下さい。
2. 耳元にスピーカーを付ける。

だいたい直径3~4cmの円形でスポンジのカバーが付いています。
ヘルメットの内装(肌に当たる柔らかいパーツ)の横部分を取り外します。
※内装が取り外せないヘルメットもあるので事前に確認して下さい。
耳の位置にスピーカーを取り付けます。
面ファスナー(マジックテープ)で取り付けるタイプが多いです。
スピーカーが付けやすいように窪みを設けたヘルメットも増えてきています。
アライヘルメットは、内装の中にスピーカーを入れる。という設置方法となっています。

マジックテープだとある程度の位置調節が可能です。
出来るだけ前のほうに付けると耳が押されて潰されるという事が起こりにくくなります。
3. 後頭部(下のほう)にケーブルを通す。
後頭部の内装を外して、スピーカーのケーブルを内装の内側(下のほう)に通します。
ケーブルを通す為の溝が設けられているヘルメットも増えてきています。
※後頭部の内装が取り外せない場合、ただ後ろに回す形となります。何とか工夫してヘルメット内に固定できればベストです。
4. 口元にマイクを付ける。
フルフェイスの場合は、ヘルメット内部にマジックテープなどで取り付けます。

口元に風を取り込むベンチレーションがある場合は、避けて少し横に付けます。
ベンチレーションに近すぎると風の音で聞こえにくくなる可能性があります。
オープンフェイス(ジェット)の場合、棒の先にマイクが付いた形、いわゆるヘッドセット型となります。

フルフェイス用のマイクはケーブル(コード)で繋ぐので、オープンフェイスには使えません。
有名メーカーは、オプション品でフルフェイス用のマイクを固定してオープンフェイスでも使えるパーツを販売しています。
5. マイク用、スピーカー用のケーブルを本体に付ける。
フルフェイス用は、
本体とマイク、本体とスピーカーをケーブルで繋ぎます。
オープンフェイス(ジェット用)は、
本体とマイクの間は棒なので、本体とスピーカーをケーブルで繋ぎます。
ヘルメットの左側に(内装の内側に)、マイク用とスピーカー用のケーブルを通します。
本体の近くからケーブルの先を出し、本体と接続します。
ケーブルが外に出過ぎていると風で揺れてヘルメットに当たります。

見た目もよくないので、すっきり取り付けられる位置を探して下さい。
有名メーカー。
情報が多く、充実したアフターサービスやQ&A等々、有名メーカーの製品を購入するのがいちばん安心です。
予算に余裕があるなら、有名メーカーの製品をおすすめします。
インカム販売の有名メーカー。
- cellular line
- SENA
- Cardo
- MIDLAND
- デイトナ
- サインハウス(B+COM)
・cellular line
ヨーロッパシェア1位のメーカー。
連続使用時間が長く、FMラジオ付きが多いのが特徴。
・SENA
ラインナップが多く、低価格のモデルもあります。
ショウエイ純正モデルがあります。
メッシュ搭載モデルも有り。
・Cardo
音響メーカーJBLとコラボした音質の良いモデルがあります。
メッシュ通信の元祖的存在。
とうぜんメッシュ搭載モデル有り。
・MIDLAND
幅広いラインナップで低価格のモデルもあります。
他のメーカーとの通話が出来るユニバーサルインターカム機能を世界で初めて導入。
メッシュ搭載モデル有り。
・デイトナ。
必要最低限の機能で価格を抑えているのが特徴。
インカムを試してみたい人におすすめ。
自動経路制御機能あり。
日本のメーカー。
・サインハウス。(B+COM)
デイトナを少しずつパワーアップさせたような感じ。
価格もデイトナより少し高くなっています。
ほとんどの他メーカーインカムと接続できる独自のユニバーサル接続機能。
他メーカー2台と接続可能。
自動経路制御機能あり。
日本のメーカー。
国内シェア1位。
低価格製品。
「ちょっと試してみたいな」という場合、高額な製品は買いにくいものです。
低価格製品も沢山ありますが、なるべく情報を得る為にレビュー数が多いものにしておくのが無難です。
・LEXIN
amazonnでレビュー数が多く、評価も高いメーカーです。
・FODSPORTS
レビュー数が多く、評価も高め。
所長から一言(まとめ)。

初心者は、通信が切れると焦ってしまいがち。
なるべく通信距離の長いモデルがおすすめ。
全員同じメーカーで揃えれば、通話は安定。機能も全部使える。
別メーカーばかりでも、LINEなどで会話だけは可能。

人数が多い場合、メッシュ機能搭載モデルならペアリングが簡単。
ただ、値段はちょっと高くなるよ。頑張れ。
全員同じメーカーなら、ペアリングが楽。
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