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センタースタンドとサイドスタンドの安定性について

センタースタンドとサイドスタンドの安定性

※平らな地面での比較となります。

山田
山田

そりゃあ、真っ直ぐ立つセンタースタンドが安定してるでしょ。

神崎
神崎

私も、そう思い込んでいた時期がありました。

神崎
神崎

実は昔、センタースタンドとサイドスタンドの両方が付いているバイクに乗っていたことがありますが、サイドスタンドを使った記憶はほとんどありません。

鈴川
鈴川

台風や地震で「バイクが動いてしまったときの安定性の違い」なども解説します。

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センタースタンドとサイドスタンド

サイドスタンドとセンタースタンド

画像 左:サイドスタンド
1本の棒状で、車体を斜めに傾けて支える。

画像 右:センタースタンド
「U」の字を逆さにしたような形状で、車体を真っ直ぐにして支える。

センタースタンドとサイドスタンドの付いている位置(軸の位置)

センタースタンドとサイドスタンドの軸の位置
  1. 一般的にセンタースタンドは後輪を浮かせる為に、重たいエンジンの後ろあたりに付いています。
     
  2. サイドスタンドは前輪も後輪も接地させる為に、センタースタンドより前に付きます。

センタースタンドとサイドスタンドの接地場所

センタースタンドとサイドスタンドの接地位置
山田
山田

「サイドスタンドは、前輪・後輪・スタンドの 3点で支えているから安定する」って、よく言われるけど、センタースタンドも 3点で支えてるよね?

神崎
神崎

真下から見ると、支えられている「範囲」がよく分かりますよ。

センタースタンドとサイドスタンドの接地範囲、下から確認

センタースタンドとサイドスタンド下から
山田
山田

センタースタンドは範囲が狭いし、後輪あたりは支えられていないんだね。

神崎
神崎

センタースタンドは「後輪が浮く」という特徴があり、安定性の面ではこれもデメリットとなります。

鈴川
鈴川

ただ、センタースタンドは、チェーン清掃などのメンテナンスがしやすい。という大きなメリットもあります。

センタースタンドは後輪が浮いた状態

センタースタンドは後輪が浮く

前輪とセンタースタンドにバイクの重量がかかっています。
しかし、
重い荷物をリアシートに積んだだけで前輪が浮くほど、前輪にかかる重量が軽い車種もあります。

前輪にかかる重量が軽い車種は 地震や台風のとき、センタースタンドを支点にシーソーのように揺れるおそれがあります。

「前輪が浮いた後、元に戻る」が繰り返されれば、フロントブレーキをかけていたとしても、センタースタンドが外れるかもしれません。

山田
山田

後輪と地面の間に板などを置いて隙間をなくせば、揺れを防げるよ。

サイドスタンドは、前輪も後輪も接地している

一方、サイドスタンドは前輪も後輪も接地しているので、シーソーのように揺れることはありません。

ギアを 1速に入れておけば後輪が少ししか動かなくなります。
動かなくなるまで前に押してからサイドスタンドをかけると、前には動かなくなってスタンドが外れる可能性を減らせます。

更にフロントブレーキをかけておけば、前輪が動かなくなります。
結果、後輪も動かなくなります。

メンテナンス時、坂道での駐車時、そして台風前などに役立つブレーキレバーを引いた状態で固定できるブレーキレバーロック。


※ブレーキレバーロック(ブレーキレバーを引いた状態で固定する商品)を販売している いくつかのメーカーが、「長期間レバーを引きっぱなしにするのはやめて下さい」といったような注意書きをしています。
ブレーキがかかった状態で固着するおそれがあるようです。

「最新のバイクは大丈夫」と説明しているメーカーもありますが、特別な事情が無い限り長期間の使用は控えるのが無難でしょう。

ごく一部、センタースタンドで前輪が浮くバイクもあります。

・例

まれにセンタースタンドで前輪が浮く車種もある

重たいエンジン(スクーターは後輪の前あたり)よりも前のほうにセンタースタンドが付いているバイク。
とうぜん前輪が浮きます。

サイドスタンドは横にも動きにくい

サイドスタンドとセンタースタンドを前から見る

※スタンドが見えるように、タイヤを真っ直ぐにしている画像を使用。

サイドスタンド

画像 左
サイドスタンドが つっかえ棒となって、左には傾きません。

既に左に傾いているので、右にも そう簡単には傾きません。
ハンドルを左に切ってハンドルロックをかけておけば、より傾きにくくなります。

※ただし、地面に傾斜がある場合は、傾く角度が変わってきて安定感が失われることがあります。

センタースタンド

画像 右
直立状態のセンタースタンドは、右方向へ強い力が加わると倒れる可能性があります。

また、左側にある「センタースタンドを出すときに足を掛ける部分」(下の画像のオレンジ丸)は、位置的に地面に接地しやすく、強く接地するとスタンドが外れるおそれがあります。

センタースタンドを出すときに足を掛けるバー

※ごく一部、センタースタンドの幅が広く安定感が高めのバイクもあります。

古いスクーター、センタースタンドの幅が広い

画像:軽い前輪側が浮き、重たいエンジンが近くにある後輪と、前よりにある幅が広いセンタースタンドで支えるバイク。

一般的なスクーターの場合

スクーターのスタンドとエンジンの位置関係

スクーターは、重たいエンジンが後輪の近くに有り、その後輪を浮かせる為、センタースタンドが後ろよりに付くことが多いです。

スタンドの位置、スクーターの重心の位置で変わりますから一概には言えませんが、他の車種よりも接地範囲が広くなって、少し安定性が高まる可能性はあります。

サイドスタンドに関しても一概には言えませんが、サイドスタンドが前よりにあると、重たい後輪側と軽い前輪側とのバランスが取りにくく、他の車種より安定性が悪くなる可能性があります。

所長から一言

所長
所長

安定感はサイドスタンドですが、センタースタンドは、チェーン清掃などメンテナンスがしやすい。というメリットがあります。

所長
所長

センタースタンドは、長期間の保管時にタイヤに負担がかかりにくい。というメリットもありますよ。


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